本記事の目次
屋根の「 災害予防パック 」79,800円~で安心メンテナンス、はじめました
温暖化とともに、年々強まる台風や、各地で起こる地震による屋根被害は、多くなる一方です。
その対抗策として考えたのが、今回の「 災害予防パック 」です。
現実に被災してしまった屋根の修理をしていく過程で気づいたのが、被災している家は、屋根のメンテナンスをしていない家が8〜9割くらいだった、ということです。
これは、メンテナンスをしていないオーナーさんのせいで被災したというよりは、屋根業界としてのメンテナンスの重要性の伝達不足であり、業界人として申し訳ない限りです。
それから災害予防の大切さを、ぼくなりにお伝えしてきているつもりではあるのですが、具体的に何をいつどうすればいいのか分からないために、メンテナンスできていない、もしくは、あまり重要でない工事をして、メンテナンスしたつもりになっていたということも、お客さまと接する中でチラホラ見えてきました。
そこで、あまり深いことを考えなくても、ちゃんと災害予防をできるように、パックという形式にしました。
災害予防パックの概要について、お話しします。
災害予防パックの内容
災害予防パックは、
1 ドローンでの屋根の点検 (全屋根材で共通)
2 屋根に上がって詳細な点検
3 簡易的な災害予防メンテナンス
4 点検とメンテナンスの写真報告書 (全屋根材で共通)
5 より強度のあるオプション工事の紹介
※ ただし瓦の場合は、簡易的な災害予防は行えず、耐震・耐風診断のみとなります。
各屋根材で、点検とメンテナンス内容と金額が変わるので、それぞれの屋根材ごとの説明をします。
基本プラン ※ 単位:円 (税抜) | |
---|---|
金属 | 79,800円 |
瓦 | 99,800円 |
スレート | 89,800円 |
シングル | 89,800円 |
+ 標準オプション (部分交換) | + 用心オプション (全体補修) | + 重点オプション (補強 + 全交換) | |
---|---|---|---|
金属 | 169,000円〜 | 1,030,000円〜 | 2,460,000円〜 |
瓦 | 655,000円〜 | 1,650,000円〜 | 3,420,000円〜 |
スレート | 215,000円〜 | 1,030,000円〜 | 2,240,000円〜 |
シングル | 169,000円〜 | 1,580,000円〜 | 2,240,000円〜 |
災害予防パックの全屋根材共通部分の詳細
まずは災害予防パックの、全屋根材で同じことをする部分の説明をいたします。
- ●1 ドローンでの屋根の点検 (全屋根材で共通)
- ●2 屋根に上がって詳細な点検
- ●3 簡易的な災害予防メンテナンス
- ●4 点検とメンテナンスの写真報告書 (全屋根材で共通)
- ●5 より強度のあるオプション工事の紹介
上記の1、4について、詳しくお話しします。
1 ドローンでの屋根の点検(全屋根材で共通)
すべての屋根材災害予防パックで、まずはドローンによる屋根の点検を行います。
全景と東西南北の各屋根面、屋根のてっぺん部分である棟 (むね) を最低限撮影し、その他、天窓や煙突などの特徴箇所も撮影します。
■ ドローンでの屋根の点検
● 全景
● 東面
● 南面
● 西面
● 北面
● 棟
ドローンで全体把握、現状保存した後に、屋根に上がって詳細な点検を行います。
※ 撮影した写真は後日、データもしくは印刷して、お渡しいたします。
4 点検とメンテナンスの写真報告書(全屋根材で共通)
点検とメンテナンスの、写真報告書を作成します。
紙、データのいずれかで、共有いたします。
■ 点検とメンテナンスの写真報告書
つづいて各屋根材ごとに違う点を、屋根材ごとにお話しします。
スレート屋根の災害予防パック 89,800円 (税抜)
コロニアル、カラーベストなどのスレート屋根材の、
- ●1 ドローンでの屋根の点検 (全屋根材で共通)
