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本記事の目次
ニチハ「 パミール 」 カバー工法も、塗装もNG。結露するから撤去しよう
建築資材メーカー「 ニチハ 」 の屋根材「 パミール 」 で、困っている方が、とても多くいらしゃいます。
2008年1月の屋根調査で、ぼくたち石川商店は、はじめてニチハ「 パミール 」 の問題に直面しました。
1件目の葺き替え工事は、2009年(平成21年)4月に行っています。
■当時の見積書
そこから、ハウスメーカーでの全棟調査や、一軒家のお客さまからの直接の依頼などで、600件以上のパミールの屋根を見て、工事をしてきました。
そこで見てきたニチハの、ハウスメーカーでの対応や、個人のお客さまへの対応などを、間近で見てきて、仕方ない部分もあるにせよ、ニチハには失望しました。
これまでのニチハ「 パミール 」 の12年の経験談と、屋根の知識を、みなさまに共有することで、ニチハ「 パミール 」 で困っている人の、役に立てればと思い、2020年、あらためてニチハ「 パミール 」 の3つの記事を作成しました。
■ニチハ「 パミール 」の見分け方。不具合の多い他スレート屋根材も画像付きで解説
■ニチハ「 パミール 」 カバー工法も、塗装もNG。結露するから撤去しよう
※ この記事
■ニチハ「 パミール 」 交渉から工事までの手順【2020完全ガイド】
その中から今回は、ニチハ「 パミール 」 カバー工法も、塗装もNG。結露するから撤去しよう、というお話をしていきます。
ニチハ「 パミール 」 は、結露するから撤去しよう
ニチハ「 パミール 」 で発生している問題の多くは、結露が原因です。
■パミール 結露 釘のサビ
結露する仕組みに関しては、裁判してるので言えませんが、ご覧のように、たしかに結露は起こっています。
とはいえ、雨漏りするわけではないので、大問題になっていないだけで、実はあなたの大切な一軒家を、じわじわと危険な状態へしているのです。
なので、ニチハ「 パミール 」 は、結露するから撤去しよう、という話なのですが、危険な状態とは、
・結露で、パミールが傷み、台風被害が増えるから
・結露で、屋根の下地が傷み、さらに台風被害が増えるから
・結露で、屋根材の釘がサビて、さらに台風被害が増えるから
この3つです。
順番に、お話しします。
結露で、パミールが傷み、台風被害が増えるから
結露が続くと、パミール自体の劣化がすすみます。
■パミールの劣化症状
弱くなったパミールが、強風で割れて、台風被害が増えるからです。
結露で、屋根が傷み、さらに台風被害が増えるから
結露が続くと、屋根の下地の木材「 野地板 のじいた 」 が傷みます。
■傷んだ屋根の下地の木材「 野地板 のじいた 」
下地が傷めば、屋根材を固定する釘を保持する力が弱くなり、その結果、台風などの強風での被害が増えるからです。
結露で、屋根材の釘がサビて、さらに台風被害が増えるから
結露が続くと、屋根材を固定している釘がサビます。
■パミール釘のサビ 他の釘でもパミールだとサビる
釘がサビれば、屋根材を固定する力が弱くなり、さらに台風被害が増えてしまいます。
ここまでをまとめると、
- パミールを撤去したい理由は結露
- 屋根の下地も、屋根材も釘も傷む
- 結果、台風被害が増えるので、撤去したい
ということになります。
強風で飛散するパミールは、ただの凶器です。
最悪、人命にかかわる事故になりかねないので、注意しましょう。
■くわしくは、こちらの記事で確認できます。
ニチハ「 パミール 」 のカバー工法がNGの理由
ぼくたち石川商店では、ニチハ「 パミール 」 のカバー工法はNG、おすすめしません。
■ニチハ「 パミール 」 のカバー工法はNG
その理由は、カバー工法しても、パミール独特の結露は止まりません。
よって上記のとおり、屋根の下地が傷み、新しくカバーした屋根材の釘の保持力は失われ、且つ、その釘もじょじょにサビて強度がなくなり、最悪の場合、台風などの強風で飛んでしまう可能性があるからです。
ニチハ「 パミール 」 の塗装がNGの理由
ぼくたち石川商店では、ニチハ「 パミール 」 の塗装はNG、おすすめしません。
■ニチハ「 パミール 」 を塗装して、数年ではがれた事例
その理由は、塗装は下地の調整が命で、表面がポロポロはがれるパミールに塗装しても、塗装が長持ちしないからです。
まとめ: ニチハ「 パミール 」 は結露するので、カバー工法も塗装もNG
今回の話をまとめると、
- ニチハ「 パミール 」 の注意点
- カバー工法しても、結露で屋根下地は痛み続ける
- 塗装しても、下地がモロいので、塗装が保たない
- 結露するパミールは、葺き替え工事で撤去しよう
ということになります。
パミールなど、スレート屋根材の修理方法と費用一覧
コロニアルやカラーベストなどのスレート屋根材の修理の方法や金額、価格、費用などの相場感についてのご相談がとても多いです。
工事時期の目安やおすすめの修理方法と費用をまとめました。
ニチハ「 パミール 」 の場合は、葺き替え工事の欄を参考にしてくださいませ。
時期目安 | 工事内容と費用 (※ 30坪100㎡) |
---|---|
5年おき | ひび割れ補修 1〜3万円 |
築15〜20年 | 棟板金の釘増し打ち or 交換 → てっぺんのフタ交換 3〜30万円 |
築30〜40年 | 葺き替え → 全交換 135〜160万円 (※ 屋根材= シングル) |
築30年前後 ※ 下地の強度確認必須 | カバー工法 → 上からかぶせる 100〜130万円 |
※ 年数に関わらず非推奨 | 塗装 30〜40万円 |
カバー工法は、一般的にスレート修理の万能薬のように使われています。
石川商店では、あまりおすすめしていません。
ウヤムヤな工事になりがちだし、費用もそんなに安くないからです。
詳しくはこちらの記事で確認できます。
最終的にかかる費用や修理内容の決定には、あと何年いまの家に住みたいかが重要です。
このあたりはご家族との相談も必要になってきます。この機会にじっくりと話し合いましょう。
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石川商店へのお問い合わせは、すべて石川弘樹が対応しています。
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その他のご相談方法も、すべてぼくが読んでお答えしています。
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【継続は力なり】
- 禁煙2009年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜、ダイエット2019年1月〜
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
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- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
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- ジムにいけない
屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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