数年前に修理した漆喰がまた落ちはじめ、葺き替えを勧められている

井上 利里子
井上 利里子
  • 漆喰の役目が何かということを、この際知っておいていただくと無駄な工事もしないで済むかもです!

    さて毎日いろいろな屋根に関するご相談メールをいただきます。その疑問質問などをこの場で共有して、少しでもみな様の参考になる部分があればとおもっております。

 

 

修理した漆喰がたった4年でまたかなり落ち始めてきてしまい、葺き替えを勧められている

瓦屋根の勾配の合わさる頂上を『棟』といいますが、そこに瓦と瓦をがちっと固定するために漆喰が使われます。今回ご相談の方は、その漆喰が4年ほど前にも剥がれて修理したのにまた剥がれて、業者からは葺き替えを勧められているとのこと。

でも、葺き替えはかなりの金額がかかるため、もう少し情報が欲しいとのことで屋根屋の意見を聞きたいとのことでメールいただきました。

 

漆喰の剥がれは何故おこるかのメカニズム

築37年ということで、瓦屋根の一般的なメンテナンスの目安としては、棟の積みなおし時期です。ちょっとオーバーぎみかも。

棟は屋根の頂上で一番風雨や紫外線など、消耗の激しい箇所です。そして屋根の要でもあり、ここが劣化で崩れ始めれば全体にも悪影響。反対に棟をしっかりメンテナンスしておけば屋根の健全さは保たれます。

棟の下の土の劣化がズレや歪みを作る

頂上の棟瓦の下には粘土のある土が載っていて、瓦同士をがっちりと固定してくれていますが、その粘土が30年以上してくるとポソポソになってしまいます。そうなると全体の棟が崩れはじめ、側面の美観としても使われている部分の漆喰が押し出されて崩れてしまうのです。

つまり漆喰が剥がれているからと、上からいくら漆喰を塗り固めても何も解決していないのです。

根本から原因を直さなくては!

 

まず耐震診断を受けることを推奨

今回ご相談くださった方は築37年ということで、耐震基準が厳しくなる1981年(昭和56年)6月以前に建築許可を得て建てた家かどうかの境あたりです。もし旧耐震基準だった場合は、適切な補強をすれば耐震性を確保できます。まずは一度耐震診断を受けることをお勧めします。
役所等で問い合わせていただくと、地元の建築士が診断に来てくれ、診断費用に補助が出るとおもいますので、そこから今後の計画を立てるほうが無駄なく安心の屋根ができあがるとおもいます。
 耐震性が確保された上でガイドライン工法をすれば地震や強風にも安心

メディア情報などから瓦屋根に不安をお持ちの方は多いかもしれません。しかし今は、全日本瓦工事業連盟他が多くの実験・研究を繰り返し確立された「ガイドライン工法」という施工方法が確立されていて、瓦屋根を施工すれば震度7でも瓦は落ちません。

これは木造住宅の地震時の損傷状況や倒壊過程を正確に検証できる耐震シュミレーションソフト【ウォールスタット】からも証明されています。

棟の積みなおし2,30年後に葺き直しor葺き替え

棟をしっかりとメンテナンスし、途中屋根点検を挟みながら2,30年後に葺き替え、または葺き直しがいいのではないでしょうか。
葺き直しと葺き替えの違いは、下地は新しくしながらも使える瓦は再利用が『葺き直し』で瓦全部新しくしたり別屋根材にするのは『葺き替え』です。その辺も工事してくれる業者さんに相談してみてください。

屋根に関して業者の言葉がわからないとか、その場で質問できなかった内容などなど分からないことがありましたら、気楽にご相談ください。

それではまた

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日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。

井上 利里子(イノウエ リサコ)
【ニックネーム】 Ri-chang
【目標】 道を覚える人になる
【最近】 歩く前にスクワット10回

いのうえりさこです

屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com


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