本記事はインタビューを記事化したものです。
本記事の目次
石川商店にはこんな職人さんがいます
- 石川商店の職人さんは15年近く現場を経験しているベテラン揃い。専門性の高い仕事なので、仕事に対しては厳しい目で見られますが普段は「気のいいお兄さん」と思える人が多いとか。インタビューをしていて、メリハリのきいた雰囲気のいい職場という印象を受けました。
石川―――
メインの職人チームは40代を中心に動いています。年齢の幅としては30後半~60代なので、20代30代が続いてほしいと思って今年から採用に力をいれているところです。
職人たちは仕事に対しての熱量はすごく高いですけど、普段話しているときは普通のおじさんって感じで、ちょっと年上のお兄ちゃんって感じですね。50代ぐらいのベテラン職人はあまり新しい人に話しかけたりしないですけど、ムードメーカーがひとりいて積極的にコミュニテケーションをとってくれています。良い意味でその場の雰囲気を盛り上げたい、「つまんねえな」って思わせたくないという一心で、ふざけたこともいっていますね。でも仕事の取り組み方に対しては厳しくするので、そういうところは流石だなというか徹底してくれています。
皆さん15年前後くらいの現場経験をしてきて、恐ろしいほど場をこなしてきているので頼りになります。
屋根職人さんの育成プロジェクトとは?
- 屋根職人さんの育成プロジェクトは、一般的に「一人前になるには10年かかる」といわれている職人をもっと早く一人前にするために石川さんが考案したプロジェクトです。これまでは地道に現場経験を積みながら一人前になっていくしかありませんでした。ですが、お客様の屋根を丁寧に仕上げつつ経験の浅い職人を育成するというのは、教える側も教えられる側も双方にとって難しい部分があり、なかなか経験が積みにくいという状況があったといいます。育成プロジェクトでは、そういった経験を1ヶ月集中して特訓することで身につけることを目的としています。
石川―――
屋根職人さんを育てることを会社のプロジェクトのひとつとして取り組んでいます。
屋根職人は大まかに分けると2種類あって、お客様対応や現地調査をして見積もりを作る「点検調査員」の役割と、現場で屋根を仕上げる「屋根職人」の役割。両方とも兼任している人もいますが、分業していることがほとんどかと思います。(石川商店も分業)
2021年の目標は、この点検調査員と屋根職人をひとりずつ採用して育てることです。
40代が中心なので、どこかでテコいれして20代や30代の職人を育てないといけないと思っていました。他の屋根屋さんも同じような状況のところは多いので、プロジェクトで職人を育成して業界の人手不足を解決したいという思いもあります。他の屋根屋さんでも応用できるような感じで仕組み化ができたらいいなと。
限られた材料と時間で屋根を綺麗にしないといけないのが職人さんの世界です。なにもできない状態で、いきなりやってみろというのは難しいので、まずは「見て覚えろ」というのがずっと続いています。そうして少しずつ覚えて一人前になるのですが、やっぱり10年くらいかかるのは効率も良くないです。だから「見て覚えろ」というのをなんとしたくて、積極的に教えていく環境を考えました。
育成プロジェクトは外部の研修機関を使ってしっかりと教え込んでいきます。そこは屋根に限らず左官など「職人」を養成する機関です。そこの会社さんと協力して屋根職人を育成するカリキュラムを作りました。1ヶ月間、研修所みたいなところで見て覚えるだけでなく、徹底的に自分の手を動かして実際に練習できます。
これまで職人が数年かけて覚えてきたものを、1ヶ月でやるわけですからそれなりに大変です。ただ研修で「見て覚える期間」は終わるので、下働きの数年間を1ヶ月で終えられます。そうなると、現場の職人さんも一緒に仕事がふりやすいし、本人も自信をもって働けます。お互いの労力、お互いに消耗していた部分を改善できる部分は大きいです。
ちなみに社員さんとして採用した状態で研修にいってもらうのでお給料もでます。いろんなことを試した結果、泊まりこみが一番効率良いとなったので、1ヶ月の住み込み働きのようなイメージです。人によっては泊まり込みが厳しいと思われるかもしれませんが、研修を受けるのと受けないのでは現場での働きやすさが全然違うと思います。
屋根職人は将来的な独立も可能
- 石川商店では将来的に独立して働きたいという方も歓迎しています。それは都内だけでなく、地方で屋根職人として独立して働きたいという人も受け入れています。石川商店ではブログやYouTubeを通じて全国の屋根の悩み事に答えるという活動をしているので、地方で働く職人さんがいると連携してお客様の対応ができるかもしれないからです。
石川―――
屋根屋には一人親方を専属職人さんとして抱えている場合と、社員として採用して社員職人としている場合があります。石川商店は一人親方をまとめて工事している方です。
社員職人さんとしてずっと社員でいるのもありですが、基本的には独立を支援していくということをメインに考えています。独立した後も、石川商店と一緒に仕事をしてもらってもいいし、地元に戻って一人でやりたいっていうのでもいい。
石川商店ではお客様から相談ごとをたくさん受けるのですが、自分達の対応地域外のこともあってその時に「紹介してもらえる屋根屋さんいませんか?」ということが多々あります。だから一年二年、石川商店で一緒に働いた後、独立した職人さんがいろんな地域にいるというのは理想的なんですよね。何年後かって話にはなりますが実現したらいいなと思っています。
石川さんが一緒に働きたいと思う人とは?
石川―――
チャレンジ精神があって好奇心旺盛な人であればどなたでも歓迎です。あと多少の体力は必要なのでそこも重要かもしれません。働いているうちに体力はついてくるとは思いますが、ぼくもそれなりに激しいスポーツをやってきて、会社に入りましたが初日は1時間でぶっ倒れてしまいました。わりと大変といえば大変です(笑)ただ、間違いなく身体は鍛えられるので、鍛えるのが目的で働くのもいいかもしれませんね。
なかには人が3ヶ月で覚えることを6ヶ月かかってしまうような人もいるかもしれないですが、そういった人でもすぐに「あなたはダメです」なんて切るつもりもまったくありません。
誰に対しても「目指せ3ヶ月で月収100万」というのを目標に取り組んでいます。現実的にも不可能ではないと思っている数字なんですよね。もちろん、「効率良くする+技術がある」というのが最低限必要ですが不可能ではないです。独立して月10件ぐらいの案件をやると100万くらいになることがあります。
まだまだ試行錯誤しているところが多いですが、一緒にこのプログラムを完成に近づけていく手伝いをしていただける方が来てくれると嬉しいですね。
石川商店は全国どこからでも屋根の相談を受け付けています
みんなの屋根の相談所:石川商店では、よりお客様に近いところでお客様の悩みにお答えできるよう活動し、屋根の専門家+様々な知見をもったライターが、あれやこれやと知恵を絞りながら、役に立つ情報を届けていきます。
石川商店ではこれからも日々情報を発信し、お客様の声に耳を傾けていくので、屋根の悩み事はお気軽にご相談ください。
屋根職人は、若いうちに手に職をと考えている世代を、幅広く募集しています!屋根屋の仕事で頑張りたいという方、専門的な技術を身につけて役に立つ仕事がしたい方、石川商店までお問い合わせください!!
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