屋根工事でカバー工法を勧めらた人向け、費用感と失敗しない方法を解説

石川 弘樹
石川 弘樹
  • 巷ではなんでもカバー工法という風潮が蔓延しているようにぼく個人としては感じています。
    ・ひび割れがひどくて塗装できない
    ・アスベスト入りで撤去費が高い
    ・雨漏りしている
    だから、カバー工法しましょうと。

    しかしなんでもカバー工法が適切とは限らないのが現実です。

    そこで今回は、屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の石川商店の三代目、石川弘樹が、屋根工事でカバー工法を勧めらた人向けに、費用感と失敗しない方法をお話しします。

この記事の動画解説はこちらです。

※話しをわかりやすくするため、2階建ての一軒家、建坪30坪、屋根100㎡、壁面積250㎡を想定しています。

なんでもカバー工法、という風潮に注意

・ひび割れがひどくて塗装できない
・アスベスト入りで撤去費が高い
・雨漏りしている

だからカバー工法しましょうと万能薬みたいに使われています。

でも実際は、

・ひび割れを応急処置すれば、基本問題ない
・高い金属でカバーするより、安い屋根材に全交換したほうが安い場合もある
・雨漏りを特定して部分修理する

上記のように、わざわざカバー工法をする必要はないことが多いのです。
順番にお話ししますね。

※話しをわかりやすくするため、2階建ての一軒家、建坪30坪、屋根100㎡、壁面積250㎡を想定しています。

カバー工法の総費用は135〜280万円

一般的に、ガルバリウム鋼板などの金属屋根材でのカバー工法の費用相場は、1㎡あたり1.2〜2.5万円。この幅は選ぶ屋根材による材料費の差も含まれていますが大体このくらいの範囲です。

足場の費用相場は1㎡あたり700〜1200円ですが、屋根の面積ではなく壁面積に近いのですが、家全体でざっと15〜30万円くらいのようです。

なので足場を含めたカバー工法の総費用は、135〜280万円となります。

例えば石川商店が、ガルバリウム鋼板の代表格、ガルテクトのフッ素でカバー工法した場合の費用は149万円です。

▼参考リンク
メーカー: アイジー工業 製品:スーパーガルテクト フッ素

 単価30坪、100㎡
下地処理費2500円25万円
材料費8500円85万円
工事費3600円36万円
その他廃材処分費300円3万円
合計149万円

実際の参考見積りはこちら。
ガルテクトフッ素 カバー工法費用 見積りサンプル

工事には足場が必要なので24万円を追加した総費用は173万円です。

屋根塗装で50万円くらいの費用を想定していた方からすると予想外の費用ですよね。
でも見えない屋根のこと、カバー工法するしかない、と言われてしまったらしかたない、、、と思ってしまうものです。

ただ実際には、カバー工法しなくても、もっと安い費用で今の問題を解決することはできるかもしれません。

アスベストなしのスレート屋根材のひび割れ修理費用は1.5〜3万円

よくあるご相談として、ひび割れがひどくて塗装できないからカバー工法しましょうと言われていますというのがとても多いです。

あなたはなぜひび割れが起こっているのかご存知ですか?

築15年前後以降のスレート屋根の一軒家の場合、アスベストが入っていません
アスベスト入りのものに比べて強度が弱く、新築工事のときの踏み割れなどが、風の振動でひび割れが進行したり、表面の塗装の色落ちなどで、今になってクラックやひび割れや欠けが悪化したり、表面化しているのです。
スレート屋根 ひび割れ欠け

こういう状態であれば、いくら塗装してもひび割れのせいで、塗装が長持ちしないのは確かかもしれません。
ただいくらアスベストが入っていないからといって、風化して屋根材として機能しないような商品ではないはずです。

また屋根材の下には屋根全面にルーフィングという防水シートが敷いてあるので、ひび割れや多少の欠けくらいではすぐには雨漏りしません

なので、大きなひび割れや、屋根材の落下などを防ぐために、接着剤による応急処置をするのがもっとも合理的だとぼくは考えています。

スレート屋根ひび割れ 応急処置 コーキング接着

1〜3年など定期的に屋根を点検して、ひび割れが増えていたらまた接着する。これを繰り返して通常の全交換のメンテナンス周期である、30〜40年目までは、屋根として問題を起こさせないようにするのがよいと思います。

アスベスト撤去含めた全交換の総費用が154万円〜

同じくよくあるご相談として、アスベスト入りで撤去費が高いからカバー工法しましょうと言われていますというのも多いです。

上述のように、築15年前後以前のスレート屋根の一軒家の場合、アスベストが入っています
アスベストなしのものと比べて強度が強いのは良いのですが、撤去してゴミとなったときの処分費用がアスベスト入りだと通常の2倍くらい掛かります。

スレート屋根アスベスト入り 梱包処分の様子

なので確かに撤去費用が高いのは事実。そして、撤去する作業に人件費も掛かるのも事実です。

実際に石川商店で100㎡のアスベスト入りスレート屋根材を撤去するときの総費用は40万円。アスベストなしだと35.5万円です。

あれ? 2倍になっていませんね。2割り増しといったところでしょう。
実は総費用の中にはアスベスト処分費と撤去費と運搬費が含まれています。アスベストの処分費は2倍ですが、撤去する人件費や廃材の運搬費は2倍にはなっていないので、2割り増しで抑えられているのです。

