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教えて、屋根屋さん!第90回「瓦屋根に初期投資がいる理由」

教えて、屋根屋さん!第90回「瓦屋根に初期投資がいる理由」
2016年06月23日|得する屋根知識Hiroki
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屋根材のパンフレットを見た時に、「なぜ瓦屋根はほかの屋根材より、初期費用がかかるのだろう?」と思う人もいるかもしれません。 その理由について、今回は説明したいと思います。

 

1.製造工程が複雑
瓦は60年近く長持ちする長寿の屋根材。
そのためには「高温で焼き切る」という工程が必要になります。

 

スレート屋根材などは、セメントを薄くのばして、塗装をかければ完成しますが、それでは塗装がはげてしまうと見た目も悪くなってしまいますし、耐久性も落ちてしまいます。

 

強度のある瓦の屋根材を製造するには、エネルギーをかけて「焼き切る」という工程が欠かせません。そのおかげで、長い年月に負けない強い瓦ができあがります。

 

 

2.多くの部材を使っている
瓦は1枚当たりの大きさがほかの屋根材と比べて小さいため、部材が多くなりがちです。
例えば、同じ100平米の屋根でもスレートの屋根材だと800枚ぐらいで済むものが、瓦だと2000枚近く必要になります。

 

その分、瓦屋根は耐風性に優れています。
たとえ、突風や台風が来ても、1枚1枚の瓦が小さいため、風の被害を大きく受けることがありません。

 

金属屋根材のように、1枚の大きな屋根材を貼り付けてしまうと、強風時に屋根ごとはがれてしまう危険性があります。

 

 

3.職人の高度なテクニックが必要
瓦屋根は、瓦をただ運んで、並べれば終わりではありません。
釘で打ち付けるのは当然のこと、雨漏りの危険性から守るため、職人がさまざまな工夫を凝らしています。
詳しくは「雨漏りしないための屋根の工夫」をご覧いただきたいのですが、脈々と受け継がれ、進化し続けている技術の価値は、目に見えにくいかもしれませんが、非常に高いものがあります。

 

 

最後にお伝えしたいのが、「瓦屋根の長所と短所」にも書いてある通り、瓦屋根は30年以上使用し続ける場合、ほかの屋根材よりも格段に安くなります。
なぜなら、メンテナンス費用がほとんどかからないからです。

初期投資費用がかからない屋根材のほとんどは、30年以上使うとなると、途中ですべてを交換する必要が出てきてしまいます。
しかし、60年近くほぼメンテナンスが不要な瓦屋根は、その費用が発生しないのです。

瓦屋根の初期投資費用がかかる理由は理解してもらえましたか?
良いものであるからこそ、最初はお金がかかっても、最後まで安心して使うことができる。
そのことを理解してもらえたら、屋根屋さんもうれしいです。

 

 

次回は、「太陽光発電(ソーラーパネル)に向いている屋根」についてお話しいたします。

 

「教えて、屋根屋さん!」の連載記事の目次はこちら。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20141125_profile_01昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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