本記事の目次
雨漏り?壁・天井に原因不明のシミが!
雨漏りを経験されている、お宅は少なからずあると思います。
何気なく天井や壁を見たらシミができているとびっくりしますよね。
濡れた色や輪染みのあと・・・なんでシミってあんなに嫌な色なんでしょうね?
実際に起きると、ホントにがっかりしてしまいます。
雨が長く続く季節だとわりと気づきやすいかもしれませんが、そうではない時期だと「あれ、あんなシミあったっけ?」といつの雨でできたのかわからないこともしばしばあります。
あれだけ嫌なのに意外と気づかないというのも不思議です。
ただ、意外と気づかないということからその原因がわかりにくかったり、被害が拡大するということがあります。
外壁と並んで雨漏りが発生することの多い屋根。
適切な施工が為されている限り、防水シートもあるので簡単には雨漏りしないものです。
それでも起こってしまう雨漏り、そのの原因箇所を探してみましょう。
雨漏りによって起きる症状
雨漏りが起きることによって、どんな症状が出るか知っておくことでいち早く、修理を依頼することが出来ます。
もし、自宅に同じような症状が起きてたら注意サインなので是非、チェックしておきましょう。
- 雨漏りの症状
- 【1】天井や壁のクロスに染みができる
- 【2】壁紙が膨らむ、剥がれる
- 【3】壁が湿っている
- 【4】天井から水滴が落ちる
- 【5】窓のサッシの上側から水が落ちてくる
- 【6】雨の日に壁や天井から水が流れる音が聞こえるようになった
上記の症状は、防水シートから雨水が建物内に侵入してしまっている可能性が高い症状です。
そのまま放置していると、家の中に雨水が入ってくるだけでなく、部屋がカビ臭くなったり、家の骨組みとなっている木材の劣化にも繋がります。
わ〜
最悪
雨漏り涙🥲 pic.twitter.com/cgOQTmuNU6— 中華うぶかた (@ebina_ubuchan) September 18, 2021
今日の発見⁉️
あぁ、雨漏りだ‼️ pic.twitter.com/Q9NkXow0y3— キャスティングオフィス ニュース 公式 (@WILLBE_workshop) September 18, 2021
もし、上記のような症状が現れたら、早めに屋根屋に相談しましょう。
雨漏りの原因を場所別に紹介!
雨漏りは屋根からと思っている方も多いので、まず雨漏りが発生する場所について見ていきましょう。
- 雨漏りが発生する場所は5つ
- 【1】スレート屋根での雨漏り
- 【2】瓦屋根での雨漏り
- 【3】天窓・トップライト周辺の雨漏り
- 【4】外壁からの雨漏り
- 【5】防水シートの経年劣化など、その他の雨漏り
主に、この5つが雨漏りのが発生する場所として挙げられます。
このあと、上記5か所で雨漏りが起きる原因について、個別にご紹介します。
※2021年8月追記
本記事はスレート・瓦・天窓について詳しく述べていますが、以下の記事ではさらにアスファルトシングル・金属屋根・屋根の形状による注意点まで網羅しています。
最新の屋根の雨漏り情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。YouTube動画による解説もあります。
スレート屋根で雨漏りが起きる5つの原因
スレート屋根で雨漏りが起きる原因は5つあります。
- ●棟板金の釘浮き
- ●棟板金の浮き
- ●葺き足の調整
- ●スレートの塗装修繕工事の不良
上記がスレート屋根において雨漏りが起きる要因になります。
各項目についてどのような状態になっていると雨漏りが起きるのか見ていきます。
棟板金の釘浮き
釘浮きの原因:経年の温度変化や、釘が打たれている木材の劣化、強風等
棟板金を固定する釘が浮いている場合に、その釘穴を伝って浸入することがあります。
ただ下には防水シートがあるのでまず簡単には浸水しません。
浸水の危険が高まるのは築年数が20年を越えるなど防水シートの劣化が進んでいる場合です。
棟板金そのものが浮いている場合、その隙間から浸入することがあります。
ただ下には防水シートがあるのでまず簡単には浸水しません。
浸水の危険が高まるのは築年数が20年を越えるなど防水シートの劣化が進んでいる場合です。
スレートの浮き、ヒビ割れ、一部落下
浮き、ヒビ割れ、一部落下の原因:強風・飛来物・鳥の落とし物や、屋根に人が上ったときに踏み割れ
屋根材の隙間やヒビ、落下により空いた穴から浸入することがあります。
ただ下には防水シートがあるのでまず簡単には浸水しません。
浸水の危険が高まるのは築年数が20年を越えるなど防水シートの劣化が進んでいる場合です。
葺き足の調整
葺き足の調整の原因 : 瓦屋根に比べ簡易な方法で行われるスレートの施工方法では不可避的なもの
スレート屋根を施工する際、横に並んだスレートの下端の線が真っ直ぐにつながるように、出っ張ったスレートを押し込むことを行います。
これが葺き足の調整で、施工時によく行われます。
見た目は良くなりますが、この葺き足の調整を行うとスレートの固定釘も押されてしまい、その釘が緩んだり釘穴が広がってしまうことがあります。
