本記事の目次
【千葉県松戸市】スレート屋根の軒天の、屋根点検の事例
屋根の事情を共有していきたい、みんなの相談所、津嶋和也です。
千葉県松戸市で、屋根点検をした事例を紹介します。
今回は、訪問業者の指摘により軒天が「ずれている」との指摘によりご相談。
依頼者様より、この機会に他の心配なところも含めて点検して欲しいとの事。
今回の屋根点検のポイントは、指摘のあった箇所と屋根全体の調査
訪問業者からの指摘にて、ご相談からご依頼(点検)が多い事案です。
大半は問題がないことが多いのですが。
ただ今回は、訪問業者により指摘された軒天のずれについては実際に目視できる状況でした。
ずれの原因や、改善方法はあるのか、の見極めが肝心で、他の心配されている箇所を含め重点的に確認します。
又、お客さまには、あと何年この家に住んでいきたいか、どれくらい保たせたいかのイメージをあらためて確認し、屋根の現状と保たせたい年数に必要なメンテナンスの時期や方法を、現地確認しながら考えていきます。
点検の結果、棟板金の釘のゆるみ、釘の増し打ちや棟交換を提案
先に点検の結果をお伝えすると、大掛かりな屋根工事は「必要ない」と判断。
築20年以上との事から全体的に色褪せや苔(こけ)があり、ましたが仕様されている屋根材(アスベスト入)は丈夫で数枚の割れはありましたが問題はないかと存じます。
ただし、棟板金を抑えている釘のゆるみが何箇所かと釘抜けが1本御座いました。
棟板金は屋根のてっぺん部分にあり、屋根材の重なりと一番外側に取り付けられているので風の影響を受けやすく、
棟板金は薄い金属なので強風にあおられた際に折れたり曲がったり浮いたり剥がれたりしてしまう事があります。
棟板金の固定具合を確認したところ、釘が抜けている箇所以外は大きな問題も御座いませんでした。
なので、提案の内容としては、棟板金に対しての増し打ちのご提案を致しましたが今までのメンテナンス状況から棟交換のご提案も致しました。
バルコニーの上げ裏の雨染みについては、色々な要因が考えられことから、バルコニーに付いてある上の軒樋を掃除して詰まりを直しました。一旦、様子をみて下さい。
実際のスレート屋根の棟<一部>の飛散の状況は?
今回の、スレート屋根の屋根全体の点検の流れは、こんな感じです。
- スレート屋根の屋根全体の点検の流れ
- 手順① 軒天のずれの状態確認 【5〜10分】
- 手順② ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】
- 手順③ 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】
- 手順④ バルコニーの雨染みの、点検調査 【15〜30分】
- 手順⑤ 応急処置 【5〜20分】
- 手順⑥ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜50分】
- 手順⑦ 点検完了 【合計1〜3時間】
- 手順⑧ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】
順番に屋根の点検の様子を、写真つきで解説します。
手順① 軒天のずれの状態確認 【5〜10分】
まずは訪問業者の指摘があった箇所の状態を確認します。
ポイントは、どの様な状態なのかと雨漏りがあるのかの確認です。
■ 軒天のずれの状態
実際に訪問業者の指摘どおり、軒天がずれておりましたが雨漏りは確認できませんでした。
ちなみに軒天とは軒の出の天井部分のことです。
続いて、屋根上の状態も確認していきます。
手順② ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】
石川商店では、屋根にあがる前に、ドローンで屋根を撮影します。
ぼくらが屋根に上がる前の状態を、写真で保存するためです。
これは、屋根にあがって自分たちで壊すような悪徳業者ではないという証明のためと、ぼくらも注意してても屋根材を踏んで割ってしまうことがあるのと、正直、それを隠してやり過ごしたくなる気持ちを抑えるため、でもあります。
また、屋根全体が1枚の写真におさまるため、お客さまに屋根の状況説明をするときに、どの部分がどうなっているという解説がお互いにわかりやすくなるのも、もうひとつの理由です。
しかし、今回は雨風もあり、ドローン自体がながされてしまう状況により家主様へ事情をご説明し、ドローンでの撮影は行ないませんでした。
手順③ 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】
実際にハシゴをかけて、屋根に上がります。
■ 全体(写る範囲)の状態
色褪せや苔(こけ)があるものの、状態はわるくは御座いませんでした。
■ 棟の状態
棟の状態としては釘のゆるみがあったものの、棟板金の固定具合も抜けているところ以外は問題ありませんでした。
■ 屋根の表面の状態
ひび割れは2,3枚程度で心配はないのかと、修理としては割れている箇所だけの補修で十分です。
■ ひび割れの箇所
こちらのひび割れは中央付近のもっとも棟に近い箇所と反対側にも御座いました。補修程度で問題御座いません。
手順④ バルコニーの雨染みの、点検調査 【15〜30分】
つづきまして、バルコニーの雨染み箇所の確認
■ 雨染みしている箇所の状態
バルコニーの上げ裏に雨染みがある事を確認。
■ 雨染みの原因の可能性があるバルコニーの状態
バルコニー内の状態は至る箇所にひび割れを確認。
手順⑤ 応急処置 【5〜20分】
■ 雨樋のつまりの掃除
実際に工具を使い、掃除をしたところ詰まりを確認。
バルコニーの上げ裏の雨染みについての要因は複数考えられるます。
防水層内部での湿気によるモノ、ひび割れから浸透したモノ、外部からの水の巻き込みなどです。
今回は、雨どいの詰まりからの水回りが多いような状況だったので、いったん雨どいの詰まりを解消し、様子を見ていただくことにしました。
手順⑥ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜50分】
ドローンで撮影した写真や、屋根にあがってから撮影した写真などを、ご覧いただきながら、屋根の状況説明をいたします。
■ 口頭での説明のイメージ
わからないことや疑問があれば、ご納得いくまで、ご質問くださいませ。
手順⑦ 点検完了 【合計1〜2時間】
以上で、屋根点検の当日はおしまいです。
点検料は、後日の点検報告と、写真のお渡し時に、請求書をお付けすることになるので後払いです。
点検当日に、現金をご準備する必要はございません。
手順⑧ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】
早ければ当日、遅くても1週間前後で、撮影した写真データと点検報告を、インターネット上での共有や、郵送、メールなどで、お送りします。
また点検の結果、修理が必要であれば、その修理の見積書もあわせてお送りいたします。
【参考】 スレート屋根のメンテナンスの目安
雨漏りの場所別の、修理費用の目安の詳細は、こちらの記事で確認できます。
■スレート、コロニアルの台風対策。予防のための補修や工事方法と費用 | 石川商店
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- 屋根屋、見習いの津嶋和也(つしまかずや)です。
- 【経歴】
- 不動産売買を経て「みんなのお役にたちたい」そんな気持ちから屋根業界に転職
- 【趣味】
- 旅行
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- 一人前の屋根屋調査員
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