Q.スレート屋根の修理方法は? おすすめ修理で安心に費用を節約

石川 弘樹
石川 弘樹
  • スレート屋根材の修理をしたいのだけど、どんな修理方法がいいの? と疑問に思ったり、ついでにメンテナンス時期の目安もをわかれば安心だし、不必要な費用を節約できていいのに、と考えたことありませんか?

    「それを教えたら、屋根屋の売上が下がるだろ」

    と同業者に怒られそうですが、みんなの屋根の相談所の石川弘樹は屋根で損する人をゼロにしたいので、包み隠さずお話しします。

この記事の動画はこちら。

スレート屋根のメンテナンス目安は『 5,15,30年 』

スレート屋根をメンテナンスする時期の目安は5年、15年、30年と覚えましょう。

そのタイミングで、部分的、全体的に屋根材もしくは屋根自体の劣化が起こってくるからです。

屋根の劣化は、

スレートのひび割れ発生

屋根のてっぺんのフタ部分の劣化

屋根の防水シートが劣化

屋根材の下地の木材が水分で強度不足

防水性や耐風性の弱体化

のような流れとなっています。

屋根材の強度や屋根自体の防水性や耐風性の弱体化が、それぞれ、5年、15年、30年で起こってきます。
なので、スレート屋根の耐久年数は30〜40年くらいなのです。

台風などで雨漏りや飛散の被害のほとんどが、築30年以上の家であることでもわかります。

台風による屋根被害を予防するために、ほどよい時期に最低限必要な屋根のメンテナンスをご紹介します。

『 5,15,30年 』での修理方法3つ

台風による屋根被害を予防するためには『 5,15,30年 』のタイミングで、修理やメンテナンスを行いましょう。
それぞれの修理やメンテナンス方法と費用をご紹介します。

※ 費用は、屋根面積が30坪、100㎡の家を想定しています。目安としてお使いくださいませ。

ひび割れ補修【 5年おき 】

項目内容
おすすめ時期5年おき
工事名ひび割れ補修
内容ひび割れの拡大防止
屋根材の落下防止
接着剤で応急処置
費用
(※ 30坪100㎡)
1〜3万円
何年保つか作業時に踏み割れる可能性
→ 5年おきにチェック
接着効果は30〜40年

文字通り、スレート屋根材のひびや割れを補修します。

新築工事のときの踏み割れによるひびが、だんだんと広がり深くなり、強風で割れて落下するのを防ぐために行います。

ひび割れ
スレート屋根 ひび 割れ

割れ
スレート屋根 割れ 欠落

ひび割れや、小さな割れでは、かんたんに雨漏りしませんが落下すると破片が割れて修理も大変なので、5年おきくらいで、新たなひび割れが起こっていないか確認し、修理したいところです。

ひびが入っている屋根材の裏側に接着剤を注入してあげることで、割れの進行と落下を防止します。
割れた屋根材の破片があれば、破片をパズルのようにくっつけてあげれば十分です。

ひび割れ補修
スレートひび割れ補修

スレートひび割れ補修

割れ補修
スレート割れ補修

費用は1〜3万円

接着自体は30〜40年保ちますが、気付かなかったひび割れや作業時にできた新たな踏み割れもあるでしょう。
割れ補修の時期は、理想は毎年、5年おきが現実的、最低でも築15〜20年で1度は、ひび割れ補修をやっておきましょう。

棟交換(むねこうかん)【 築15〜20年 】

項目内容
おすすめ時期築15〜20年
工事名棟交換
内容台風、強風での飛散防止
屋根のてっぺんのフタの交換
費用
(※ 30坪100㎡)
10〜30万円
何年保つか20〜30年

屋根のてっぺんの金属のフタを交換することを棟交換(むねこうかん)と言います。

2018、2019年の台風の修理依頼の8割は、このフタ、正式には棟板金(むねばんきん)の飛散被害でした。

棟が飛んだ
棟板金 台風 飛んだ

下地の木材が腐っている
棟の下地の木材 劣化 腐っている

被災したほとんどは築30年以上の家でしたが、立地や条件によっては築10年でも飛んでしまった家もあります。

30〜40年で葺き替えする半分のタイミングで、棟交換だけを行うことで、強風による屋根被害を予防しましょう。

棟交換では、必ず木材を交換しましょう。

木材に棟板金が固定されて、棟部分をフタしています。この木材の劣化による釘の保持力低下が飛散の原因だからです。

新しい木材
棟の下地の木材

新しい棟板金
新しい屋根のフタ 棟板金

費用は10〜30万円です。

棟交換の時期は、築15年が理想、20年で1度は、やっておきましょう。

葺き替え(ふきかえ)【 築30〜40年 】

項目内容
おすすめ時期築30〜40年
工事名葺き替え
内容古い屋根材を剥がす
新しい屋根材にかえる
屋根下地を強化できる
費用
(※ 30坪100㎡)
160万円
(※ 屋根材= シングル)
何年保つか30〜40年