- ●2 屋根に上がって詳細な点検
- ●3 簡易的な災害予防メンテナンス
- ●4 点検とメンテナンスの写真報告書 (全屋根材で共通)
- ●5 より強度のあるオプション工事の紹介
2、3、5の3点を、くわしくお話しします。
※ 金額は、簡易的な安全対策費を含んでいますが、屋根の条件によっては別途足場が必要で、その分の費用は加算になります。
2 屋根に上がって詳細な点検
コロニアル、カラーベストなどのスレート屋根の点検内容は、
- ● アスベスト使用の有無
- ● 屋根材のひび割れと、風化の枚数
- ● 棟下地の木材の強度
の確認を主に行います。
アスベスト使用の有無の確認
■ アスベスト有り コロニアル
■ アスベスト無し コロニアルNEO
屋根材のひび割れと、風化の枚数の確認
■ ひび割れ
■ 風化
棟下地の木材の強度確認
■ 棟下地の木材の強度確認
新品で、60前後くらいになることが多いのです。
3 簡易的な災害予防メンテナンス
コロニアル、カラーベストなどの、スレート屋根の簡易的な災害予防メンテナンスの内容は、
- ● 棟の釘の増し打ち
- ● 屋根材のひび割れ補修
- ● 全体の補強接着
を行います。
棟の釘の増し打ち
もともと打ってある釘の間に、釘を追加で打ちます。
棟の釘の増し打ちをすると、釘の本数は元の約2倍になります。
なので先ほどの強度確認で、下地の木材の強度が半分以上あれば、少なくとも新築時の強度は取れるようになるという計算になります。
新築時→ 下地強度60 X 釘の本数1 = 60
釘の増し打ち→ 下地強度30 X 釘の本数2 = 60
■ 棟の釘の増し打ち
黒い釘頭が、今回、増し打ちした釘です。
ただ釘の増し打ち中に、中の木材がポロポロと崩れて出てくることもあります。
■ 中の木材の劣化症状
これが全部で起こってしまう場合は、たとえ数字が取れていたとしても実際には中の木材がかなり傷んでしまっている証拠です。
その場合は、途中で中止して、中の木材を交換する棟交換工事をおすすめすることになります。
屋根材のひび割れ補修
表面上のひびは、ひびの接着補修を行います。
ひびの左右の裏側に、接着剤を注入して、完全に割れてしまったとしても落下しないようにします。
■ 屋根材のひび割れ補修
割れて、破片があるモノは破片を接着。
■ 割れた破片の接着
破片がない場合は、加工した代替部材などを接着します。
■ 破片がない場合は、代替部材の接着
全体の補強接着
ひび割れしていないスレート屋根材も強風対策の補強をします。
裏側の2ヶ所に接着剤を注入し、強風対策を行います。
■ 全体の補強接着
これを屋根全面、1枚1枚行います。
ただし屋根の傾斜や滑りやすさで、軒先の2〜5段は、接着できない場合があります。
この接着補強は、本来は新築工事や葺き替え工事の時に行う強風対策工事を、後から追加するイメージです。
■ 強風対策工事のメーカーマニュアル抜粋
■ 施工イメージ動画
余談ですが、この全面接着補強の利点として、屋根塗装の目地切り不足による雨漏りの解消も、ついでにできます。
接着剤を、屋根材の裏側に充填するために、屋根材を持ち上げる必要があるので、自動的に目地切り作業を行うことになるからです。
スペーサーの設置数が少なかったり、目地切りのタイミングが早かったりして、目地がくっついてしまっている家も少なくないので、副産物として、屋根塗装後の雨漏りの可能性も減らせるのは、いいことです。
■ 屋根塗装 目地切り不足の解消
つづいて、より災害予防強度のあるオプション工事について、お話しします。
5−1 標準オプション「 棟交換+部分金属カバー 」 215,000円(税抜) 〜
簡易なメンテナンスで済ませていた部分を一部交換や補強を行い、災害予防の標準的なメンテナンスを行います。
具体的には、
- ● 棟交換
- ● 部分金属カバー
を行います。
棟交換 (むねこうかん)
棟交換は、棟の下地の木材と棟板金を新しくする工事を行います。
交換するときは、防腐処理済み木材を使用し、棟板金はビスで固定するので、より耐風力が上がります。
