本記事の目次
アスファルトシングルとアスファルトルーフィングの違いとは?
アスファルトシングルとアスファルトルーフィングの違いは、屋根材か下葺き材かの違いです。
端的に言えば、前者は屋根の下敷きに重ねていく屋根材で、後者は下敷きになります。
そのため、2つは屋根を構成する上で全く異なる材料です。
屋根材と下葺き材が並存していることで、耐久性のある屋根を作りあげることが可能になるのです。
屋根材と下葺き材とは?
屋根材とは、屋根の下敷きに重ねていく材料のことです。
その一方で、下葺き材は屋根の下敷きのことを指します。
屋根材には粘度系・セメント系・スレート系・金属系などの種類があります。
そして、その種類によって耐久性・防水性・耐震性に大きな違いが生まれるのです。
下葺き材にも種類があり、価格が安く、施工のしやすいアスファルトルーフィングから透浸防水ルーフィングまで様々です。
下葺き材は屋根材に比べて屋根の内側にあるので、あまりこだわらずに価格だけで決める、もしくは業者に一任してしまう方がいます。
しかし、下葺き材の材質によって屋根の耐久性が大きく変わるので、屋根材と下葺き材は同じくらい重要視して選ぶ必要があるのです。
アスファルトシングルの特徴
アスファルトシングルの特徴は以下の通りです。
- ・軽い
- ・デザイン性が高い
- ・耐震性がある
アスファルトシングルの大きな特徴は、その軽さと形状の柔軟性です。
軽さは瓦屋根と比べるとおよそ5分の1とも言われ、施工しやすく、コストパフォーマンスが良いと言われています。
また、アスファルトシングルは任意の大きさや形に切り取ることが可能で、様々な形の屋根に対応できます。
そして、アスファルトシングルはその軽さ故に、地震が起きても家が倒壊するリスクが低いです。
デザイン性と軽さを重視するなら、アスファルトシングルの利用がおすすめです。
アスファルトシングルの詳しいメリット・デメリットについては以下の記事をご参照ください。
アスファルトルーフィングの特徴
アスファルトルーフィングの特徴は以下の通りです。
- ・初期費用が安い
- ・防水性が高い
- ・屋根内部で湿気が溜まりやすい
アスファルトルーフィングは、アスファルトでしっかりと防水します。
そのため、防水性が高いことに加え、他の下葺き材よりも安いです。
しかし、防水性が高いということは、屋根内部に溜まった水分が排水できない原因にもなります。
溜まった水分が、カビやコケの発生の原因になってしまうこともあるでしょう。
防水性とコストパフォーマンスを重視するなら、アスファルトルーフィングを利用するのがおすすめです。
アスファルトシングルとアスファルトルーフィングの違いからみる相性
結論から言うと、アスファルトシングルとアスファルトルーフィングの相性は良いです。
まず、同じアスファルトを使用している点とコストパフォーマンスの良い点が相性の良さとして挙げられます。
アスファルトは防水性が高く、非常に使い勝手の良い材料です。
そして、2つとも材料費が安いので、屋根が劣化してきた時の改修に費用があまりかかりません。
同じ材料の屋根材と下葺き材を使うことで、何か屋根に異常が起きた時に異常が発見しやすくなり、すぐに改修できるでしょう。
アスファルトシングルとアスファルトルーフィングの値段の違い
アスファルトシングルの価格は1㎡あたり2,500円から4,500円となっています。
対して、一般的なアスファルトルーフィングは1m×20mのサイズで2,000円で、グレードによって9,000円くらいまで幅があります。
防水シートの役割と重要性については以下の記事をご参照ください。
アスファルトシングルとアスファルトルーフィングの注意点の違い
アスファルトシングルを設置して数年間は、表面の小石がパラパラと落ちる可能性があります。
この現象はアスファルトシングルという屋根材の特徴なので、特に気にする必要はありません。
また、表面の色あせに関しても、一般的な屋根の劣化に見られる症状で、下葺き材が見えていなければ改修を急ぐ必要はないでしょう。
一方で、アスファルトルーフィングは屋根の内部にあるものです。
一度屋根葺きしてしまうと、異常がみつかりにくくなってしまいます。
そのため、屋根を張っている時に少しでも穴や異常を見つけたら修復しておくようにしましょう。
アスファルトシングルとアスファルトルーフィングのメンテナンス方法の違い
アスファルトシングルのメンテナンスには以下のような方法があります。
- ・表面塗装
- ・新しい屋根材を重ねる
- ・古い屋根材ごと張り替える
表面塗装は一般的な改修方法で、屋根の傷みが少ない場合に行います。
次に考えられるのは上から新しい屋根材を重ねる方法です。
これは屋根に軽い損傷がある場合に行います。
そして、下葺き材まで浸食してしまった場合には、屋根の張り替えをすることになります。
対して、アスファルトルーフィングのメンテナンスの基本は、「押さえコンクリートのチェック」です。
表面に雑草が生えている場合やコンクリートが破損している場合には要改修。
ドレン管の詰まりによる排水性の低下は、下葺き材の劣化を早めるので、積極的に綺麗にしておくようにしましょう。
まとめ:アスファルトシングルとアスファルトルーフィングの違いを理解して、正しい屋根材選びしよう!
この記事では、アスファルトシングルとアスファルトルーフィングについての特徴や違いを解説しました。
アスファルトシングルとアスファルトルーフィングはコストパフォーマンスが高く、防水性の高い屋根材と下葺き材です。
そのため、定期的な点検と改修を行えば排水性を維持しつつ、高い機能性を保つことも可能です。
しかし、素人では点検や改修を行うのは難しいのも事実。
「石川商店」では、長年の屋根張りの技術とノウハウでお客様の希望する屋根の施工や改修を行います。
屋根の問題でお困りの方は、ぜひお気軽に「石川商店」までご相談ください。
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