屋根屋が解説【雨どい・雨樋】掃除が必要な理由と気をつけて欲しいこと

雨どい・雨樋の掃除にかかるコスト

雨どいのお掃除は簡単そうに見えて、かなり危険の伴う作業です。安全に作業するためにはハシゴではなくしっかりとした足場を組む場合があり、そうすると２０万～３０万近い費用がかかる場合もあります。

簡単に屋根に登れるような、ちょっとした点検とお掃除ぐらいなら、そこまで費用もかかりません。これから梅雨に入る前に、自宅の雨どいの状態は確認しておいた方がいいでしょう。

というのも『雨どいなんて別に掃除しなくても、雨漏りしてなかったら大丈夫なんじゃないの？』と思っている方が少なくありません。

雨どいは住宅を良い状態に保つために生まれたもの。

結論をいいますと、雨どいに落ち葉、砂、木の実などつまったままにしておくと、水がジャバジャバあふれて、思ったよりも大変なことになりますので、掃除はしておいた方がいいです。

特に近くに大きな木がある場合は気をつけましょう。

雨どい掃除を依頼したときの相場

おおよそ3万円前後です。建物の構造上ハシゴの有無、作業する人数によっても変動します。

石川商店の場合、１人で作業可能であれば、１～２.５万円で、作業員は２人で行う場合は、２〜５万円です。金額の違いは会社からの距離の差です。

屋根上で２人とも作業する場合もあれば、下ではしごをかける人にわかれて作業する場合もあります。

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予想外の足場費用で困っている方向け。雨どい掃除が３万円〜

予想外の足場費用で困っている方向け。雨どい掃除が３万円〜

3階の屋根でも上がることさえできれば掃除はできます。足場を組むために高額な費用がいるといわれる場合がありますが、あまりにも高いな…と、困っている方はよければ一度、石川商店までご相談ください。

遠方にお住まいの方からのご相談もお気軽にどうぞ。今置かれている状況をお聞かせいただければ、セカンドオピニオン、第三者意見として、何かアドバイスできることがあるかもしれません。

雨どい・雨樋を放置するとどうなる？

日常生活の中で、雨どいという存在を意識する機会はあまりないと思います。

でも実は、屋根や雨どいという存在は、大切な家を守るため２４時間働き続ける頑張り屋さんなのです。雨どいが詰まってしまったり、破損したりしてしまうと色んなトラブルを引き起こす原因になります。

時々でいいので労わってあげてください。

外壁をはじめ建物の劣化の原因に

雨どいがなければ、何メートルも高い屋根から水が地面にたたきつけられ、土も掘り返され、家の周りはあっというまに水浸しです。騒音問題に発展することもあります。

酷いときは建物の土台に水が浸食してきてしまい腐食の原因となります。家の土台や基礎が腐食するって考えるとぞっとしますよね。

家の基礎や土台を守るため、雨水を安全に排水するための大切な設備、それが雨どいです。

他人の家を傷つけてしまう可能性も

詰まりによる雨どいの機能不全は、なるべく早く掃除をして対処しましょう。

もしも経年劣化などによって雨どい自体が壊れてしまっている場合は、壊れたパーツが近隣の住まいにも迷惑をかけてしまう恐れがあります。

そんな時は速やかにプロに依頼し、応急処置か交換をします。

雨どい・雨樋の状態を維持するためにできる対策

できるだけ放置せず、可能な限り点検することが望ましいです。

それほど難しいことではなくても、大雨が降ったときに雨どいの水の流れを確認したり、雨上がりの自宅周辺の状態を確認したりするだけでも違います。

ご自宅にカーポートがあれば、カーポートの雨どいを確認してみるのもいい方法です。誰でも、脚立さえあれば危険も少なく確認ができます。もし、カーポートの雨どいが詰まっている、雑草が生えている、となれば家の雨どいも似たような状態になっているかもしれません。

