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みんなの屋根の相談所|石川商店
本記事の目次
リコール? クレーム? ニチハ「 パミール 」の見分け方【スレート屋根材】
建築資材メーカー「 ニチハ 」 の屋根材「 パミール 」 で、困っている方が、とても多くいらしゃいます。
2008年1月の屋根調査で、ぼくたち石川商店は、はじめてニチハ「 パミール 」 の問題に直面しました。
1件目の葺き替え工事は、2009年(平成21年)4月に行っています。
■当時の見積書
そこから、ハウスメーカーでの全棟調査や、一軒家のお客さまからの直接の依頼などで、600件以上のパミールの屋根を見て、工事をしてきました。
そこで見てきたニチハの、ハウスメーカーでの対応や、個人のお客さまへの対応などを、間近で見てきて、仕方ない部分もあるにせよ、ニチハには失望しました。
これまでのニチハ「 パミール 」 の12年の経験談と、屋根の知識を、みなさまに共有することで、ニチハ「 パミール 」 で困っている人の、役に立てればと思い、2020年、あらためてニチハ「 パミール 」 の3つの記事を作成しました。
■ニチハ「 パミール 」の見分け方。不具合の多い他スレート屋根材も画像付きで解説
※ この記事
■ニチハ「 パミール 」 カバー工法も、塗装もNG。結露するから撤去しよう
■ニチハ「 パミール 」 交渉から工事までの手順【2020完全ガイド】
その中から今回は、ニチハ「 パミール 」の見分け方。他スレート屋根材も画像付きで、解説していきます。
建築図面の仕上げ・仕様表の「 NM-9269 」「 NM-9567 」って、パミール?
よくあるご相談で、建築図面の外部仕上げ表や、仕様表の屋根材の「 NM-9269 」「 NM-9567 」って、パミールでしょうか? という質問があります。
■ 建築図面の外部仕上げ表や、仕様表のイメージ
この記号は厳密にいうと「 不燃材の認定番号 」というモノです。
なので、屋根材固有の番号ではないので、屋根材を特定することはできない場合もあります。
ちなみに、一般社団法人建築性能基準推進協会のホームページでは、いろいろな認定情報が検索でき、不燃番号も検索することができます。
■ 不燃番号が検索できるサイト
不燃番号「 NM-9567 」 : ケイミューのカラーベスト無石綿
試しに、「 NM-9567 」と入力してみましょう。
■ 不燃番号「 NM-9567 」
このように、メーカーは「 ケイミュー株式会社 」と特定できましたが、商品名のところに、「 カラーベスト無石綿 」と出ていて、固有の商品名ではありません。
不燃番号「 NM-9269 」 : ニチハのパミール
つづいて、「 NM-9269 」と入力してみましょう。
■ 不燃番号「 NM-9269 」
このように、メーカーは「 ニチハ株式会社 」で、商品名のところに、「 パミール 」と出てきました。
こちらは、不燃番号で商品が特定できましたね。
図面と、実際の屋根材がちがうことも少なくない
建築図面の外部仕上げ表や、仕様表と、実際に屋根で使われている屋根材が、ちがうことは少なくありません。
実はこの図面表記で一番重要なのは、建築確認上での、不燃材料を使用しているという確認と、屋根材が軽いか重いかの判定のために、書かれているのです。
つまり、不燃材料で屋根が軽い、不燃材料で屋根が重い、ということさえズレていなければ、あとはどのメーカーのどの商品でもかまわない、という扱いになっていることがあるのです。
そのため、図面と実際の屋根材がちがう現象が、起こるのです。
なので、図面にメーカーと商品名が書かれているからと言って、過信してはいけないということになります。
そこで、実際の屋根材を見た上で、判断できるようにと、この記事を作成しています。
メーカー:ニチハ 商品名:パミール
■パミールA 正面
■パミールA 全景
パミールは、上にあるカタログのとおり、M、S、Aという3つのタイプがあります。
■パミール カタログ抜粋
実際に屋根でよく見るのは、ほとんどがA、わずかにSの和瓦調です。
■パミールS 和瓦調
なので今回は、パミールAの特徴を主として、お話しします。
パミールAの特徴は、
- ● 先端のデコボコがまっすぐで、5つの幅がほぼ等間隔
- ● 表面が「 木目 」 のような、縦に線がはいったデザイン
- ● 「 ミルフィーユ 」 のように、はがれる劣化症状
- ● 表面に「 クレーター 」 のような劣化症状
- ● 先端部が変色する劣化症状
となっています。順番に解説します。
先端のデコボコの幅が、ほぼ等間隔
屋根の傾斜の下っている方、屋根材の先端のデコボコの幅が、等間隔なのが、パミールの特徴の1つめです。
■先端のデコボコがまっすぐで、5つの幅が等間隔