■ 棟交換
寄棟で、隅棟部分がコーナーという板金だけの仕様の場合は、169,000円 (税抜) 、隅棟部分も大棟と同じ仕様だと、388,000円 (税抜) となります。
■ コーナー仕様 169,000円 (税抜)
■ 大棟仕様 388,000円 (税抜)
部分金属カバー
部分金属カバーは、主にアスベストを使用していないスレートで、風化してクッキーのようにボソボソになってしまったモノに対して、金属屋根材で部分的にカバーする補強方法です。
■ 風化したスレートを部分金属カバー
風化10枚ごとに、4万円程度の金額加算になります。
なので、棟交換だけの169,000円 (税抜) が部分金属カバー10枚以内で、215,000円 (税抜) になります。
総額の金額は、30坪の標準的な寄棟屋根の金額で、簡易的な安全対策の費用も含んだ金額です。
屋根の大きさや仕様により異なり、屋根ごとでの計算となります。
5−2 用心オプション 3つの「 カバー工法 」 1,110,000円 (税抜) 〜
屋根全体をカバーしたり、交換したりする、比較的大掛かりなメンテナンスを行い、災害予防として、より用心するためのメンテナンスを行います。
具体的には、カバー工法という、スレート屋根材をはがさずに、上から屋根材をかぶせる工事を行います。
スレートをカバーできる屋根材は、3種類あります。
- ● 屋根用の特殊防水シート
- ● アスファルトシングル
- ● ガルバリウム鋼板
のいずれかの屋根材で、カバーします。
屋根用の特殊防水シートでカバー
■ 屋根用の特殊防水シートでカバー 1,110,000円 (税抜)
棟下地の強度が弱い場合は、棟交換が必要な場合があります。
アスファルトシングルでカバー
■ アスファルトシングルでカバー 1,580,000円 (税抜)
ガルバリウム鋼板でカバー
■ ガルバリウム鋼板でカバー 1,870,000円 (税抜)
なおカバー工法を行うためには、屋根下地の強度確認で、一定以上の強度があることが前提となります。
また、いずれのカバー工法も、カバー後の屋根の重さは、耐震基準上の重い屋根にはなりませんので、ご安心くださいませ。
ちなみに一番軽いのは、シートになります。
金額は、30坪の標準的な寄棟屋根の金額で、安全対策の足場の費用も含んだ金額です。
屋根の大きさや仕様により異なり、屋根ごとでの計算となります。
5−3 重点オプション「 屋根下地補強+葺き替え 」 2,240,000円 (税抜) ~
屋根全体を交換しつつ、屋根下地の木材を補強するなどの大掛かりなメンテナンスを行い、重点的に災害予防をするためのメンテナンスを行います。
具体的には、
- ● 屋根下地の補強
- ● アスファルトシングルに葺き替え
を行います。
屋根下地の補強
古い屋根材をはがした後のもともとの屋根下地の木材の上に、12mmの構造用合板を追加して、屋根下地の補強を行います。
新しい屋根材を新しい屋根下地に固定していくので、耐久性にすぐれ、もっとも安心です。
なお、屋根下地の補強を行うときは、古い防水シートをなるべくはがします。
結露の原因になるからです。
■ 古い防水シートをはがす
■ 12mmの構造用合板で屋根下地の補強
■ 劣化して災害に対して不安なスレート屋根
アスファルトシングルに葺き替え
スレート屋根材は、無石綿のモノの耐久性に不安があるので、もっとも合理的な代替品であるアスファルトシングルに葺き替えを行います。
金額は、もともとのスレート屋根材に石綿 (アスベスト) が入っているか、入っていないかによる処分費によって変わります。
石綿 (アスベスト) 無しの場合、2,240,000円 (税抜) 、
石綿 (アスベスト) 有りの場合、2,330,000円 (税抜) です。
■ アスファルトシングルに葺き替え
シングル屋根の災害予防パック 89,800円 (税抜)
オークリッジ、リッジウェイなどの、アスファルトシングル屋根材の、