ドローンによる点検

例えば、石川商店ではドローンによる屋根点検も行っています。

ドローンで『屋根に上がる前に撮る』から安心。屋根の有料点検の内容と価格

ドローンによる点検は5,000円～行っています。近隣でドローン点検をしてくれる業者を探すとあるかもしれません。

ただ、中にはドローン点検は無料で行い、その後は火災保険を上手く使って補修まで無料でやりましょう！という業者も存在しますので気をつけてください。

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火災保険で屋根雨どい修理。失敗しない業者選び５つの法則

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落ち葉除けネット

用途によりますが、大きい葉っぱなど一部のものには効果が見込めます。どんなものがつまっているかを確認したうえで、大きな葉っぱがつまりの原因であれば導入するのもいいかもしれません。

Q.　近所に木があって雨どいの詰まりが酷いんだけど、落ち葉よけネットって効果ある？

ただ落ち葉よけネットの設置を業者に頼むと、足場が必要になることが多いです。

石川商店でも、掃除は足場なしでできても、落ち葉よけネットの設置はできないことが多いはずです。

なので、自分でDIYで設置しようとするヒトも多いようですが、とても危険なので、あまりおすすめしません。

総合的に判断すると、雨どいの掃除を定期的にプロに頼むのが、いちばん無難で合理的かもしれませんね。

梅雨・台風への備え

平年の梅雨入りは、沖縄～九州地方は５月中旬～下旬、本州から北部のかけては６月上旬～中旬というデータがあります。昨年は全体的に遅く、梅雨明けが７月下旬になる地方もありました。

そして、台風は２０１４～２０１９年までは７月～１０月にかけて、４～５個の台風が上陸しています。

まとめると、５月～１０月という長い期間、強い雨風や降水量に悩まされる時期になるということです。

加えて今年はコロナウィルスという脅威がなくなったわけではありません。予期せぬ事態に備えて点検を考えている場合は早めに動いておくと安心できます。

まずは相談だけでもしてみて、すぐに動くべきか判断するのもいいですね。雨どいに関係したトラブルに直面したときに、被害が拡大しないように備えておくことが大切です。

▼参考元

【気象庁】令和2年の梅雨入りと梅雨明け（速報値）

【気象庁】台風の上陸数（2019年までの確定値と2020年の速報値）

近くに屋根屋さんがいないならご相談ください

屋根屋として、直接、問題解決にあたることができるのは当然です。

ですが、雨どいのトラブルについて考えられることをあらかじめ想定し、備えておくことで、皆さまご自身で対策できる知識と方法を、知っておいてもらうのも大切なことです。

近隣に頼れる屋根屋がない、聞いたけど断られた、相談すると修理や工事の依頼をしなくては申し訳なく思って聞きづらい…、そんな時は遠慮なく石川商店までご相談ください。

全国どこからでもご相談に応じます。セカンドオピニオンとしてや、純粋にご不安に思われている部分などを、ぼくまで教えてください。

本記事で知っておいて欲しいことを整理

安全に暮らすためにも、雨どいは要チェックポイントです。

これから訪れる梅雨や台風に備えて、簡単な掃除だけで済むのであればやっておくことに越したことはありません。素人が登るには難しい高さや環境であればプロに依頼しましょう。

ここまでのポイントを整理しておくと、

・雨どいの掃除は思った以上に危険
・悪い状態を放っておくと建物の土台が腐食し、時には近隣にまで迷惑をかけるかもしれない
・コストをかけないためにもときどき点検する
・梅雨から台風といった雨風の影響を強く受けるのは5月～10月と長い
・正しい対処をするためにも知識をつけておく

いざ何かトラブルに見舞われたときも、自分がどう行動すればいいかを明確にしておくことで慌てずに対処できます。

お困りの時は遠慮なくご相談ください。

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その他のご相談方法も、すべてぼくが読んでお答えしています。

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石川 弘樹

屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。