この釘穴部分は、下に重なるスレートの上端部分となっているため水が滞留しやすく、浸水することがあります。
危険を十分に知っていて。あえてこれを行わないという職人さんもいます。
スレートの塗装修繕工事の不良
塗装工事の不良の原因:施工業者の知識不足、手抜き
縁切りやタスペーサーを使用しない塗装工事が行われた場合、屋根のどこからでも雨漏りが起こりえます。
塗装により水の排出口が塞がれ、スレートの裏側に回った水が滞留し、防水シートの劣化が進むと釘穴やタッカーの穴等から浸水します。
瓦屋根での雨漏りの原因
瓦屋根の一軒家で雨漏りが発生する原因はどんなものがあるかわからない人も多いので、どんな要因があるのかご紹介します。
- ●瓦の割れ、ズレ
- ●漆喰の崩れ、剥がれ、ヒビ割れ
- ●不適切な瓦屋根修繕工事
上記3つが瓦屋根における雨漏りの主な原因です。
詳しい内容を見ていきましょう。
瓦の割れ、ズレ
割れやズレの原因:強風や飛来物、鳥の落とし物等
瓦の隙間や空いた穴部分から浸入することがあります。
ただ下には防水シートがあるので、簡単には浸水しません。
浸水の危険が高まるのは築年数が20年を越えるなど防水シートの劣化が進んでいる場合です。
漆喰の崩れ、剥がれ、ヒビ割れ
・大きく崩れている、何カ所も崩れている場合
雨漏りについてだけ言えばすぐに雨漏りするという危険はそれほど高くありません。
ただ、棟が歪んでいたりする場合には漆喰の内側の土が劣化し、棟瓦を固定する力が弱くなっています。
棟の取り直しを行い、最新の地震に強い工法で棟を土台から強固にすると安心です。
劣化した内側葺き土の様子
・多少の剥がれ、ヒビ割れが見られる場合
すぐに雨漏りするという危険はほぼないです。
ただ点検をすると安心です。
漆喰の崩れ、剥がれ、ヒビ割れの原因 : 風雨等天候による劣化
不適切な瓦屋根修繕工事
不適切な瓦屋根修繕工事の原因:施工業者の知識不足
・漆喰の厚塗り
厚塗りされた漆喰部分から浸水する危険が高いです。
・ラバーロック工法
屋根のどこからでも雨漏りが起こりえます。
シーリングで瓦の隙間を塞ぎ水の排出を潰すため、瓦の裏側に回った雨水が滞留し、防水シートの劣化が進むと釘穴やタッカーの穴等から浸水します。
天窓・トップライト周辺の雨漏りの原因
続いて、天窓(トップライト)から雨漏りが発生する原因をご紹介します。
天窓から雨漏りする要因は以下になります。
- ●ガラス周囲のパッキンの劣化
- ●ゴミ等異物の詰まり
- ●天窓の施工不良
ガラス周囲のパッキンの劣化
原因:経年劣化
屋根接合部の防水シートや水切りの劣化
ゴミ等異物の詰まり
ゴミ等異物の詰まりの原因:落ち葉、鳥の落とし物、鳥の巣など
本来流れ落ちるようになっている雨水が一部分に集まり、流れてはいけない方へと水が流れるなどして浸入することがあります。
天窓の施工不良
施工不良の原因:構造上の弱点、不十分な施工
トップライトは平らな屋根面に対して穴を空け、別の部品を取りつけるため構造上雨漏りの危険が高くなります。
そのため適切な施工が求められます。
防水シートなど、その他の原因
ここまでご紹介した屋根材特有の雨漏りの他に防水シートや結合部分が原因で雨漏りが起きる事もあります。
他に雨漏りする原因は下記のようなことが要因になります。
- ●下葺き防水シートの釘穴やタッカーの穴
- ●下葺き防水シートの隙間
- ●谷板の劣化
- ●谷や雨樋の周辺部分
- ●壁と屋根、庇の接合部分
- ●庇部分屋根材の劣化
下葺き防水シートの釘穴やタッカーの穴
防水シートの釘穴が広がる原因:経年劣化
スレート屋根や、やや古い施工方法の瓦屋根の場合に釘で防水シートに穴が空きます。
また、防水シートを野地板に固定するのにタッカーを使用するで、針穴が空きます。
釘等が防水シートに打たれること自体は通常のことであり、隙間は塞がるようになっていています。
しかし、防水シートが劣化すると隙間が広がる場合があります。
この穴から水が浸入することがあります。
下葺き防水シートの隙間
隙間の原因:不十分な施工、防水シートの劣化
防水シートの入り隅部分などは隙間ができやすく、その部分から浸入することがあります。
谷板の劣化
原因:谷板の劣化
谷板、谷樋の穴や隙間から浸入することがあります。
谷部分は屋根の水が集まり流れる部分なので、劣化がはやく、古い谷板の場合穴が空くこともあります。
谷や雨樋の周辺部分
原因:落ち葉などによる谷や雨樋の詰まり
谷や雨樋は屋根に落ちる雨水をスムーズに排出する役割をしています。
ゴミやほこり、落ち葉などが溜まると詰まりを起こし、水が溢れて本来とは違う場所に流れ、浸入することがあります。
壁と屋根、庇の接合部分
原因:構造上の弱点、経年劣化、施工不良
一面の真っ平らな壁ではなく、突起物が繋がり、その接合部分に水が集まって流れる構造上劣化がはやいです。
シーリング、水切りの劣化や施工不良により浸入することがあります。
庇部分屋根材の劣化
原因:屋根と同じ
庇も屋根の仲間ですので屋根と同様に雨漏りする恐れがあります。
ただ、屋根のようなしっかりとした構造で施工されないこともあるので、劣化等がはやい場合があります。
雨漏りの修理費用はどのくらい?
