外壁塗装で足場があるならやらない理由はない。ついででお得な外装メンテナンス工事まとめ

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目次

  1. なぜ外装は一緒に工事するとおトクなの?
  2. 外壁のメンテナンスについて
  3. 樋(とい)のメンテナンスについて
  4. 屋根のメンテナンスまとめ
    ・割れ補修
    ・棟板金の交換
    ・棟瓦の取り直し
    ・カバー工法(重ね葺き)
    ・葺き替え(全交換)
    ・葺き直し
  5. 外装メンテナンスの注意点
  6. まとめ

なぜ外装は一緒に工事するとおトクなの?

高所作業

家の外回りである「屋根・壁・樋(とい)」はまとめて「外装」と呼ばれ、一緒に考えられます。更にそれぞれ「足場」が必要になるんです。

足場は1回組むと、敷地60㎡(現在の住宅の平均坪数)のお家で約30万かかってしまいます。

ですが実は「屋根・壁・樋(とい)」はリフォームサイクルがほぼ一緒で、だいたい10年毎にメンテナンスがオススメされています。

そのため、メンテナンスをするときは一緒に済ませてしまった方が経済的。そういった理由から、ハウスメーカーで10年点検・20年点検やメンテナンスが実地されている所があったりもします。

とはいえ、10年という短い周期でメンテナンスが不要なものもございますが、この時に一緒に点検しておいて「あと何年くらいでどんな工事が必要かも」という事を把握しておいたり、今後どんな工事が必要になってくるかをチェックしておいた方が安心です。

今回は、そんな「屋根・壁・樋(とい)」のメンテナンスをご紹介します。

 

外壁のメンテナンスについて

壁

足場を建てる外回りのリフォームの代表として挙げられる外壁のメンテナンス。外壁塗装のついでに屋根をやろうか、という方も多いようです。

屋根同様に様々な天気から暮らしを守ってくれますが、地面と接しているため自動車や電車の振動を受けてひび割れなども起こりやすいものでもあります。

一般住宅で使用される種類は主に以下の3つ。

 

 

モルタル:セメント系素材を塗った壁。とても安価ですがヒビ割れやすく丁寧な施工が要されます。

サイディング:板状のセメント繊維や金属を貼った壁。デザインが豊富。軽量で施工が簡単なこともあり、現在主流の壁材です。

ALC:セメントに空気を多く含ませて固めたコンクリート。優れた性能を持ちますが水を吸いやすく防水性は塗料に依存。

 

どれもだいたい20年〜25年が耐用年数と言われますが、数年くらいで細かな部分の劣化が始まり、10年になると壁の防水性がだいぶ落ちてきます。それが壁の剥がれや腐食、やがて壁からの雨漏りなどにも繋がるので、こまめなメンテナンスが必要です。

メンテナンス方法としては主に以下のようなものになります。

 

外壁

 

【ひび割れの補修…発見次第早めに】
壁のひび割れをパテで埋めます。日曜大工でやってしまう方も多いのですが、1箇所ヒビ割れていると手の届かない場所も割れている可能性もあるので、外壁の専門家に見てもらった方が良いでしょう。

【シーリングの埋め直し…10年毎】
ボードの接着剤を一度取り除き、再度埋める工事です。ボード部分の防水部分がまだ無事でも、継ぎ目であるシーリング部分の劣化が雨漏りに繋がる事も。逆に、この年数だと埋め直しさえしておけばまだ数年は保ちます。※モルタルは壁の境(目地)がないので不要

【表面塗装…10〜15年毎】
この頃防水性が落ちている為、表面を塗装して防水性を強化します。この時、塗料によって防水性の保ちが変わるだけでなく、壁材に合った防水材を使用しないと、剥がれや腐食・膨れに繋がる事もあるので注意。

 

他にもボードの貼り替えや重ね張りといった大きな工事がございますが、表面塗装だけで補えてしまうといいます。メリットとしてはガラリと印象を変える事ができますが、塗料の選び方であと20年防水性が保てるという事もございます。

 

 

樋(とい)のメンテナンスについて

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屋根とセットで工事される事が多い樋(とい)のメンテナンス。屋根同様、雨どいを気になさる方はあまりいらっしゃらないのですが、雨どいがなければ雨水がそのまま地面に落ち、水たまりができて建物の基礎に影響が出てしまう事も。

雨どいの種類は、その素材も多種多様ですが、形としては主に2つに別れます。

 