- ●1 ドローンでの屋根の点検 (全屋根材で共通)
- ●2 屋根に上がって詳細な点検
- ●3 簡易的な災害予防メンテナンス
- ●4 点検とメンテナンスの写真報告書 (全屋根材で共通)
- ●5 より強度のあるオプション工事の紹介
2、3、5の3点を、くわしくお話しします。
※ 金額は、簡易的な安全対策費を含んでいますが、屋根の条件によっては別途足場が必要で、その分の費用は加算になります。
2 屋根に上がって詳細な点検
オークリッジ、リッジウェイなどの、アスファルトシングル屋根の点検内容は、
- ● 屋根材全体の接着
- ● 棟下地の木材の強度
の確認を行います。
屋根材全体の接着確認
■ 屋根材全体の接着確認
棟下地の木材の強度確認
■ 棟下地の木材の強度確認
棟の仕様が、同質納めのときは、棟下地の木材の強度確認は不要な場合があります。
■ 同質納め
3 簡易的な災害予防メンテナンス
オークリッジ、リッジウェイなどの、アスファルトシングル屋根の簡易的な災害予防メンテナンスの内容は、
- ● はがれ部の接着補修
- ● 棟の釘の増し打ち
を行います。
はがれ部の接着補修
■ はがれ部の接着補修
棟の釘の増し打ち
もともと打ってある釘の間に、釘を追加で打ちます。
■ 棟の釘の増し打ち
棟が同質納めという、金属を使わない仕様の場合は、釘の増し打ち自体が不要なモノもあります。
■ 同質納め
つづいて、より災害予防強度のあるオプション工事について、お話しします。
5−1 標準オプション「 棟交換 」 169,000円(税抜) 〜
簡易なメンテナンスで済ませていた部分を一部交換を行い、災害予防の標準的なメンテナンスを行います。
具体的には、
- ● 棟交換
を行います。
棟交換 (むねこうかん)
棟交換は、棟の下地の木材と棟板金を新しくする工事を行います。
交換するときは、防腐処理済み木材を使用し、棟板金はビスで固定するので、より耐風力が上がります。
■ 棟交換
棟が同質納めという、金属を使わない仕様の場合は、棟の交換自体が不要なモノもあります。
寄棟で、隅棟部分が同質納めの仕様の場合は、169,000円 (税抜) 、隅棟部分も大棟と同じ仕様だと、388,000円 (税抜) となります。
■ 同質納め
金額は、30坪の標準的な寄棟屋根の金額で、簡易的な安全対策の費用も含んだ金額です。
屋根の大きさや仕様により異なり、屋根ごとでの計算となります。
5−2 用心オプション「 カバー工法 」 1,580,000円 (税抜)
屋根全体をカバーしたり、交換したりする、比較的大掛かりなメンテナンスを行い、災害予防として、より用心するためのメンテナンスを行います。
具体的には、カバー工法という、屋根材をはがさずに、上から屋根材をかぶせる工事を行います。
オークリッジ、リッジウェイなどの、アスファルトシングル屋根のカバー工法は、
- ● アスファルトシングル
で、カバーします。
アスファルトシングルでカバー
■ アスファルトシングルでカバー
ちなみにアスファルトシングルの本場アメリカでは、シングルにシングルを重ねるカバー工法を、3〜5回くらい繰り返すのが当たり前です。
ただ日本では地震への災害予防も考慮したいので、屋根の重量を考えると、カバーは1回が限界かなと思います。
金額は、30坪の標準的な寄棟屋根の金額で、安全対策の足場の費用も含んだ金額です。
屋根の大きさや仕様により異なり、屋根ごとでの計算となります。
5−3 重点オプション「 屋根下地補強+葺き替え 」 2,240,000円 (税抜) ~
屋根全体を交換しつつ、屋根下地の木材を補強するなどの大掛かりなメンテナンスを行い、重点的に災害予防をするためのメンテナンスを行います。
具体的には、
- ● 屋根下地の補強
- ● アスファルトシングルに葺き替え
を行います。
屋根下地の補強
古い屋根材をはがした後のもともとの屋根下地の木材の上に、12mmの構造用合板を追加して、屋根下地の補強を行います。
