本記事の目次
【千葉県四街道市】築25年、スレート屋根の天窓の雨漏りで、屋根点検の事例
屋根で損する人をゼロにしたい、みんなの屋根の相談所、石川弘樹です。
今回は、千葉県四街道市で、築25年のスレート屋根の天窓の雨漏りで、屋根点検をした事例を紹介します。
点検の結果、ガラスシールの施工+ 災害予防パックの基本プランを提案
先に点検の結果をお伝えすると、雨漏りの原因はやはりガラスシールの劣化によるものと判断しました。
室内の天井の天窓開口部のまわりには、雨染みはなく、天窓の傾斜の下部の角の壁だけに水が垂れた形跡があったからです。
また屋根材の一部で、ひび割れが発生したり、棟の固定釘が浮いている部分も多少ありました。
なので天窓のガラスシールとあわせて、災害予防パック基本プランという、
・棟の固定釘の増し打ち
・ひび割れに接着補修
・屋根材1枚1枚の補強接着
を提案しました。
これらを判断した、具体的な屋根の状態を確認していきます。
実際のスレート屋根の天窓の雨漏りの状況は?
今回の、スレート屋根の天窓雨漏りの点検の流れは、こんな感じです。
- スレート屋根の天窓雨漏りの点検の流れ
- 手順① 室内から天窓の雨漏りの症状確認 【5〜10分】
- 手順② ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】
- 手順③ 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】
- 手順④ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜60分】
- 手順⑤ 点検完了 【合計1〜2時間】
- 手順⑥ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】
順番に屋根の点検の様子を、写真つきで解説します。
手順① 室内から天窓の雨漏りの症状確認 【5〜10分】
まずは室内から、天窓の状態を確認します。
ポイントは、どこに雨染みがあるかなどの雨漏りの症状の確認です。
■ 天窓のガラスシールの劣化による雨漏りの症状
室内の天井の天窓開口部のまわりには、雨染みはなく、天窓の傾斜の下部の角の壁だけに水が垂れた形跡があったからです。
この場合、ガラスシールの劣化が原因での雨漏りであることが、ほとんどです。
とはいえ、屋根上の状態も確認していきます。
手順② ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】
石川商店では、屋根にあがる前に、ドローンで屋根を撮影します。
ぼくらが屋根に上がる前の状態を、写真で保存するためです。
これは、屋根にあがって自分たちで壊すような悪徳業者ではないという証明のためと、ぼくらも注意してても屋根材を踏んで割ってしまうことがあるのと、正直、それを隠してやり過ごしたくなる気持ちを抑えるため、でもあります。
また、屋根全体が1枚の写真におさまるため、お客さまに屋根の状況説明をするときに、どの部分がどうなっているという解説がお互いにわかりやすくなるのも、もうひとつの理由です。
■ 全景
■ 東面
■ 南面
■ 西面
■ 北面
■ 棟
■ 天窓
ドローンで見た限りでは、スレート屋根全体として、大きな問題はありません。
つづいて屋根にあがって、詳細を確認していきましょう。
手順③ 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】
つづいて実際にハシゴをかけて、屋根に上がります。
■ 天窓の状態
15年前に塗装したとのことですが、その時に天窓のメンテナンスはしなかったようです。
その状態で築25年となると、外枠の固定ビスやガラスパッキンの劣化部から、雨水が侵入しやすくなってしまいます。
今回、ガラスシールを行ってあげることで、10~15年は雨漏りしなくなるはずです。
そうすれば屋根の防水の限界である、築30~40年くらいまで天窓を保たせることができ、屋根の防水をやり直すための「 葺き替え 」工事の時に、いっしょに天窓の交換をすることになり、もっとも合理的なメンテナンスをすることができるようになります。
なのでスレート屋根自体も、あと10~15年は保たせたいです。
そのためには災害予防として、屋根のてっぺんのフタ部分である「 棟( むね ) 」と、スレート屋根材1枚1枚に対して、
強風対策を行いたいところです。
使用されている屋根材は、アスベスト入りのスレート屋根材「 フルベスト 」です。
■ アスベスト入りのスレート屋根材「 フルベスト 」
遮熱塗料で、屋根を塗装したようです。
遮熱塗料の場合、屋根材の上下の重ね目が塗料でくっついてしまうことが多く、雨漏りにつながる場合もありますが、ほとんどの部分で、上下の重ね目の塗料がくっついていなかったので心配はなさそうです。
■ 棟
固定釘の浮きが多少ありますが、てっぺんの大部分は、換気棟がビスで固定されているため、そうかんたんに飛ぶような状態ではありません。
とはいえ通常の棟部の釘は、最低でも増し打ちするのがより安心です。
また棟際の屋根材2~3枚ほどで、ひび割れが確認できました。
■ ひび割れ
こちらも災害予防としては、ひび割れが進行しても、屋根材が落下、飛散しないように、接着剤を注入する応急処置を行うのが、より安心ではあります。
手順④ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜60分】
ドローンで撮影した写真や、屋根にあがってから撮影した写真などを、ご覧いただきながら、屋根の状況説明をいたします。
■ 口頭での説明のイメージ
わからないことや疑問があれば、ご納得いくまで、ご質問くださいませ。
手順⑤ 点検完了 【合計1〜2時間】
以上で、屋根点検の当日はおしまいです。
点検料は、後日の点検報告と、写真のお渡し時に、請求書をお付けすることになるので後払いです。
点検当日に、現金をご準備する必要はございません。
手順⑥ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】
早ければ当日、遅くても1週間前後で、撮影した写真データと点検報告を、インターネット上での共有や、郵送、メールなどで、お送りします。
また点検の結果、修理が必要であれば、その修理の見積書もあわせてお送りいたします。
【参考】 石川商店の天窓の雨漏り修理は、2段階で安心
石川商店の、天窓の雨漏り修理は2段階です。
散水調査をしない代わりに、まずガラスシールを行って、最悪ダメなら修理費を次の撤去か交換に充当するので、安心して雨漏り修理が行えます。
■ 石川商店の天窓の雨漏り修理は2段階。ダメなら修理費は次段階に充当 | 石川商店
■ スレート屋根の「 災害予防パック 」79,800円~で安心メンテナンス、はじめました | 石川商店
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【継続は力なり】
- 禁煙2009年〜、ダイエット2010年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜
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- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
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屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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