丸どい:昔からある形状のとい。築20年前後のお宅は大体この形が多く、形状が簡単なので部材の費用もメンテナンス費用も安めです。

角どい:現在の主流になっているとい。丸どいに比べて水を多く受ける事ができますが、部材が多くなっています。

とい

雨どいは屋根から流れてきた雨や雪・ゴミなどを受けるので詰まったり歪んだりする事が度々発生します。そうすると、雨の日に不具合のある部分から大量に水漏れしてしまってバシャバシャという騒音が発生したり、水はねによる壁の汚れ、水の逆流で家の継ぎ目から水が入った、などの多大な影響も。その為、定期的な掃除や点検が必要になります。

メンテナンスとしては以下のような物があります。

 雨どい

 

【雨どい掃除…毎年春、秋】
雨どいの中に入り込んだゴミをお掃除します。 近くに大きな木がある方はこまめに行ないましょう。放置しすぎて、雨どいから花が咲いているというお宅は早めに専門家にお掃除をお願いしましょう。

【脱落の補修…発見次第早めに】
屋根からの落雪や金具の経年劣化で、元の位置から外れてしまったといを元に戻します。大きく歪んでしまった場合を除き、すぐに復旧できる場合が多いです。

【部分補修…発見次第早めに】
経年劣化や落雪などによって壊れてしまった部位を、コーキングなど建築用の接着剤で接着し応急処置を行ないます。

【部分交換…発見次第早めに】
上記のような原因で壊れてしまったが修復が不可な場合に壊れた部分だけを交換します。

【全交換…築25年前後】
経年劣化で接続部分が外れてしまった部分が多かったり、大きく歪んでしまっていて復旧が難しい場合は全て交換します。

 

また、外壁塗装時に壁際の竪樋(たてどい)を外す為、元に戻す際に一緒に点検したり修理したりする事も多いです。

 

屋根のメンテナンスまとめ

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四季があり降雨量の多い日本で安心の暮らしを守る屋根。そのメンテナンスは屋根材ごとにだけでなく種類や部位、屋根形状、周辺部材の劣化状況、場合によっては地域によっても補修方法は変わります。

近年不具合のあった屋根材や数十年経過している瓦も存在し、工法が変わっているものもある為専門家でないと正しい判断が難しいものもあります。

屋根材は主に以下の4種類になります。

 

粘土で作られた屋根材。性能に優れ、屋根材の中でも最も丈夫で長持ち。塗装が不要でメンテナンス頻度も少ないが重量があり価格が高め。

スレート:薄い板状の屋根材。化粧スレートが日本で最も普及。施工が簡単で材料費も安価だがこまめなメンテナンスが必要

アスファルトシングル:防水紙に石粒がついた屋根材。柔らかく防水性に優れ色落ちがないものもある。

金属:金属でできた屋根材。様々な形状のものがある。防水性に優れるが色落ちが出やすく、夏は暑く冬は寒くなりやすい。

 

【各屋根材の特徴についてはこちらから】

 

細かい修理が多様な屋根ですが、そのメンテナンス方法を大きく分けると以下の6つに別れます。

 

◆屋根材の割れ補修

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対象屋根材:瓦、スレート
工 事 時 期:見つけ次第早めに

 

足場を組んだ時や石が飛んできた時、落雪時などで割れた屋根材を差し替える工事です。

実は築10年以内の家であれば、屋根材が割れていてもすぐに雨漏りすることは非常に稀です。しかしながら、たった1枚でも水は見逃してくれないのも事実です。

そうして起こった雨漏りは、長い間放って置くと屋根の下地板が痛むだけでなく、お家自体の劣化にも繋がってしまい、多大な出費になってしまいます。

気が付いたらなるべく早く応急措置、もしくは完全な修理をしておきましょう。雨漏りに繋がる前なら、1枚の差し替えのみで安価な事も多いです。

 

【割れ補修の詳しい工事内容はこちらから】

 

 

◆棟板金の交換

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対象屋根材:スレート、シングル(板金仕様)
工 事 時 期:築10〜15年

 

棟は、屋根の面と面がぶつかる場所で山になっている部分の事を指し、スレート屋根の場合はその部分に金属の板(板金)が被せてあります。

雨風に晒されるうちに板金を留めつけている釘が浮いてきてしまったり、そのうち中の木材まで劣化してしまうと、台風などの強風時に飛んでしまうケースがございます。

ですので、だいたい築10〜15年程度で一度板金と木材を取り換える事をオススメ致します。

【棟板金の交換の詳しい工事内容はこちらから】

 

 

◆棟瓦の取り直し(積み直し)