新しい屋根材を新しい屋根下地に固定していくので、耐久性にすぐれ、もっとも安心です。
なお、屋根下地の補強を行うときは、古い防水シートをなるべくはがします。
結露の原因になるからです。
■ 古い防水シートをはがす
■ 12mmの構造用合板で屋根下地の補強
アスファルトシングルに葺き替え
シングルは無石綿なので、2,240,000円 (税抜) です。
■ アスファルトシングルに葺き替え
金額は、30坪の標準的な寄棟屋根の金額で、安全対策の足場の費用も含んだ金額です。
屋根の大きさや仕様により異なり、屋根ごとでの計算となります。
金属屋根の災害予防パック 79,800円 (税抜)
トタン、板金、瓦棒葺き、ガルバリウム鋼板などの金属屋根材の、
- ●1 ドローンでの屋根の点検 (全屋根材で共通)
- ●2 屋根に上がって詳細な点検
- ●3 簡易的な災害予防メンテナンス
- ●4 点検とメンテナンスの写真報告書 (全屋根材で共通)
- ●5 より強度のあるオプション工事の紹介
2、3、5の3点を、くわしくお話しします。
※ 金額は、簡易的な安全対策費を含んでいますが、屋根の条件によっては別途足場が必要で、その分の費用は加算になります。
2 屋根に上がって詳細な点検
トタン、板金、瓦棒葺き、ガルバリウム鋼板などの、金属屋根の点検内容は、
- ● 軒先の腐食確認
- ● 棟下地の木材の強度確認
を行います。
軒先の腐食確認
■ 軒先の腐食確認
棟下地の木材の強度確認
■ 棟下地の木材の強度確認
3 簡易的な災害予防メンテナンス
トタン、板金、瓦棒葺き、ガルバリウム鋼板などの、金属屋根の簡易的な災害予防メンテナンスの内容は、
- ● 軒先のビス補強
- ● 棟の釘の増し打ち
を行います。
軒先のビス補強
金属屋根材の軒先腐食による、屋根材のめくれを防ぐため、屋根材の軒先にビスを打ち、補強します。
■ 軒先のビス補強
■ 動画
棟の釘の増し打ち
棟板金に、もともと打ってある釘の間に、釘を追加で打ちます。
■ 棟の釘の増し打ち
つづいて、より災害予防強度のあるオプション工事について、お話しします。
5−1 標準オプション「 棟交換 」 169,000円(税抜) 〜
簡易なメンテナンスで済ませていた部分を一部交換を行い、災害予防の標準的なメンテナンスを行います。
具体的には、
- ● 棟交換
を行います。
棟交換 (むねこうかん)
棟交換は、棟の下地の木材と棟板金を新しくする工事を行います。
交換するときは、防腐処理済み木材を使用し、棟板金はビスで固定するので、より耐風力が上がります。
■ 棟交換
寄棟で、隅棟部分が板金だけの仕様の場合は、169,000円 (税抜) 、隅棟部分も大棟と同じ仕様だと、388,000円 (税抜) となります。
金額は、30坪の標準的な寄棟屋根の金額で、簡易的な安全対策の費用も含んだ金額です。
屋根の大きさや仕様により異なり、屋根ごとでの計算となります。
5−2 用心オプション「 カバー工法 」 1,110,000円 (税抜)
屋根全体をカバーしたり、交換したりする、比較的大掛かりなメンテナンスを行い、災害予防として、より用心するためのメンテナンスを行います。
具体的には、カバー工法という、屋根材をはがさずに、上から屋根材をかぶせる工事を行います。
トタン、板金、瓦棒葺き、ガルバリウム鋼板などの、金属屋根のカバー工法は、
- ● 屋根用の特殊防水シート
で、カバーします。
屋根用の特殊防水シートでカバー
■ 屋根用の特殊防水シートでカバー 1,110,000円 (税抜)
棟下地の強度が弱い場合は、棟交換が必要な場合があります。
金額は、30坪の標準的な寄棟屋根の金額で、安全対策の足場の費用も含んだ金額です。
屋根の大きさや仕様により異なり、屋根ごとでの計算となります。
5−3 重点オプション「 屋根下地補強+葺き替え 」 2,460,000円 (税抜) ~
屋根全体を交換しつつ、屋根下地の木材を補強するなどの大掛かりなメンテナンスを行い、重点的に災害予防をするためのメンテナンスを行います。
