流行を追ったり、個人的な趣味や住みやすさを求め過ぎたりして、その人専用の家、その一家族専用になってしまう。
それが現代の注文住宅の形式です。
昔は広さは違えど、どの家もほとんど間取りは同じでした。
ところが、現代の注文住宅では、隣同士、同じ設計、同じハウスメーカーでも、全く同じ家が建つことはないと思います。
個人にカスタマイズされた家が多く建つ現代。
そのため、その家の次の購入者は何かしら妥協せざるを得ません。このような事態が、戦後ずっと続いており、
誰かの趣味で建てられた家を購入するぐらいならば、新しく建て替えた方がいい、という発想の人が大多数になってしまいました。
これは親子間でも起きています。
親の都合で建てられた家に住みたくない、と考えている方は多いです。
この事態を解決するには、どうすればいいか。
私は初めから万人受けする間取りをつくる必要があると思います。
古民家はほぼ同じ間取りです。
広めの部屋をふすまや障子を使って仕切ることで、ライフスタイルに合わせて間取りを変えています。
家族構成など、条件がぴったり合うならば、現代の注文住宅でも建て替えの必要はないかもしれません。
しかし、家族と言えども、全く同じライフスタイルとは限りませんので、
ましてや他人ともなれば、そのような人たちが出会う確率は決して高くありません。
今すぐ現代の文化を変えることは難しいです。
しかし、最近はふすまや障子の代わりにスクリーンや簡易壁などで広い部屋を分けられることを売りにしている建築会社も増えています。
一つの家に長く住み続けるには、購入する前が肝心。
流行や好みだけでなく、次世代につなげることまで考えてシンプルなつくりの家を設計してくださいね。
教えて、屋根屋さん!第49回「屋根屋さんにも種類があるの!?」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】 ワンピース(マンガ)
【目標】 瓦割り世界チャンピオン
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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