表面が「 木目 」 のような、縦に線がはいったデザイン
屋根材の表面の模様が「 木目 」 のような、縦に線がはいったデザインになっているのが、パミールの特徴の2つめです。
■表面が「 木目 」 のような、縦に線がはいったデザイン
「 ミルフィーユ 」 のように、はがれる劣化症状
「 ミルフィーユ 」 のように、はがれる劣化症状がおこるのが、パミールの特徴の3つめです。
特に、先端や横からはがれる現象が、多くみられます。
層構造になっているパミールの各層が、剥離するので、層間剥離という症状と言われています。
■「 ミルフィーユ 」 のように、はがれる症状(層間剥離)
表面に「 クレーター 」 のような劣化症状
屋根材の表面に「 クレーター 」 のような、穴あきの劣化症状がおこるのが、パミールの特徴の4つめです。
■表面に「 クレーター 」 のような、穴あき症状
先端部が変色する劣化症状
屋根材の先端部が、変色する劣化症状がおこるのが、パミールの特徴の5つめです。
■先端部が変色する劣化症状
この変色が、3つめのミルフィーユのようにはがれる症状に、発展します。
ただ花粉や黄砂などの、粉塵が多く飛ぶ時期は、他のスレート屋根材でも、そのように見えるので注意しましょう。
ニチハ「 パミール 」 の特徴をまとめると、
- ニチハ「 パミール 」 の見分け方
- 先端のデコボコがまっすぐで、5つの幅が等間隔
- 表面が「 木目 」 のような、縦に線がはいったデザイン
- 「 ミルフィーユ 」 のように、はがれる劣化症状
- 表面に「 クレーター 」 のような劣化症状
- 先端部が変色する劣化症状
となります。
ここからは参考として、他のスレート屋根材の特徴について、お話しします。
パミール以外でも、問題の多いスレート屋根材
パミール以外のスレート屋根材、特にアスベストが入っていない、築15年前後の家の屋根に使われているスレート屋根材で、ひび割れや、部分的な欠け、ポロポロと崩れるなどの劣化症状が発生しています。
パミールとちがって結露はしませんが、屋根材が飛んでしまうという危険はあるので、十分に注意しましょう。
メーカー:ケイミュー(旧クボタ) 商品名:コロニアルNEO(ネオ)
こちらは、旧クボタ、現在のケイミュー(KMEW: Kubota Matsushita Exterior Worksの略)というメーカーの、コロニアルNEO(ネオ)という商品です。
ちなみにケイミューは、クボタと松下電工が合併したあとの会社名です。
■コロニアルNEO(ネオ) 正面
■コロニアルNEO(ネオ) 全景
コロニアルNEO(ネオ)の特徴は、
・先端のデコボコがまっすぐだが、5つの幅は等間隔ではない
・表面が「 水が通った 」 ようなデザイン
です。
■先端のデコボコがまっすぐだが、5つの幅は等間隔ではない
■表面が「 水が通った 」 ようなデザイン
パミールと間違えやすいので、特に注意しましょう。
メーカー:ケイミュー(旧クボタ) 商品名:ザルフ
先ほど紹介した、コロニアルNEO(ネオ)に似ていると思うのが、旧クボタ、現ケイミューの、ザルフという商品です。
■ザルフ 正面
■ザルフ 全景
ザルフの特徴は、
・先端のデコボコがまっすぐで、5つの幅は等間隔ではない
・横のつなぎ目のスキマが、大きい
・デコボコの段差が、コロニアルNEO(ネオ)より大きい
です。
■デコボコの段差が大きく、横のつなぎ目のスキマが大きい
メーカー:ケイミュー(旧クボタ) 商品名:グリシェイドNEO(ネオ)
こちらは、旧クボタ、現ケイミューの、グリシェイドNEO(ネオ)という商品です。
■グリシェイドNEO(ネオ) 正面
■グリシェイドNEO(ネオ) 全景
グリシェイドNEO(ネオ)の特徴は、
・先端のデコボコがなく、まっすぐ
・横のつなぎ目のスキマが、大きい
・表面が「 水が通った 」 ようなデザイン
です。
メーカー:ケイミュー(旧クボタ) 商品名:ニューザルフ
先ほど紹介した、グリシェイドと似ているのが、旧クボタ、現ケイミューの、ニューザルフという商品です。
■ニューザルフ 正面
■ニューザルフ 全景
ニューザルフの特徴は、
・先端のデコボコがなく、まっすぐ
・横のつなぎ目のスキマが、大きい
・表面が、縦に線が入ったデザイン
です。
メーカー:ケイミュー(旧クボタ) 商品名:アーバニー
こちらは、旧クボタ、現ケイミューの、アーバニーという商品です。
■アーバニー 正面
■アーバニー 全景
アーバニーの特徴は、
・先端が3つに割れていて、大中小の板にわかれているように見える
・左から長さが、大、小、中になっている
です。
■左から、大、小、中になっている
「 大の板 」 の部分を踏むと、割れる可能性が高いので注意しましょう。
メーカー:ケイミュー(旧松下電工) 商品名:シルバス
先ほど紹介した、アーバニーと似てるのが、旧松下電工、現ケイミューの、シルバスという商品です。