具体的には、
- ● 屋根下地の補強
- ● 金属への葺き替え
を行います。
屋根下地の補強
古い屋根材をはがした後のもともとの屋根下地の木材の上に、12mmの構造用合板を追加して、屋根下地の補強を行います。
新しい屋根材を新しい屋根下地に固定していくので、耐久性にすぐれ、もっとも安心です。
なお、屋根下地の補強を行うときは、古い防水シートをなるべくはがします。
結露の原因になるからです。
■ 古い防水シートをはがす
■ 12mmの構造用合板で屋根下地の補強
金属への葺き替え
標準的な横葺きのガルバリウム鋼板で葺き替えると、2,460,000円 (税抜) です。
■ 金属、板金 (ガルバリウム鋼板) に葺き替え
金額は、30坪の標準的な寄棟屋根の金額で、安全対策の足場の費用も含んだ金額です。
屋根の大きさや仕様により異なり、屋根ごとでの計算となります。
瓦屋根の災害予防パック 99,800円 (税抜)
和瓦、洋瓦、コンクリ瓦、セメント瓦などの瓦屋根の、
- ●1 ドローンでの屋根の点検 (全屋根材で共通)
- ●2 屋根に上がって詳細な点検
- ●3 簡易的な災害予防メンテナンス
- ●4 点検とメンテナンスの写真報告書 (全屋根材で共通)
- ●5 より強度のあるオプション工事の紹介
2、3、5の3点を、くわしくお話しします。
※ 金額は、簡易的な安全対策費を含んでいますが、屋根の条件によっては別途足場が必要で、その分の費用は加算になります。
2 屋根に上がって詳細な点検
瓦屋根の点検は、瓦屋根診断士や、かわらぶき技能士などの、資格者による耐風・耐震診断を行います。
具体的な点検内容は、各部位の瓦の固定方法を確認します。
主に確認する部位は、
- ● 平部( ひらぶ ) → 中央部
- ● 軒先( のきさき ) → 傾斜の先端
- ● 袖( そで、けらば ) → 横端
- ● 谷( たに ) → 屋根の谷折り部
- ● 棟( むね ) → 屋根のてっぺん、屋根の山折り部
を行います。
■ 平部( ひらぶ ) → 中央部
■ 軒先( のきさき ) → 傾斜の先端
■ 袖( そで、けらば ) → 横端
■ 谷( たに ) → 屋根の谷折り部
■ 棟( むね ) → 屋根のてっぺん、屋根の山折り部
■ 耐風・耐震診断の調査票
この耐風・耐震診断は、自治体によっては助成金事業となっていて、21,000円の補助金が出ます。
3 簡易的な災害予防メンテナンス
瓦の場合、和瓦、洋瓦、コンクリ瓦、セメント瓦の種類、屋根形状によりますが、軒先、ケラバ、棟の簡易補強のみを行います。
この部分だけ簡易補強を行うのは、屋根の中央付近の被災率を1とした時に、軒先が2、ケラバが2.5、棟が5となっているため、被災しやすい部分を補強し、効率よく災害予防をするのが目的です。
まずは軒先、ケラバ部のみ、瓦4枚毎にビスを1本打ちます。
■ ビス打ち ※イメージ
つづいてビス打ちした軒先とケラバ部分だけ、接着剤で固定します。
これは4枚ごとにうったビスの固定力を、ビスを打たなかった瓦にも分散させて補強するためです。
■ 瓦の接着固定 ※イメージ
L字に固定しているのは、全部の接点をくっつけてしまうと、雨漏りする可能性が高いからです。
そして棟部の瓦は、4枚おきに銅線で固定しつつ、接着剤で固定していきます。
■ 棟部の固定 ※イメージ
つづいて、災害予防のオプション工事について、お話しします。
5−1 標準オプション「 棟の取り直し 」 655,000円(税抜) 〜
被害の多い部位をいったん解体し、最新の工事方法でやり直す工事を行う、災害予防の標準的なメンテナンスを行います。
具体的には、
- ● 棟の取り直し
- ● 谷、ケラバ、壁際、軒先などの、その他補修
を行います。
棟の取り直し
■ 棟の取り直し
谷、ケラバ、壁際、軒先などの、その他補修
■ 谷部の取り直し
■ ケラバ
■ 壁際
■ 軒先
軒先は、通常固定されていることが多いため、必要に応じて行います。
瓦の種類によって、メンテナンス内容と金額が変わります。
