古い家の外壁塗装をするには？外壁のリフォーム方法をまとめて解説！

本記事の目次

古い家によく使われている外壁の種類と塗装
古民家の外壁を塗装する時の注意点
- DIYはおすすめしない
- 劣化状況を把握する
古い家の外壁リフォーム工法
- 外壁カバー工法
- 外壁の張り替え工法
まとめ

古い家によく使われている外壁の種類と塗装

漆喰

漆喰は、石灰と砂、水を主な原料として作られる外壁材です。漆喰は古くから使われています。漆喰は、外壁や内壁の仕上げ材として広く使用されています。その特性から、気候に応じた建物の環境調整や耐久性を求める場面で優れています。また、自然素材であるため、健康的な住環境を重視する人々におすすめです。

漆喰を塗装

漆喰の外壁に塗装する場合には、漆喰壁専用の塗料を使って塗装しなければなりません。また、塗料と漆喰の吸着性を高めるため、シーラーを漆喰下地処理として塗らなければなりません。複数のコートを施すことで、より均一で耐久性の高い仕上がりを得ることができます。漆喰外壁の表面にひびが入っている場合は表面に漆喰の重ね塗りを行い補修します。

杉板

杉板は、杉の木材を板状に加工した外壁材です。一般的に、外壁や内装、床など様々な用途に使用されます。杉木はその軽量性や耐久性、美しい木目などの特性から、年月を経て美しく味わい深い雰囲気を出すことができます。自然素材のため紫外線や雨風による影響を受けますが、劣化はほとんどしません。木材なので火災に弱く、中心市街地や主要な駅周辺などの防火地域には適していないケースがあります。

杉板を塗装

杉板を塗装する時、杉板が経年変化した時の色合いに合わせるようにすれば、塗料のはがれや塗料の劣化がさほど気になりません。白や黒・茶といった色味なら退色しにくいので、色持ちがよくなります。別の色を塗りたい場合には、定期的に塗り替えればきれいな状態が保てるでしょう。また、保護性や耐久性を向上させるために、仕上げコートを施すこともあります。

トタン

トタンとは、鉄板を亜鉛メッキで覆った素材です。高度経済成長期の住宅では主流の屋根や外壁材でした。とても軽く、建物への負担が少なくて地震に強く、継ぎ目が少ないため雨漏りがしにくいメリットがあります。また、錆びやすいというデメリットを持っています。

トタンを塗装

トタンに適した塗料は、耐候性や耐腐食性が高く、金属表面に密着しやすいものです。また、外壁に使用する場合は、UV耐性がある塗料を選択することが重要です。

古民家の外壁を塗装する時の注意点

DIYはおすすめしない

古民家は一般的な住宅とは構造が異なるため、専門的な知識がなければ適切な施工が困難です。安全性を考慮して、プロに依頼することをおすすめします。

劣化状況を把握する

外壁の劣化状況によっては塗装だけでのメンテナンスでは補いきれず、張り替えやカバー工法が必要になる場合があります。また、シロアリ被害や木材の腐敗など内部に問題がある場合は別途リフォームが必要になります。見た目だけではわからない劣化もありますので劣化が進行し被害が拡大する前に一度業者に点検を依頼することをおすすめします。

古い家の外壁リフォーム工法

外壁塗装をおこなう際には、外壁や内部の劣化状況に応じた工法を選択しましょう。劣化状況によっては、塗装ではなく外壁材そのものを交換する必要があります。内部の劣化状況を把握せずに外側だけ補修しても意味がありません。

外壁カバー工法

外壁カバー工法は、外壁の改修やリフォームにおいて、既存の外壁に新しい外装材を重ねる工法です。古くなった外壁や劣化した外壁を覆い隠すだけでなく、断熱性や防水性を向上させることができます。外装材としては、サイディング、石材、金属パネルなどが使われることがあります。カバー工法にかかる費用は、建物の大きさや選択する外壁材によって異なります。施工費用や時間も張り替えと比べて、抑えることができます。

外壁の張り替え工法

外壁の張り替え工法は、外壁材を撤去して新しい外壁に張り替える工法です。同時に防水シートの取り替えなども行うため、防水面でも強化できるというメリットがあります。例えば、タイル張りの住宅だった場合、部分的な剥がれや反り、ひび割れなどに対して、この張り替え工法を行います。

外壁リフォームにつきましては、下記の記事を参考にしてみてください。

外壁リフォーム｜外壁工事の種類と特徴を徹底解説

まとめ

古い家の外壁には、漆喰や杉板、トタンという外壁材が使用されていることが多いです。それぞれ味わい深い雰囲気を持つだけでなく、耐久性や耐震性が優れているなど住宅にとってメリットが多くあります。また、劣化状況を把握し、リフォームが必要な場合には、外壁材の状況に応じて、カバー工法や張り替え工法で施工することが適切です。