屋根を全交換するのが、葺き替え(ふきかえ)です。

屋根自体の耐久年数が30〜40年なので、この時期に全交換しましょう。

葺き替え工事の流れは、

古い屋根材の撤去

屋根の下地の木材の強化

新しい防水シート

新しい屋根材

となります。

30年での葺き替え工事では、屋根下地の強化は必ず行いましょう。

劣化が激しい場合は、釘の保持力が半分以下になります。せっかく全交換しても耐風性がなくては、最悪の場合、台風などの強風で屋根材が剥がれてしまうこともあるからです。

新しい屋根の下地の木材で強化
新しい木下地 ベニヤ 構造用合板12mm

新しい防水シート
新しい防水シート ルーフィング

シングル屋根材
スレート屋根葺き替え アスファルトシングル

費用は160万円です。

新しくする屋根材によって変わりますがスレート屋根の葺き替えでおすすめの屋根材『 シングル 』です。
スレートに比べて、踏み割れしない、耐風性が強いからです。

160万円はシングルで葺き替える費用です。

葺き替えの時期は、築30年が理想、引っ張っても40年というところでしょう。

まとめ: 屋根修理は、割れ補修、棟交換、葺き替えだけでいい

今回の話をまとめると、

スレート修理の時期は『 5,15,30年 』
  1. ひび割れ補修【 5年おき 】1万円〜
  2. 棟交換(むねこうかん)【 築15年 】10万円〜
  3. 葺き替え(ふきかえ)【 築30年 】160万円

ということになります。

スレート屋根材の修理方法や相場一覧

コロニアルやカラーベストなどのスレート屋根材の修理の方法や金額、価格、費用などの相場感についてのご相談がとても多いです。

工事時期の目安やおすすめの修理方法と費用をまとめました。

時期目安工事内容と費用
(※ 30坪100㎡)
5年おきひび割れ補修
1〜3万円
築15〜20年棟交換
→ てっぺんのフタ交換
10〜30万円
築30〜40年葺き替え
→ 全交換
160万円
(※ 屋根材= シングル)
※ 年数に関わらず非推奨カバー工法
→ 上からかぶせる
135〜280万円
※ 年数に関わらず非推奨塗装
30〜40万円

カバー工法は、一般的にスレート修理の万能薬のように使われています。
石川商店では、あまりおすすめしていません
ウヤムヤな工事になりがちだし、費用もそんなに安くないからです。
詳しくはこちらの記事で確認できます。

スレート屋根材のカバー工法『 費用が安い 』は本当か?【実際の見積り公開】

最終的にかかる費用や修理内容の決定には、あと何年いまの家に住みたいかが重要です。
このあたりはご家族との相談も必要になってきます。この機会にじっくりと話し合いましょう。

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創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
20141125_profile_01
【継続は力なり】
禁煙2009年〜、ダイエット2010年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜
【資格】
1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
【趣味】
ワンピース(マンガ)
【目標】
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  1. お名前 : みかん  

    度々拝読させていただいております。
    棟交換について質問がございます。

    築約14年。屋根に20箇所ほどヒビがあり、カバー工法をすすめられています。
    10箇所以上のヒビは多い部類に入るという認識とのことです。
    こちらとしましては、ヒビが20箇所なら補修で大丈夫では?と思いまして、

    棟交換して、ヒビの補修はどうですか?と伺うと、下地の木もまだ大丈夫なはずだし、
    ガルバリウムの棟は基本的には交換の必要はありません。

    また棟交換だけするのはおすすめしない。
    棟は下地まで頑丈にクギで止めているのでそれを抜いて新たな傷を作るのは良くないし、
    スレートがづれたり不具合が出る可能性があると言われました。
    交換しなくても、浮いている釘を打ち直すなどの簡単な補修をすれば大丈夫だと言われました。

    棟の材質がガルバリウムであったり、その下地の木が大丈夫だったら、棟の浮いている釘を打ち直したり、
    ヒビの補修だけで、棟交換はしなくても次のメンテナンスまで持たせる事は可能なのでしょうか?

    どうぞよろしくお願い致します。

  2. お名前 : 石川弘樹  

    みかんさま、石川商店の石川弘樹です。

    もちろんカバー工法をすれば安心かもしれませんが、少し過度ではあります。
    防水性は築30年までは問題ないので、ひび割れ補修と棟交換で十分だとおもいます。

    たしかにガルバリウムの棟は交換しなくても大丈夫です。
    問題は中の木材が劣化して、ガルバリウムの棟を固定しているクギの保持力がなくなってくることです。

    それにより台風などの強風で、ガルバリウムの棟が飛ぶ被害があいついでいます。
    クギの打ち直しで強度は増しますが、根本的な解決にはならないので、安全をとるなら棟交換です。

    棟交換をおすすめしないとしている理由には、屋根の専門家なら、それぞれ対策できるので心配いりません。

    今回、棟交換とひび割れ補修をして、ひび割れの補修は5年おきくらいに確認して、必要があれば行えばより安全だとおもいます。

コメントはこちらへおねがいします。

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