和型(J) 熨斗積み 棟、谷、壁際 660,000円 (税抜)
S型 棟、谷、ケラバ、壁際 655,000円 (税抜)
コンクリ瓦、平板瓦(M,F) 棟、谷、ケラバ、壁際 695,000円 (税抜)
■ 瓦の種類
5−2 用心オプション「 瓦の葺き直し 」 1,650,000円 (税抜) ~
屋根全体をやりかえる、比較的大掛かりなメンテナンスを行い、災害予防として、より用心するためのメンテナンスを行います。
具体的には、
- ● 瓦の葺き直し
を行います。
瓦の葺き直し (ふきなおし)
瓦の葺き直しとは、古い瓦をできるだけ再利用する工事方法です。
瓦以外の副資材や防水シート、復旧時の工事方法はすべて新しいモノで行います。
■ 瓦の葺き直し工事
瓦の種類によって、金額が変わります。
もっとも簡易的なコンクリ瓦、平板瓦(M,F) で、1,650,000円 (税抜) 。
もっとも難しい和瓦(J) の熨斗積みで、2,710,000円 (税抜) です。
■ 瓦の種類
5−3 重点オプション「 屋根下地補強+葺き替え 」 3,420,000円 (税抜) ~
屋根全体を交換しつつ、屋根下地の木材を補強するなどの大掛かりなメンテナンスを行い、重点的に災害予防をするためのメンテナンスを行います。
具体的には、
- ● 屋根下地の補強
- ● 瓦の葺き替え
を行います。
屋根下地の補強
古い屋根材をはがした後のもともとの屋根下地の木材の上に、12mmの構造用合板を追加して、屋根下地の補強を行います。
新しい屋根材を新しい屋根下地に固定していくので、耐久性にすぐれ、もっとも安心です。
なお、屋根下地の補強を行うときは、古い防水シートをなるべくはがします。
結露の原因になるからです。
■ 古い防水シートをはがす
■ 12mmの構造用合板で屋根下地の補強
瓦の葺き替え (ふきかえ)
瓦の葺き替えとは、古い瓦は廃棄して、新しい瓦を使う工事方法です。
■ 瓦の葺き替え工事
瓦の種類によって、金額が変わります。
もっとも簡易的なコンクリ瓦、平板瓦(M,F) で、3,420,000円 (税抜) 。
もっとも難しい和瓦(J) の熨斗積みで、4,210,000円 (税抜) です。
■ 瓦の種類
もっとも瓦屋根の場合、新しくする屋根材は瓦ではなく、金属やアスファルトシングルなどの軽量な屋根材にするのが、地震対策としては有効です。
各屋根材ごとの、災害予防に役立つ記事の紹介
各屋根材ごとの、災害予防に役立つ、被害の事例やメンテナンスの目安や方法や金額については、こちらの記事でそれぞれ確認できます。
■ スレート、コロニアルの台風対策。予防のための補修や工事方法と費用 | 石川商店
■ アスファルトシングルの台風対策。予防のための補修や工事方法と費用 | 石川商店
■ ガルバリウム、板金屋根の台風対策。予防のための補修や工事方法と費用 | 石川商店
■ 和瓦、洋瓦屋根の台風対策。予防のための補修や工事方法と費用 | 石川商店
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【継続は力なり】
- 禁煙2009年〜、ダイエット2010年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜、脱カフェイン (コーヒー&ペプシ) 2021年6月〜、3行日記2021年8月〜
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
- 【目標】
- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
- 筋トレ
- 【困り事】
- トイレが近い
屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
石川商店からのお願い
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