洋風・和風、どのような外観にもマッチするスレート屋根。
スレート屋根には、「化粧スレート屋根」「天然スレート屋根」の2種類があります。
特に「化粧スレート屋根」は耐震性に優れているため、「頻発する地震にも対応できる」と近年さらに注目を集めています。
頑丈な素材でできていますが、スレート屋根の効果を十分に発揮するためには定期的なメンテナンスが不可欠です。
ご自身でDIYすることもでなくはないですが、高所作業は危険なうえ、正しくメンテナンスできていないとむしろ逆効果になりかねません。
化粧スレート屋根のメンテナンスは、築年数や劣化具合によって価格が異なります。
今回は一般的に言われる化粧スレート屋根のメンテナンス価格の目安や、価格をできるだけ抑えるためのコツをご紹介します。
本記事の目次
化粧スレート屋根のメンテナンス価格は？
化粧スレート屋根のメンテナンス価格は、劣化が確認できている時はもちろん、築年数でも変動します。
価格の相場をご紹介しますが、足場設置代(1㎡あたり700円~1,200円)や諸経費(業者により異なる)などが別に加算されることがほとんどです。詳細な総額を知りたい場合は業者へご相談ください。
劣化が確認できる場合のメンテナンス価格
スレート瓦が割れたり剥がれたりしている場合は、屋根材そのものを交換する必要があります。
何枚交換するかは状態によって異なりますが、目安として1枚あたり5.000円～30,000円程度を見込んでおきましょう。
また雨漏りをしている場合は、部分補修(1mあたり5,000円～8,000円程度)で済むこともありますが、葺き替え(1㎡あたり12,000円~20,000円程度)や塗装(全体塗装の場合は150,000円～500,000円程度)が必要なこともあります。
築年数によるメンテナンス価格
化粧スレート屋根は、一般的に「10年」がメンテナンスの目安とされています。
・築7～20年：塗装 150,000円～700,000円
・築10～20年：棟板金の補修 5,000円～8,000円(1ｍあたり)
・築20年以上：葺き替え 700,000円～800,000円(1㎡あたり)／重ね葺き 600,000円～1,500,000円(1㎡あたり)
屋根は、地上からはなかなか見えない部分です。
そのため知らず知らずに劣化が進行し、気づいたときには部分補修では対応できないほどになっていた……というケースが珍しくありません。
すでに手遅れになった状態で業者に依頼すると、やはりメンテナンス価格も高くついてしまいます。
10年を目途に定期的なメンテナンスを心がければ、屋根を良好な状態で長く使えることでしょう。
化粧スレート屋根のメンテナンス価格を抑える方法
化粧スレート屋根のメンテナンスには、ある程度のまとまった金額が必要です。
できるだけ価格を抑えて施工するためには、主に3つの方法があります。
価格を抑える方法1：定期的なメンテナンスを心がける
これは、スレートにかかわらず屋根のメンテナンス全般に言えることですが、屋根は天候の影響を直に受けやすいため、どうしても少しずつ劣化していきます。
たとえば小さなヒビが進行して雨漏りが起きてからメンテナンスを依頼すると、状態によっては屋根材すべてを交換しなければならなくなることも。
「問題が起きてから対応する」のではなく、「問題がないうちから定期的なメンテナンスを心がける」ようにすれば、結果的に価格が安く抑えられるでしょう。
価格を抑える方法2：複数の業者に見積もりを依頼する
ほとんどの場合、業者に見積もりを依頼したからといって、必ずしも契約しなければならないわけではありません。
そのため、価格を抑えるなら複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
業者によって、化粧スレート屋根のメンテナンス価格は異なります。特に「諸経費」の内訳はそれぞれの業者が独自に設定します。施工費用はリーズナブルでも、諸経費の部分で大幅に見積もりがかさんだ……という事例も少なくないのです。
一社だけに絞らず、まずは複数の業者に依頼して価格を比較しましょう。
また価格だけではなく、スタッフの対応の良し悪しも見逃せません。
今後もメンテナンスで長期的な付き合いをすることを考えても、丁寧で信頼できる業者を見つけてください。
価格を抑える方法3：天然スレート屋根を選ぶ
天然スレート屋根は高価ですが、定期的なメンテナンスはほとんど必要ないといわれています。
リーズナブルに設置できる分、10年単位でのメンテナンスが欠かせない化粧スレート屋根。
設置は高価でも、一度取り付ければ半永久的にメンテナンスが必要ない天然スレート屋根。
どちらを設置するかはお好みですが、近年は大雨・大雪などの異常気象で屋根の負担が大きくなっています。思わるトラブルや出費を防ぐなら、国の重要文化財にも使われる天然スレート屋根を選ぶのも一つの方法といえるでしょう。
まとめ
スレート屋根には、大きく分けて「化粧スレート屋根」「天然スレート屋根」の2種類があります。
住宅によく使われているのは「化粧スレート屋根」ですが、10年程度でのメンテナンスが不可欠です。
できるだけ安く施工するなら、複数の業者から見積もりを取りましょう。
スレート屋根をベストな状態で保ち、大切な住宅に安心して長く住んでください。
皆さんも聞いたことのあるスレート屋根の「カバー工法」やスレート屋根の塗装修理について解説されている記事がありますので、こちらも参考にして大切な住宅に適切なメンテナンスをしてあげてください。
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