「瓦を割る」→「屋根を守る」ってどういうこと?
屋根は家を雨風から守る大切な役割をしています。
そして瓦は屋根材の一つです。
災害のとき、ニュースやご近所で瓦が割れたなどの被害を耳にすることがあるかと思います。
「瓦が割れた」→「屋根が壊れた」です。
これ当たり前ですね。
ですが今回のテーマは
「瓦を割る」→「屋根を守る」という屋根屋であるかわら割道場長の「瓦割り万能論」です。
どういうことかご説明いたします。
とりあえずまずは、屋根を守ために瓦を割ってみましょう・・・やっちゃダメです。
当然屋根は壊れます。
そもそも屋根の上はアブナイです。
次に、突然「お宅の屋根壊れてますよ」「すぐにでも壊れますよ」と言われたらどうしましよう。
これは訪問販売での悪質リフォーム工事の良くある手口です。
日頃から瓦割りで腕っぷしを鍛えておけば安心ですね、訪問販売を簡単に撃退できます・・・これも違います。
ではどういうことでしょうか・・・?
ご自宅の屋根覚えていますか?
ところで皆さん、ご自宅の屋根どんな風か覚えていますか?
屋根の形は、切妻、寄棟、入母屋、片流れ?
屋根材は、板金、スレート、和形、洋瓦?
色は、茶色、銀黒、テラコッタ、青?
専門的な用語は別としても、だいたい想像できますか?
新築の施主の方であればおそらくわかると思います。
でも、30年前の家だったり、ご主人やご両親が建てた家だったりするといかがですか?
ご自分が住む家であっても、瓦が落っこちたり、雨漏りがしたりしない限り屋根を見上げることって多くないと思います。
ちゃんと施工してあれば20年くらい何事もなく過ごせることも多いのでそうなっても仕方ありません。
屋根を知らなければ守るのは難しい・・・
でも、悪質な訪問販売から屋根を守るためには、先程のように「屋根壊れてますよ」「すぐ壊れますよ」とか言われても「そんなはずないですよ」「あぁあれは問題ないですよ」って答えられるといいですよね。
つまり、ご自宅の屋根を守るためには、屋根の状態を知っておくことが大切なのです。
もちろん定期的に点検をしていたりすれば完璧ですが、そうでなくても多少でもご自宅の屋根のことを知っていれば騙されたり、狙われたりする可能性はぐっと低くなります。
また、屋根のトラブルにも早く気づくことができ、屋根を長持ちさせることにもつながります。
ただ屋根屋としては、興味をもって欲しいと願いながら、実際壊れてもいない屋根に関心を持つことは難しいのではないかとも思っています。
かわら割の隠れた意義
そこで「かわら割」の登場です。
マンガやテレビなどで見たことがある人は少なからずいらっしゃると思います。
実際に割るのは、和瓦の屋根で使用される熨斗瓦(のしがわら)という瓦です。
ひさしの壁際の部分だったり、屋根の頂上部に数段積んで使用されます。
ストレス解消や変わった体験ができるという機会でもありますが、実際瓦がどんなものなのかを間近で見ていただける機会でもあります。
そしてご自宅の屋根がどんなものなのかを知るきっかけにもなって欲しいと考えています。
「瓦を割ることで屋根が守れる」の意味とは
つまり、
[ストレス解消のために瓦割りをする]
→ [割った瓦って屋根のどこにあるの?と気になる]
→ [ご自分の家の屋根を見上げてみる]
→ [異常の有無にも気づきやすい、屋根の状態を知ることができる]
→ [早めに異常に気づいて対処できる、悪質な訪問工事を防げる]
→ [屋根が守れる]
という「瓦を割ることで屋根が守れる」という理論なのです。
以上、とんでも理論かもしれませんが、近年増え続ける悪質な訪問工事を減らすとともに、本当に工事が必要な場合にはしっかりとした施工で屋根を長持ちさせたいという屋根屋であるかわら割道場長の考えた理論でした。
※悪質な訪問販売での屋根工事が多発しているため、テレビや行政でも注意喚起しています。
その手口や対処方法についてはこちら。
また訪問工事されてしまった場合の切り札 “クーリングオフ” についてはこちら。
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