本記事の目次
被災地でブルーシートによる応急処置がしっかりできていないと言う困った現実。
僕がみたブルーシートが剥がれてしまったニュースは、10/4にテレ朝でやっているものでした。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000165993.html
台風15号の被災地、千葉県を襲った激しい雨と風。関東などは、午前を中心に所々で雷を伴う荒れた天気となりました。
壊れた屋根をブルーシートで覆う応急措置が取られていましたが、復旧作業が続く被災者の皆さんは雨が降る度に負担が増していました。
山野幸雄さん(74):「ブルーシート、この前かけてもらったんですけど、剥がれた。(片付けは)仕事をしながらなのでなかなかはかどらない。女房と2人でやっているんですけど…」
山野さんは自宅が被災して現在、隣町の千葉県館山市に家を借りているそうです。
修理には相当な費用がかかるため、今後の住まいについては検討中だとしています。
このニュースをみた時に、
「もしかしたらちゃんとしたブルーシートの掛け方を業者さんは知らなかったんじゃないだろうか。」
という一抹の不安が僕の頭をよぎりました。
もともと石川商店では、ブルーシートを地元の人たちが困った時のために備蓄していたため、色々なブルーシートの専門家から話を聞き、応急処置のやり方のマニュアル化を進めていました。
数ある専門家から頂いた情報の中で「これ、わかりやすい!」と思ったもの。
それは、ボランティア団体「愛知人」さんのブルーシートの貼り方マニュアルです!
屋根屋イチオシのブルーシートで応急処置するマニュアルを紹介!注意点も解説します。
それがこれです。
https://docs.wixstatic.com/ugd/946a3c_dd3013c7b67840798c86a09472be9c50.pdf
このマニュアル、本当によくできていてプロが見てもそのまま使えるものです。
もしブルーシートで屋根の応急処置を考えている方がいらっしゃったら一読しておくとだいぶ役にたつと思います。
今回はこのマニュアルを見て、特に注意すべき点がいくつかありましたので、抜粋して解説していこうかと思います。
注意点1)ブルーシートをかけるのは、一般人がやるのは危険。できればプロにやってもらう方がいい。
まず最初にと言ってはなんですが、屋根に一般の人が登ると言うのはかなり危険なことなのです。
はしごを掛けて屋根に登ったら解るのですが、落ちたら必ず怪我をします。
僕ら職人ですら、やはり屋根に登る時には安全確認をしっかりしてから行います。
なので、応急処置だからと甘くみて、安全確保をしっかりしないで屋根に登るのだけは本当にオススメしません。
できれば、プロの屋根屋さんや工務店さんに上にあげたマニュアルを見せて、やってもらうことを強くオススメします。
注意点2)紫外線に強いブルーシートや紐を使う。
ここが意外と見落とされがちなのですが、応急処置に使うブルーシートは「UV対策」がキチンとなされているものを使ってください。
そう、通常のブルーシートは紫外線に弱いものもあるのです。
もしそこを見落とすと、土囊袋は2ヶ月も経たずに破れる恐れがあります。
さらに、土嚢袋を固定する紐も紫外線に強いものを選ぶようにしてください。
ビニールシートなどで使われている「マイカ線」などがオススメです!!
まとめ)応急処置とはいえ一般人が屋根に登るのは危険。プロに頼む時でもしっかりマニュアルを見せよう!
まず第一に、屋根に気軽に登らないこと。
台風がまた近づいてきているので焦る気持ちはわかります。
ただ、それが原因で落下して怪我をしてしまっては元も子もありません。
万が一行うとしても、安全確保は厳重におこなって、安全第一で行ってください。
また、屋根の専門業者に頼めることになったとしたら、一度一緒にマニュアルを読んでいただくことをオススメします。
僕ら屋根のプロでも、全ての作業者が上のブルーシートのマニュアルの内容を知っているわけでありません。
なので、もし応急処置をプロに頼む時は必ず一度このマニュアルを見せてから行ってもらってください。
「でも、、相手はプロだし、言いづらい、、、」
となってしまうのもわかります。
ですが、目的は屋根の不安を無くすための正しい工事を行うこと!
そのためには、やはり工事してくれる人にもきちんとした工事の方法を共有し、最短で最善の作業をしてもらうのが、
結果的にお互いのためになります。
ぜひ参考にしていただければと思います!
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