■シルバス 正面
■シルバス 全景
シルバスの特徴は、
・先端が3つに割れていて、大中小の板にわかれているように見える
・左から長さが、小、大、中になっている
・大中小の横幅が、アーバニーより広い
・大中小の先端の段差が、アーバニーより小さい
です。
■左から、小、大、中になっている
アーバニーよりも、ひび割れしやすいので、注意しましょう。
メーカー:ケイミュー(旧松下電工) 商品名:レサス
こちらは、旧松下電工、現ケイミューの、レサスという商品です。
■レサス 正面
■レサス 全景
レサスの特徴は、
・先端のデコボコがまっすぐで、3つの幅は等間隔
・デコボコの延長線上に、縦の線がうっすらと入っている
です。
■先端のデコボコがまっすぐで、3つの幅は等間隔
ちなみに、レサスの初期製品はとてももろく、点検で歩いているそばから、ひび割れします。
ぼくがレサスの点検に初めて行ったときに、屋根の傾斜をくだっている最中に、足元のレサスが割れて、そのままズバッと転んで、屋根から落ちかけた事があるので、屋根にあがるなら、スタスタ歩くのは厳禁です。
問題はあまり出ていない、もしくは事例の少ないスレート屋根材
古いスレート屋根材で、アスベストが入っているモノは頑丈で、ひび割れなどの問題が、あまりありません。
もしくは、そもそも使われていること自体が少なくて、問題に気づいていないモノもあるかもしれませんが、ここから先は、あまり問題が報告されていないスレート屋根材の紹介です。
メーカー:ケイミュー(旧クボタ) 商品名:コロニアル
こちらは、旧クボタ、現ケイミューの、コロニアルという商品です。
■コロニアル 正面
■コロニアル 全景
コロニアルの特徴は、
・先端のデコボコが、真ん中以外が、ナナメになっている
です。
■先端のデコボコが、真ん中以外が、ナナメになっている
メーカー:ケイミュー(旧松下電工) 商品名:フルベスト
こちらは、旧松下電工、現ケイミューの、フルベストという商品です。
■フルベスト 正面
■フルベスト 全景
■フルベスト 全景(塗装してないモノ)
フルベストの特徴は、
・先端のデコボコがまっすぐで、5つの幅が等間隔
・表面には、パミールよりもはっきりとした、縦の線がはいったデザイン
です。
特徴を文章だけでみると、パミールに似ていますが、縦の線が、くっきりはっきりしているので、パミールと見間違えることはほとんどないはずです。
メーカー:ケイミュー(旧松下電工) 商品名:アレナ・トレス
こちらは、旧松下電工、現ケイミューの、アレナ・トレスという商品です。
■アレナ・トレス 正面
■アレナ・トレス 全景
アレナ・トレスの特徴は、
・先端が3つに割れていて、わかれているように見える
・左から幅が、大、小、大になっている
です。
メーカー:ケイミュー(旧松下電工) 商品名:エバンナ
こちらは、旧松下電工、現ケイミューの、エバンナという商品です。
■エバンナ 正面
■エバンナ 全景
エバンナの特徴は、
・先端が3つに割れていて、わかれた形がウロコのように見える
です。
メーカー:大建工業 商品名:ナチュール
こちらは、大建工業の、ナチュールという商品です。
■ナチュール 正面
■ナチュール 全景
ナチュールの特徴は、
・先端のデコボコがなく、まっすぐ
・表面に、太い縦の線が、くっきりと入っているデザイン
です。
まとめ: ニチハ「 パミール 」 は特別。しっかり区別しよう
今回の話をまとめると、
- ニチハ「 パミール 」 の見分け方
- 先端のデコボコがまっすぐで、5つの幅が等間隔
- 表面が「 木目 」 のような、縦に線がはいったデザイン
- 「 ミルフィーユ 」 のように、はがれる劣化症状
- 表面に「 クレーター 」 のような劣化症状
- 先端部が変色する劣化症状
ということになります。
パミールなど、スレート屋根材の修理方法と費用一覧
コロニアルやカラーベストなどのスレート屋根材の修理の方法や金額、価格、費用などの相場感についてのご相談がとても多いです。
工事時期の目安やおすすめの修理方法と費用をまとめました。
ニチハ「 パミール 」 の場合は、葺き替え工事の欄を参考にしてくださいませ。
時期目安 | 工事内容と費用 (※ 30坪100㎡) |
---|---|
5年おき | ひび割れ補修 1〜3万円 |
築15〜20年 | 棟板金の釘増し打ち or 交換 → てっぺんのフタ交換 3〜30万円 |
築30〜40年 | 葺き替え → 全交換 135〜160万円 (※ 屋根材= シングル) |
築30年前後 ※ 下地の強度確認必須 | カバー工法 → 上からかぶせる 100〜130万円 |
※ 年数に関わらず非推奨 | 塗装 30〜40万円 |
カバー工法は、一般的にスレート修理の万能薬のように使われています。
