屋根のカバー工法って流行ってるらしいけど実際どうなの?

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カバー工法とは
カバー工法とは、屋根が割れたり、汚れたりしてしまった時、既存の屋根材の上から新しい屋根材をそのまま被せる工法です。
逆に、すべての屋根材を剥がして、新しい屋根材を被せる工法を「葺き替え」といいます。

 

 

カバー工法のメリット
最大のメリットは、葺き替えより初期費用が安価に済むこと。
葺き替えには、撤去作業や、ごみを廃棄する作業などが発生します。
それらの手間を省く分、費用が安くなるのです。

 

また屋根材を剥がしている最中に、集中豪雨などに降られてしまうと、作業中に雨漏りしてしまう可能性がある葺き替えに対して、カバー工法はそのような心配がありません。
そのため、降水確率50%ぐらいだったら作業に着手でき、その分工期も短くなります。
屋根業者にとっても、少人数でできる、施工しやすい工法なのです。

 

 

カバー工法のデメリット
カバー工法にもデメリットはあります。
まず、カバー工法ができる屋根材は限られています
瓦屋根をカバー工法でリフォームすることは不可能です。

 

また新しく施工する屋根材も、金属屋根材やアスファルトシングルなどに限られてしまいます。
「リフォーム後は瓦屋根で!」といった選択はできません。

 

いったんすべての屋根材を剥がす葺き替えに対して、カバー工法は厳密な点検を行わないケースが圧倒的に多いです。
(弊社では、カバー工法でも必ず詳細点検を行っています)
そのため、野地板など構造部分が腐っているなどの根本原因に気付けないことも。
例えば、屋根の結露が発生していた場合、そのまま放置しておくと、最悪、野地板が腐り、屋根が陥没してしまうこともあります。

 

最後に、カバー工法を採用すると、屋根の重量が1.5~2倍に増えます。
一番軽い金属屋根材のカバー工法でも、1.5倍の重量アップは覚悟しておいてください。

 

 

なぜカバー工法は流行している?
カバー工法は、依頼者だけでなく、業者側にもメリットが多い工法です。
例えば、リフォーム業者の営業マンは、屋根リフォームの営業をしたくても、屋根に上れません。
しかし、見た目の劣化を指摘し、葺き替えよりも安くリフォームできる点を強調すれば、カバー工法は売ることができます。

 

特に最近は、金属屋根材でのカバー工法が流行していますが、一口に金属屋根材といっても、非常にピンキリです。
中には、ほぼ再塗装が不要な天然石粒付金属屋根材もありますが、多くの金属屋根材は10年後に再塗装しなくてはなりません。
そうなると、10年ごとに50万~100万円程度の費用が発生することになります。
すると、初期費用は安かったはずのカバー工法が、再塗装ごとに家計を逼迫(ひっぱく)させていくのです。

 

そのため、新しく被せる屋根材が特定の金属屋根材一択などの場合、その業者が言っていることは正しいか疑ってください
単に、自分たちが施工しやすい、売りやすい屋根材を、押しつけられている可能性があります。

 

 

どんな人におすすめ?
カバー工法は、基本、あとその家に住む期間が20年程度の人に良い工法です。
しかし30年以上、次の世代まで、その家に住むのならば、葺き替え工事をおすすめします。

 

カバー工法は、いってしまえば、問題を先送りしている工法。
根本的な屋根の不具合を解決しているわけではありません。

 

家を長持ちさせるには、問題の根本原因を解決する必要があります。
そのため、屋根のリフォーム時は、見た目以外に問題はないか、必ず点検してもらってから、工法を決めましょう。

 

 

次回は、「屋根の色の選び方」についてお話しいたします。

 

「教えて、屋根屋さん!」の連載記事の目次はこちら。

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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20141125_profile_01昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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