教えて、屋根屋さん!第82回「瓦屋根が美しい! 国内のおすすめスポット」

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日本古来の代表的な景観に欠かせない、瓦屋根。
そんな瓦屋根の美しさを感じられる、おすすめスポットをご紹介します。

 

まず美しい瓦屋根の風景とは何でしょうか。専門家の立場からすると、

 

1.独特の流線形と建物の直線美の融合

2.景観としての統一性

 

の二つがあいまって、初めて美しい瓦屋根の風景が完成すると思います。

 

特に2.は重要で、単独で瓦屋根が美しい家は多いです。
しかし、そういった家々が連なっている景色というのは少ないのが現状です。

 

日本の観光スポットとして最も有名な京都も、新幹線の駅を降りた瞬間、昔ながらの日本風景が広がっているわけではありません。
でも、訪れる人たちが求めているのは、あの日本家屋が一面に広がっている街並みです。
そういった点を踏まえて、今回は瓦屋根の風景が美しいスポットをお伝えしたいと思います。

 

 

① 能登

 

上記の2点を踏まえた上で、よく景観が整っているといわれるのが能登です。
能登の特長は、黒光りした瓦屋根。 新幹線の車窓からでも、調和がとれた景色を眺めることができます。

 

② 山陰

 

山陰で使われているのが、赤瓦。
間近で見ると赤くないのですが、屋根の上にある姿を遠くから眺めると赤い家並みが見えます。

 

③ 琉球

 

赤い瓦と聞くと、皆さんの頭にまず浮かぶのは琉球瓦ではないでしょうか。
琉球瓦は素焼きのため、マットな赤色をしているのが山陰の瓦との違いです。
山陰の赤瓦はもう少しテカテカしていて、少しスタイルが異なります。

 

 

昔はどの地方でも、「地瓦」「地場瓦」と呼ばれる、その地方特有の瓦がありました。
しかし、瓦屋根のニーズの減少と三州瓦の普及により地場の瓦を使わない地域が増えてきました。同時に、その地方特有の瓦屋根の景観も失われつつあります。

 

ちなみに、三州瓦とは愛知県で製造されている全国シェアNo.1の瓦です。
愛知県はトヨタ自動車のお膝元。 そのため、工場の技術が発達しており、瓦製造の技術力も抜きん出ています。地方によっては、地場の瓦よりも安定して品質の高い瓦を製造できるため、三州瓦を採用するところが増えてきました。

 

日本風景というと京都や奈良をイメージされるかもしれませんが、街並みで瓦屋根がそろっている場所は両者とも少なかったりします。
また観光スポットでいえば、小江戸・川越や倉敷美観地区、日光江戸村なんかも昔ながらの日本風景を体感できる場所です。

 

また今回は瓦屋根限定でお話ししましたが、第15回「屋根職人が選ぶ! お気に入り屋根 Best3!~国内編~」では瓦屋根以外でもおすすめの屋根スポットをご紹介しています。
こちらもぜひご覧ください。

 

少なくなりつつも、まだ日本各地に残る瓦屋根の風景。
日本の原風景として、これらの姿を後世に残していければと思います。

 

 

次回は、「古い家の注意点」についてお話しいたします。

 

「教えて、屋根屋さん!」の連載記事の目次はこちら。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜20141125_profile_01昭和二十六年創業。屋根に関する製造・販売・工事の全てを経験。
屋根専門石川商店の三代目、1級かわらぶき技能士
石川弘樹(いしかわひろき)です。
【趣味】  ワンピース(マンガ)
【目標】  瓦割り世界チャンピオン
【ブーム】 なんだか断りそうだな、、、
【困り事】 寝ても寝ても眠い病
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
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