“長持ち住宅の選び方”(のき)のある屋根とない屋根の違い

井上 利里子
井上 利里子
  • 2017年にwebで公開した『国土技術政策総合研究所資料』という国土交通省が主催して数年がかりで住宅に関することを共同研究したその名も【木造住宅の耐久性を向上させる家造りガイドライン】。この研究チームには石川商店二代目、さらに引き継いで三代目も参加しました。
    このぶ厚い資料には、家を持っている人にもこれから建てるという人にも、とても有益な情報がつまった研究結果が載っています。もっと世間に広めたいとおもい、少しずつご紹介していきます!

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「軒」や「ケラバ」などという言葉を初めて聞くという方もいらっしゃるとおもいますが、
知ってしまうと、歩いていてもあちこちの屋根が気になりだすはず!

軒ケラバ

軒(のき)とケラバの出が少ないと雨漏りリスクが高いワケ

軒やケラバの必要性とは、外壁が風雨や紫外線などが広範囲に直接あたることによる悪影響を軽減させるところにあります。

最近では軒やケラバの出具合が『ゼロ』または『少ない』という屋根が多くなっていますが、その理由としてスタイリッシュなデザイン性を重視だったり、建築面積や道路・お隣との斜線制限などにより長さを確保できないということだったり。

しかしこの軒やケラバ、侮ることなかれ、かなり雨漏りから家を守る重要な部位なんです。

住宅検査機関によると、雨漏り事例で多いのが軒やケラバの出具合が少ない住宅と指摘しています。

 

けらば

 

 

軒

 

 

どうゆうことかというと、屋根は下の方が水量が多くなるので、軒先がもし蓄積した砂で流れが悪くなっていたり、軒裏天井が腐っていたなどあった場合、雨水が軒裏に伝わってきます。その時出具合がしっかり確保されていると、そのまま下に雨水が落ちていきますが、壁との距離が確保されていないとその水が室内に入り込んでしまうリスクがUP!

また風雨の吹上などによって屋根と壁のつなぎ目の弱いところに直接雨が当たっての浸入だったり。
なんといっても真夏の日差しを広範囲に浴びて冷房費がかさむ不経済さ!

 

 

のき

これからは軒やケラバの出をしっかりと確保した家を

前回も書きましたが、住宅品確法では10年の瑕疵(かし)担保保険を義務付けられていますが、保険支払いの内、全体の9割以上が雨水侵入関係とのこと。

これは無視できませんね~

軒やケラバの出をとることは、雨漏りリスクを減らすのに著しい効果があるとこの調査結果の資料にも明記されているので、これから家を建てるという場合は、許す限り軒やケラバの出具合を確保し、修繕が必要にならない長持ちする家造りを屋根の形状からも考えていただけたらと思います。

もう一つ、しっかり外壁・屋根の防水対策がしっかりされているかも要確認!!

 

資料はこちらから見られます↓

国交省【長持ち住宅の選び方】サイト

【木造住宅の耐久性を向上させる家造りガイドライン】PDF

 

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それではまた

 

 

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日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。

井上 利里子(イノウエ リサコ)
【ニックネーム】 Ri-chang
【苦手なこと】 生きてる魚触る
【最近】 肩こり解消に全力投球中!

いのうえりさこです

屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com


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