雨漏りを修理した場合ってものすごく高いんでしょ?と思っている方もいます。
実際、そこまで重度の雨漏りでなければ費用はそこまでかかりません。
- 雨漏りの修理費用平均相場
- 【1】屋根からの雨漏りの場合・・・約10,000円~約30,000円(税別)
- 【2】天窓からの雨漏りの場合・・・約10,000円~約40,000円(税別)
- 上記の他、交通費や調査費用がかかる場合があります。
詳しい雨漏りの修理費用に関しては下記記事でご紹介しています。
雨漏り修理は自分でDIYで直せるの?
雨漏り修理を自分で直せるのか考えてる方も多くいます。
結論からお伝えすると、自分で修理しても表面的にしか直せず、雨漏りが別の場所から発生することがあるといった回答になります。
理由として、雨漏り修復テープやコーキング剤を使って雨漏りしている箇所を防ぐアイテムがホームセンターなどで売られていますがどれも表面を塞ぐものでしかありません。
雨漏りが発生している場合、屋根材の下に敷いている防水シートも劣化している場合が多くなります。
そのため、表面を塞いだとしても、本来雨水の通り道を防ぐような修理をしてしまうと別の場所から雨水が流れ込み再発することもあります。
さらに詳しく知りたい方は下記の記事で解説していますので参考にチェックしてみてください。
雨漏りの応急処置(一時しのぎ)としてブルーシートは用意しておくべき?
雨漏りが起きてしまったときのために、ブルーシートを用意しておくと家財を水浸しにせず済みます。
家の中に敷いて、床の浸水を防ぐためにも使えるので万が一のために、買って備えておくのがおすすめです。
また、雨漏りが発生した際、屋根にブルーシートをかけて雨漏りを防ごうと考える方もいらっしゃいますが、台風などが来ている最中に屋根に上るのは非常に危険です。
足を滑らせたり、強風で煽られ転落して大怪我すること可能性がありますのでおすすめしません。
ブルーシートの設置は、屋根が乾いた後、業者の修理が来るまでの一時しのぎとして設置する程度に考えてください。
長い間設置したままにしておくと、風で飛ばされて近隣に迷惑をかけてしまいます。
見た目以上に深刻かも?! 放置は厳禁。
雨漏りは見た目もがっかりですが、見えないところではもっとがっかりなことになっている恐れがあります。
そもそも雨漏りが起こると、原因カ所周辺が水で濡れます。
多くの場合は壁の内部や天井裏等見えないところに浸入してきます。
そこからどんどん水が浸入し、いろいろな物を濡らしながら伝ってきて、壁紙や天井などに到達します。
なので、目に見えるところにシミができたときにはすでにいろいろな場所を濡らしています。
特に、古い家でない場合には断熱材等が使用され、雨漏りが始まってから水が室内に到達するまでの時間が長くなっています。
つまり、お住まいの方がシミを発見したときには、そのだいぶ前から雨漏りがしていて、見えないところを長く濡らし続けていたということになります。
壁紙やボート、天井板等の交換だけでは済まないということも少なくありません。
家の骨組みとなる構造物は丈夫にできてはいますが、カビたり腐食したりした場合には修繕コストも跳ね上がります。
ですので、雨漏りは長く放置せずに発見したら業者に相談しましょう。
ただ、水はほんのわずかな隙間から建物内に入り、いろいろな物を伝って流れ、室内に浸みるので、原因を突き止めるのは簡単ではありません。
さまざまな検査機械が導入されている外壁の場合でも、機械を使用しつつも実際の原因判断は長年の知識と経験に基づく目視によるところが大きいのです。
屋根においても同様で、知識と経験なくして雨漏りを止めることはできません。
屋根の雨漏りは信頼のおける屋根専門業者に相談しましょう。
早めに対応することで費用と被害が抑えられます。
なかなか目につかない場所なので放置されがちですが、日頃からチェックをして大切なご自宅を守りましょう。
石川商店からのお願い
記事を最後まで読んでいただきありがとうございます。
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日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。