 アスベストありアスベストなし
撤去費19万円19万円
処分費15万円7.5万円
運搬費6万円6万円
その他廃材処分費3万円3万円
合計40万円35.5万円

そして、勘がいいあなたはすでにお気づきかもしれませんが、アスベストを撤去しないカバー工法の費用相場が135〜280万円で、アスベストを撤去する全交換(葺き替え工事)の費用が154万円〜となっています。

これだと一番安い全交換(葺き替え工事)と比べて19万円の差。多くの場合高いはずの全交換の方が安いはずのカバー工法の費用と逆転している可能性があるのです。

いったいどういうこと? というあなたのために全交換(オークリッジスーパーに葺き替え工事)の費用の内訳を説明します。

アスベストを撤去する全交換の費用見積り130万円の内訳

例えば石川商店が、スレート屋根の葺き替え工事でおすすめしている、アスファルトシングル系屋根材の代表格、オークリッジスーパーで全交換した場合の費用は130万円です。

▼参考リンク
メーカー: オーウェンスコーニング 製品:オークリッジスーパー

 単価30坪、100㎡
撤去費1900円19万円
アスベスト処分費2100円21万円
材料費6100円61万円
工事費2600円26万円
その他廃材処分費300円3万円
合計130万円

実際の参考見積りはこちら。
オークリッジスーパー 葺き替え工事費用 参考見積り

この工事費用の逆転現象の原因をかんたんに言うと、屋根材の撤去費と処分費合計40万円より、金属屋根材の材料費や中間マージンや営業経費で超えてしまっているのです。

全交換の見積りと上述のカバー工法の見積りを比較するとこちらの表のようになります。

 全交換カバー工法
下地処理費40万円25万円
材料費61万円85万円
工事費26万円36万円
その他廃材処分費3万円3万円
合計130万円149万円

この見積りはどちらも石川商店の金額ですが、この金額にリフォーム業者さんが中間マージンを乗っけたり、フランチャイズの手数料や広告宣伝費などの営業経費が乗っかったりすると、一番高くて250万円まで跳ね上がるのです。

放水テストをしっかり行い雨漏りの原因箇所だけ部分修理の費用は5万円〜

同じくよくあるご相談として、雨漏りしているからカバー工法しましょうと言われていますというのも多いです。
石川商店へのご相談では特に天窓の雨漏りを止めるためにカバー工法をしましょうと言われている場合が多いです。

天窓の雨漏りの修理費用は、5〜50万円
くわしくはこちらの記事で確認できます。

屋根屋の天窓雨漏り修理は2段階。長く住まないから費用を抑えたい方向け

最悪の場合でも、カバー工法よりは明らかに安い費用で修理できるのです。

なので雨漏りの原因をしっかりと調査し、部分修理を行うのが良いと思います。

カバー工法で失敗しないための手順

上述のように、カバー工法が万能ではない、ということがご理解戴けましたでしょうか?

ここからは、屋根工事でカバー工法を勧めらた場合に、どうすれば失敗しないのか。その手順は次のとおりです。

カバー工法を勧められた場合に、あなたがとるべき行動
  1. 1,ひとつめの業者ですぐに契約しない
  2. 2,カバー工法での相見積りより、カバー工法以外の修理方法を探す
  3. 3,雨漏りの場合は、原因調査をしっかりする

予想外のカバー工法で予算オーバーだったら、まずは石川商店にご相談を

屋根の塗装や雨漏り修理など、数万円から十数万円の予算感で考えていたのに、カバー工法の予想外の費用で困っている方は、まずはお気軽にご相談くださいませ。

石川商店に電話するともれなく石川弘樹の携帯に転送され、必ずぼくが電話に出ます。
屋根で損する人をゼロにしたい。だから、相談してほしい。

これからも気軽に相談できる屋根屋になれるようにできる限りをつくしたいと思います。

電話、メールはこちら。

問い合わせ/申込

コメント欄で気軽に相談、質問できるようになりました

この記事への質問、疑問、要望、感想などございましたら、このページの一番下にあるコメント欄をご活用くださいませ。
コメント欄への記入は、お名前(ニックネームでも可)の入力だけなので気軽にコメントできます。
メールアドレスなどの個人情報の収集を目的としていないからです。
多少の時間はかかるかもしれませんが、すべてのコメントを読んで、返信もしくは、今後の発信の参考にさせて戴きたいと思います。

LINEならプライベートに質問、相談もできます。

スマートフォンの方は、下の【友だち追加】ボタンを押しましょう

友だち追加

石川商店のLINE公式『家の屋根のお悩み・トラブル相談所』を【友だちリストに追加】ボタンを押せば準備完了。

 

パソコンの方は、QRコードをスマホで読み込みましょう

石川商店LINE相談の使い方はこちら。

LINE@はこちら

創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
20141125_profile_01
【肩書】
日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
【資格】
1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
【趣味】
ワンピース(マンガ)
【目標】
瓦割り世界大会初代チャンピオン
【ブーム】
10年ぶりに1日3食に戻す
【困り事】
体重増加が止まらない

この投稿は役に立ちましたか? 役に立った 役に立たなかった 1 人中 1 人がこの 投稿 は役に立ったと言っています。

石川商店からのお願い

記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。

お客様の率直な感想をいただくため「役にたった」「役に立たなかった」ボタンを設置しました。

また、もしもっと知りたいこと、分かりづらかったことなどあれば下のコメント欄にご意見いただければと思います。

日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。

お客様からのコメント

よりお客様のお困りごとに応えられるようコメント欄を開放しました。
質問や感想やご意見をお待ちしております!

コメントはこちらへおねがいします。

オススメ記事

この記事を読んだ人にオススメの記事