全国的に台風の被害が多く、石川商店も修理とご相談とフル稼働で頑張っております。お返事が遅くなっている方々大変申し訳ございません。順次お返事させていただいております。
本記事の目次
台風や地震の後にやってくる”ご挨拶”と称した飛び込み営業が多発
全国のどこかで自然災害が起こると特に多くなるのが点検商法や指摘商法の営業マンです。今回いただいたご相談も、「近所で工事している業者ですが、ご挨拶に伺いました」と訪ねてきたそうです。
そして
・瓦がずれているから危ない
・棟の積みなおしをした方がよい、今ならすぐに直せる
・ラバーロック(ラバー止め)をしたほうがよい
とのこと。金額も60万円以上。
急に訪ねてきて言われても、これが妥当な施工と金額なのか、普通分かるはずがありません。
棟の積み直しとラバーロックのセット工事は必要ない
今現在雨漏りしている様子が天井等にない場合は、瓦が多少ズレていてもすぐには雨漏りの心配はありません。なぜなら屋根全面に防水シート(ルーフィング)が貼られているからです。
棟の積みなおしが必要な場合
その営業の方の言う通り棟瓦がずれていたとしたら、実際屋根の様子を見て中の屋根土などが劣化しているかどうかチェックし、必要あらば棟の積み直し(取り直し)を行います。通常瓦屋根で20年前後でこの積み直しをし、防腐処理をした木材と保湿力の高い南蛮漆喰などを盛り付け瓦をワイヤーやビスで留めていきます。この棟が風雨にさらされ一番消耗する場所であり、屋根全体をガシッと留めている重要な部分。
金額は棟の長さによりますが、おおよそ目安で15万円前後です。(足場代含まない金額)
積み直し(組み直し)をする際は、瓦の施工できる屋根専門の業者へご依頼ください。
ラバーロックは屋根の補強にはならないと分かった実証実験
「ラバー止め」や「ラバーロック」と呼ばれる瓦と瓦を接着剤でつなぎ合わせるという工法は、
一見つなぎ合わせて地震にも強風にも瓦が飛んで行かず強そうな印象ですが、実際は雨水の流れ落ちる道を塞いでかえって雨漏りリスクを上げたり、瓦の利点(破損した部分だけを差し替えながら、何十年も現在の瓦を下地交換だけで使い続けられる)も機能しなくなってしまします。
なによりオススメしない理由が、弊社が産業技術センターで行った実験で、ラバーロックは耐震・耐風性にそぐわずかえってもろいということが実証実験で確認できたからです。
そのことをまとめた記事はこちら↓
「ずれていると次の雨で雨漏りしますよ!」と言われては誰だってびっくりします。そんな時でもちょっとでもこの記事を覚えていていただけたら、その場で契約してしまわず屋根屋または、懇意にしている工務店があればまずはそこへご相談ください。
全国どこからでも、分からないことや質問などありましたらお気軽に電話、メール、LINE@でご連絡ください。日中難しい方も大勢いらっしゃるとおもいますが、お仕事が終わった時間でも大丈夫です!土日曜日もお電話お待ちしております。
それではまた
日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。
- 井上 利里子(イノウエ リサコ)
- 【ニックネーム】 Ri-chang
- 【趣味】 阿波踊り、クラシックギター、街散歩
- 【目標】 道を覚える人になる
- 【最近】 晴れのうちに洗濯だ!
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
石川商店からのお願い
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