軒天の塗装について徹底解説！塗装の必要性とタイミングのまとめ

本記事の目次

軒天とは？
軒天塗装が必要？
軒天塗装のタイミング
軒天塗装の相場費用
まとめ

軒天とは？

軒天（のきてん）は、屋根の端部を覆い、雨水や日差しを防ぎ、建物の外壁や基礎を保護する役割を果たします。住宅を見上げた際に外壁から外側に突き出している屋根部分の裏を指します。雨水が流れていく屋根の端を軒先(のきさき)と呼ぶためその軒の裏の天井を指しますが、バルコニー・ベランダの裏側も同様に軒天と呼ばれます。

軒天塗装が必要？

結論から申し上げますと、軒天は住宅の美観や耐久性に関わる大切なパーツの一つなので、塗装が必要です。

塗装しないと軒天が傷んでしまう

軒天は経年劣化で傷んでしまうため、塗装によるメンテナンスが必要です。放っておくと素材が湿気を吸い込み続けて、カビや表面の剥がれ、破損を引き起こします。

軒天の劣化で周りの部材まで傷んでしまう

軒天の劣化をそのままにすると、周囲の他の部材まで傷んでしまいます。軒天は家の高いところにあり、侵入した水は重力に従って下へと伝わり、劣化部分から湿気や水分が家の内部に侵入してしまうため、他の部材への影響も広がりやすいのです。

家の美観を大きく損なう

軒天の劣化は、家の美観を損ねてしまいます。なぜなら、軒天は家の高い位置にあり、とても目に入りやすい場所になるからです。普段あまり意識しない場所ではありますが、特に軒天が傷んだままだと家全体が古く見えてしまいます。

軒天塗装のタイミング

チョーキング

軒天の塗装に表面が粉っぽくなるチョーキング現象が見られる場合は塗膜が劣化しています。チョーキングが見られる場合は塗り直しを検討しましょう。直射日光の当たらない軒天が、照り返しによってチョーキングしている状態は劣化のサインです。軒天本体の耐久性を維持するためにも早めの軒天塗装を検討されることをおすすめします。

塗膜の剥がれ

軒天の表面の塗膜が剥がれてきている場合は塗り替えが必要のサインです。このような剥がれは、雨水などによるさらなる腐食を招進行させます。また、剥がれた状態での塗装は、塗料の密着不良を引き起こす可能性が高いため、剥がれが見られる場合は、下地の補修が必要になることもあります。軒天本体の劣化が進んでしまうと塗装だけでなく張り替え工事や補修なども必要になってしまうため、できるだけ早く軒天塗装を行いましょう。

カビやコケ

軒天にカビやコケが発生している場合も早めの塗り替えが必要です。湿気が原因であることが多く、通気性の不足や雨水の浸入が影響している可能性が高いです。特に、コーキングの劣化から水が侵入し、湿った環境が続くと繁殖しやすくなります。劣化の症状が軽度の場合は表面のカビやコケを削り落として塗装するだけで済むため、定期的な点検を心がけましょう。

シミができている

軒天にシミが現れるのは、経年による汚れや色褪せだけでなく、雨漏りの可能性も考えられます。屋根の内側の腐食が進んでしまう前に、早急に専門家に見てもらう必要があります。雨漏りが進行すると塗装のみでは解決せず、軒天の全面的な張替えが求められることがあります。シミは、屋根裏の湿気が原因であることが多く、複数のシミがある場合は迅速なメンテナンスが必要です。

軒天塗装の相場費用

軒天塗装の相場費用は、塗装範囲により費用は大きく変わりますが、一平方メートルあたり1,000円～1,500円くらいです。軒天塗装を単独で行うよりも、屋根や外壁塗装と一緒に行う方が、足場代を節約でき、おすすめです。

外壁塗装につきましては、下記の記事を参考にしてみて下さい。

まとめ

軒天は住宅の美観や耐久性にかかわる、とても重要なパーツですので、必ず塗装を行いましょう。軒天の塗装をしないと、軒天の劣化で周りの部材まで傷んでしまったり、家の美観を大きく損なうことになりかねません。軒天などの付帯部は通常外壁塗装とセットで塗り直していきますので、軒天も屋根や外壁塗装と一緒に行うことをおすすめします。