石川商店では、あまりおすすめしていません。
ウヤムヤな工事になりがちだし、費用もそんなに安くないからです。
詳しくはこちらの記事で確認できます。
最終的にかかる費用や修理内容の決定には、あと何年いまの家に住みたいかが重要です。
このあたりはご家族との相談も必要になってきます。この機会にじっくりと話し合いましょう。
スレートの修理で不安なら、お気軽にご相談を
どんな些細なご不安でもまずはご相談くださいませ。
屋根の専門家のセカンドオピニオンを気軽に受けられます。
石川商店へのお問い合わせは、すべて石川弘樹が対応しています。
会社にお電話戴いても、ぼくの携帯に転送され、必ずぼくが電話に出ます。
その他のご相談方法も、すべてぼくが読んでお答えしています。
屋根で損する人をゼロにしたい。だから気軽にご相談してくださいね。
お電話でのご相談はこちらから
今すぐのお電話での相談は、スマホ画面の一番上か一番下に表示されている『 03-3785-1616 』の電話番号をタッチ。
iPhoneの場合、
『 03-3785-1616をタッチ→ (通話許可→) 発信 』
Androidの場合、
『 03-3785-1616をタッチ→ (電話アプリの選択) → 番号表示→ 発信 』
で電話を掛けることができます。
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【継続は力なり】
- 禁煙2009年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜、ダイエット2019年1月〜
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
- 【目標】
- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
- 筋トレ
- 【困り事】
- トイレが近い
屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。
また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。
日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。
大阪府在住です
今、我が家の屋根がパミールかもしれないと
不安です。見分け方では、少し違っていますが
最近、屋根の欠けが落ちていて気付きました。
メンテをカバー工法か、部分差し替え、ヒビは
どうしようか?
4日ほど前の出来事で驚き悩んでいます
年末慌ただしい中、取り敢えずコメント入れさせて頂きました
福永 旧姓石川さま、石川商店の石川弘樹です。
パミールであれば、基本的には葺き替え一択です。
パミール以外のスレート屋根材であれば、ひび割れが全体の5%前後であれば、ひび割れの補修だけでもよいかもしれません。
屋根自体の防水としては、築30〜40年くらいまでは、通常何もせずにも保つからです。
心配であれば、次回の外壁塗装時に、ひび割れ補修と棟の釘の増し打ち、もしくは交換をするくらいでも、台風対策としてもそれなりに安心です。
アスベストが入っていないスレート屋根材の、ひび割れの対策は、
・ひび割れ補修なら、安くてそれなりに安心
・カバー工法なら、かなり安心だが、費用もそれなり
・葺き替えなら、もっとも安心だが、費用は最大
といったところです。
・あとは屋根の現状
・今の家にあと何年住みたいか
・いつの時期に出費をするか
との兼ね合いで、いつ、どこまで、何をやるか、ということの検討になるかと思います。
そのあたりを検討するにあたって、スレート屋根材のメンテナンスの目安があると検討材料ができると思います。
くわしくは、こちらの記事で確認できます。
■ スレート、コロニアルの台風対策。予防のための補修や工事方法と費用 | 石川商店
https://riverstone-roofing.com/hirokiroom/prevent-your-roof_002/
(すでに読んでいる場合は、省略してくださいませ)
ニチハNM9567はアスベストが入っていますか?
築15年でカラーベストから日本瓦に葺き替えしても大丈夫ですか? 耐震が心配です。
しろねこ さま、石川商店の石川です。
ニチハのパミールの不燃番号はNM-9269で、NM9567だとケイミューのカラーベストです。
いずれにしろ、どちらもアスベストは使用していない屋根材です。
屋根の重量が重くなれば、同じ構造躯体の場合は、確実に耐震性が悪くなります。
特に新築時に、軽量系屋根材のスレート屋根材を使用している場合は、建築基準法の規定どおりで構造躯体の強度を設計しているのであれば、瓦の重量では耐震性が確保できないので、家を建てた会社や、設計士や建築士さんに確認するのがよいかと思います。