教えて、屋根屋さん!第83回「古い家の注意点」

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地方への移住や、都心の駅近の新築マンションは値段が高いこともあり、中古住宅が注目を浴びつつあります。 空き家問題の解決などもあり、政府も中古住宅を流通させるため、現在、総力を挙げています。

 

同時に、中古住宅ならではの気を付けなくてはならないポイントがあるのも事実。
今回は、そんな中古住宅の注意点についてお伝えします。

 

まず、中古住宅を購入する際に、注目してほしいのが、「昭和56年以前に建てられているか否か」です。
昭和56年は新耐震基準が導入された年。 それ以前の建物は、現在の耐震基準に則って建築されていないため、注意が必要です。

 

具体的には、構造体である基礎や柱、壁などをチェックしてください。
昔の土壁には、筋交いや下地の入った耐震壁などが使われていないので、要注意です。

 

壁の中なので、チェックが難しい場合もあります。
その時は、専門家に耐震診断を依頼しましょう。依頼時は、図面が残っているとベストです。

 

最近は自社の物件はすべて耐震診断を受けて、耐震等級を表記している会社もあります。
そういった会社から住宅を購入するのもいいと思います。

 

戦前に建てられた古民家などは、現在の建築基準からするとアウトです。
だからといって、昔の伝統工法で建てられた建築物が、すべて地震に弱いかというとそうではありません。

 

お寺の多くは、近代工法で建てられていませんが、何百年も壊れていません。
築100年以上の建物でも、メンテナンスさえしっかりすれば、問題なく住める家もあります。
古民家に詳しい専門家や設計士に診断してもらうのがベストですが、金銭的な負担が生じるのも事実です。

 

住宅を建てる人間からしてみると、せっかく建てた家なので、できる限り長く使ってほしいという思いがあります。
環境問題や空き家問題の解決を考えると、中古住宅の活用は、社会貢献にもなるでしょう。
現在は技術も進歩していますので、購入後にリフォームして快適に住めるようにしていくという考え方も大事です。

 

日本のリフォーム市場は約30年前から、6兆円規模でまったく変わっていません。
政府がテコ入れして、市場を拡大しようとしていますが、売上高には反映されていないのです。

 

なぜ日本ではリフォームが浸透しないのか、諸説ありますが、まだまだ研究の余地があると思います。

 

安易に建売住宅を購入して、20~30年で壊してしまうのは本当にもったいないです。
中古住宅市場の活性化により、世間の様々な問題が解決されていくことを心より望んでいます。

 

 

次回は、「屋根のメンテナンスって何をするの?」についてお話しいたします。

 

「教えて、屋根屋さん!」の連載記事の目次はこちら。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20141125_profile_01昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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