本記事の目次
火災保険で屋根修理の保険請求で問題が多発
訪問販売やリフォーム営業の新しい手口として、火災保険で屋根修理というものがかなり流行っています。
ポッと出のリフォーム屋さんだけでなく、社団法人やフランチャイズまでできる始末です。
ちゃんとした業者さんなら問題ないのですが、天災被害以外の不正請求、割高な申請代行手数料、保険金でるでる詐欺などで、ガッポリ儲けている悪徳業者も実際に存在します。
今回ぼくが目撃したのは、保険金でるでる詐欺ですね。申請中なのに足場があるなんて論外ですよ。論外。99%詐欺ですよ。動画では、ぼくの心境を詳しく説明していますが、こちらでは割愛します。
そこで今回は、火災保険申請の損害保険会社側の鑑定代行もしているぼくが、屋根修理の火災保険の申請や請求にまつわる詐欺と失敗しない業者の選び方についてお話しします。
そもそも電話や突然の訪問で「火災保険で屋根雨どい修理」ときたらご用心
電話アンケートや突然の訪問で、
・お宅の屋根と雨どい、火災保険で修理できるかもしれないってご存知ですか?
・近くで工事している業者なんですけど、お宅の屋根と雨どい、火災保険で修理できるかも
ときたら、ご用心を。
上述のように訪問販売やリフォーム営業の新しい手口です。
まっとうな屋根屋さんやリフォームを手がけている工務店さんは、自分たちから声がけすることはほとんどありません。
こちらの記事で怪しい訪問販売のチェックリストをプリントアウトできます。
A4でプリントアウトしてインターホンの横とかに貼っておくと、いざというときに役立つかもしれません。
天災被害以外の不正請求
火災保険で屋根雨どい修理のトラブルの1つ目は、天災以外の劣化などをリフォームするための不正請求です。
火災保険で0円でリフォームできるような言い回しは、自分たちは犯罪をしています、とふんぞり返っているようなものです。
基本的には、業者が勝手に不正請求にしたり、出たらラッキーというような感覚で不正請求をしている場合がほとんどだと思いますので、その場合はお客さまが罪に問われることはありません。
ただあなたが業者と結託して不正請求した場合は、お客さまも詐欺罪に問われます。
いずれにしろ、火災保険は天災被害だけが保証され、経年劣化(年月の経過による傷み)は保証外ということは覚えておきましょう。
割高な申請代行手数料
火災保険で屋根雨どい修理のトラブルの2つ目は、割高な申請代行手数料です。
点検から申請までをあなたのかわりに行ってくれる代行業者というのもたくさん出てきています。
でも当然タダでやってくれるわけではないんです。しかも代行手数料の費用相場は30〜40%と高額になっています。
はっきり言って火災保険の申請ってちょ〜かんたんです。
あなたがすることは、
1,保険会社に電話する
2,屋根屋に写真撮影と修理の見積りを依頼する
3,保険会社から届いた書類に、
契約情報、振込先、○月○日の強風で屋根が被災した、と書く
4,3の書類と2の写真と見積りを保険会社に送る
詳しい申請方法はこちらの記事で確認できます。
たったこれだけに10万、20万円払うなんて、ちょっともったいないですよね。
ただ2の業者選びは慎重に。後述の失敗しない業者の選び方を参考にしてくださいね。
保険金でるでる詐欺
火災保険で屋根雨どい修理のトラブルの3つ目は、保険金でるでる詐欺です。
火災保険でタダで直せると初めて知った人たちが引っかかりやすい詐欺の一種です。
修理費用で悩んでいるあなたのもとに突然やってきた、タダで直せると教えてくれた白馬の王子様は、
「工事の日程を抑えて職人を確保するために、とりあえず契約だけしておきましょう」
という感じでまだ保険金が出るかわからない状態にもかかわらず、契約を先にしてしまうのです。
この問題点は契約は成立してしまっていることです。
なので保険金が出なかった場合にあなたが工事のキャンセルをしようとすると、キャンセル手数料は工事代金の半額だ、などと言ってくるのです。
上記の火災保険にまつわるトラブルに関してはくわしくはこちらの記事で確認できます。
損害保険会社としても消費者保護の観点からとても問題視しています。
こんな業者は選んじゃダメ
大事なことなので、早速まとめておきます。
- 失敗しない業者の選び方。こんな業者はダメ
- 1,突然の電話や訪問で火災保険と言ってくる業者
- 2,申請代行業者
- 3,多めに出しときましょうと言ってくる業者
- 4,先に契約だけしときましょうと言ってくる業者
- 5,火災保険の申請がはじめての業者
ひとつひとつ説明していきますね。
1,突然の電話や訪問で火災保険と言ってくる業者
突然やってくる業者の99%は営業目的です。
近くで工事している業者ですとか、親方に言われてきた業者です、という自己紹介が多いようです。
また、○○さんちで工事している業者です、にも要注意。仲良しの〇〇さん、ご近所さんが頼んだ業者なら、と安心してはいけません。
訪問販売の業者は、一軒家の多い住宅地をしらみつぶしに営業をかけるのですが、その地区で1件取るためには赤字覚悟で値引きやサービスなどで怒涛の営業をかけます。
なぜなら、近くで工事している業者より、〇〇さんちで工事している業者と名乗る方が営業しやすいからです。
なので〇〇さんちに営業をかけるときは、近くで工事している業者と名乗って飛び込み営業してきただけで、〇〇さんの知り合いでも信頼している付き合っている業者でもなんでもない可能性が高いからです。
2,申請代行業者
火災保険の申請は実はかんたんです。
こちらの記事で申請手順を解説していますので、参考にして戴ければ幸いです。
3,多めに出しときましょうと言ってくる業者
不正請求の典型的な例です。
あなたが詐欺罪に問われることは少ないと思いますが、犯罪に巻き込まれるのは嫌ですよね。
4,先に契約だけしときましょうと言ってくる業者
これはあなたのお財布から直接お金が出ていってしまうので、特に注意しましょう。
保険金が出る出ないは業者には関係ありません。あなたが油断するための手段に火災保険を利用しているだけです。
5,火災保険の申請がはじめての業者
単純に知らないという理由だけで、不正請求などで申請に失敗する可能性があるからです。
1度申請すると同じ天災では2度と申請できませんので注意しましょう。
火災保険での屋根雨どい修理の申請で不安だったら、まずは石川商店にご相談を
火災保険での屋根雨どい修理の申請は、一歩間違えると思いもよらない事態になることもあります。些細なご不安でもまずはお気軽にご相談くださいませ。
石川商店に電話するともれなく石川弘樹の携帯に転送され、必ずぼくが電話に出ます。
屋根で損する人をゼロにしたい。だから、相談してほしい。
これからも気軽に相談できる屋根屋になれるようにできる限りをつくしたいと思います。
電話、メールはこちら。
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【肩書】
- 日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
- 【目標】
- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
- 10年ぶりに1日3食に戻す
- 【困り事】
- 体重増加が止まらない
屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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