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対象屋根材:瓦
工 事 時 期:築15〜20年

棟は、屋根の面と面がぶつかる場所で山になっている部分の事を指し、瓦屋根の場合はそこにかまぼこのような形の瓦と板のような瓦が積んであります。

長い間雨風に晒される事で中の漆喰が劣化してきて瓦を固定する力が無くなってしまい、漆喰の崩れ・棟の歪みが発生し、やがて地震や台風などの衝撃で崩れてしまう事も。

ここで【ラバーロック工法】や【漆喰の塗り直し】をしたとしても、安価であっても意味はなく、むしろ逆効果な工事であるケースが多いです。

崩れてしまう前に、棟のみ一度瓦を外して新しい工法で施工し直しておくと、更に地震や劣化に強くなるので効果的。

劣化があまり見られなくても、築20年以上経っているお家で何もメンテナンスをしたことが無いというお宅にもお勧めです。

 

 

【棟瓦の取り直しの詳しい工事内容はこちらから】

 

 

◆カバー工法(重ね葺き)

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対象屋根材:スレート、シングル、金属(平らなもの)
工 事 時 期:築20〜25年

名前の通り、もともとある屋根材の上に新しい屋根材を被せる工事になります。アスベスト入屋根材の対策としても効果的です。

今葺いてある屋根材が瓦や波型スレートなど凸凹がある屋根材であったり、屋根の下地板が激しく劣化している場合は工事ができません。

今の屋根材の上に葺く為、廃材が出ません。その為、撤去費用や廃材の処理費用がかからないので、費用を抑える事ができます。

ただし、屋根が二重になっている状態なので、その後に葺き替え工事や解体をなさる場合に屋根材撤去費用が通常に比べ倍近くなってしまう事もございますので注意。

 

【カバー工法の詳しい工事内容はこちら】

 

 

◆葺き替え(全交換)

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対象屋根材:瓦、スレート、シングル、金属
工 事 時 期:築20〜25年(瓦は築35〜50年)

 

今ある屋根材を取り払い、新しい屋根材にする工事になります。屋根材だけでなく、水を逃がす為の板金(金属)部材も交換し、

雨漏りの原因にもなる劣化した野地も確認・補修できるので、一度この工事をするとほぼ同じ期間は問題なく過ごす事ができます。

また、全く新しい屋根材に変える事ができますので、金属屋根から瓦屋根に、スレート屋根からシングル屋根にとどんな屋根材でも施工できます。

初期費用・メンテナンス費用も考慮し、お家の雰囲気をガラリと変えてみたいという方にもお勧めです。

 

【葺き替え(全交換)の詳しい工事内容はこちら】

 

 

◆葺き直し

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対象屋根材:瓦
工 事 時 期:築40〜60年

 

今の瓦を一度撤去し、再利用できる瓦は最大限再利用して新しい工法で施工し直す工事になります。

一度全てを撤去するので、葺き替え同様劣化した野地のメンテナンスもできます。また、同じ瓦で葺くのでその家の雰囲気や

格式、思い出はそのままで最新の耐震工法で葺くので、家も更に長持ち。文化財にも用いられる工事で、

代々受け継いできた家や古民家の改修に最適です。

 

【葺き直しの詳しい工事内容はこちら】

 

 

外装メンテナンスの注意点

足場を建てるなら一緒にやった方がおトク。とはいえ、30年目の際などあと5〜10年程度でお家を取り壊す・建て替えるという方にそうした大きな改修工事はオススメできません。

一度点検し、今ある不具合のみを応急処置するだけにとどめて置いたほうが、費用も工期もかからないため、お客様の負担がかなり減ります。

ついでに工事をしておいた方がお得であっても、お客様のライフプランにとって過剰な工事は避けたいものですよね。

補修も、他のリフォームも、お客様があとどのくらいそのお住まいに住まれるのかをお決めになられてから工事を決めた方が良いのではないでしょうか。

 

まとめ

今後長い付き合いをしていく大事なお住まいですが、やはり大きな工事は出費が嵩んでしまうもの。ですが冒頭でも申し上げましたように、足場のあるうちの方が一緒に直せて費用も抑えられます。

足場が不要な工事でも、10年といった節目で一緒に依頼した方が、お客様だけでなく工事をする者も安心して施工ができるのです。

 

「葺き替えを勧められたけどそんな余裕も無いしあとそんなに住まない…」

「屋根材は◯◯にすると言われてるけど本当にコレでいいの?」

といった屋根のご相談から、

「一緒にこのリフォームもしたいんだけど良い業者さんいない?」

というご相談まで、

屋根だけでなく、外装の事でお悩みがございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

 

【各屋根工事の費用目安はこちら】

 

【お電話でのお問い合わせ事例はこちら】

 

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入社四年目のしがない事務員『おにゃがわら』
事務したり現場お邪魔したりあっちこっち。

【趣味】 読書、昼寝、考察、夢を文章に起こす。
【目標】 文章構成力の上達。部屋を片付ける
【最近】 ほのほの暖かくなってきて眠気がスゴイ
【一言】 公園でひなたぼっこがしたい……

屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com 
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