【東京都大田区】アスベスト未使用スレート屋根の「 ガルテクト 」でのカバー工法の事例

【東京都大田区】アスベスト未使用スレート屋根の「 ガルテクト 」でのカバー工法の事例

屋根で損する人をゼロにしたい、みんなの屋根の相談所、石川弘樹です。

今回は、東京都大田区で、アスベスト未使用スレート屋根の「 グリシェイド 」をガルバリウム鋼板の「 スーパーガルテクト 」で、カバー工法をした事例を紹介します。

スレート屋根のガルテクトでのカバー工法は、１～２日で完了

石川商店での、スレート屋根のカバー工法は、５〜８人くらいで１日で工事を完了します。
工事の流れは、こんな感じです。

スレート屋根のガルテクトでのカバー工法の１日の流れ

1. 手順① 棟と雪止めの撤去 【３０〜６０分】
2. 手順② 防水板金の設置、防水シート貼り、屋根材の荷揚げ 【６０〜９０分】
3. 手順③ ガルテクトの設置、工事完了 【３００〜４８０分】

順番に工事の様子を、写真つきで解説します。

手順⓪ 工事前状況

こちらが、工事前の状態です。
(点検時にドローンで、屋根に上がる前に撮影しています。)

■全景

屋根の詳細は、こんな具合です。

■詳細

アスベストを使用していないスレート屋根材特有の、ひび割れが多く、災害予防で安心を優先すると、カバー工法がもっとも合理的な解決方法です。

今回は、ガルバリウム鋼板で人気と実績のある「 スーパーガルテクト 」での、カバー工法の様子をご紹介します。

手順① 棟と雪止めの撤去 【３０〜６０分】

まずは、もともとの棟と雪止めを撤去します。

カバー工法では、既存の屋根の突起物があると、防水シートを貼れないからです。

■ 棟の撤去

■ 雪止めの撤去

手順② 防水板金の設置、防水シート貼り、屋根材の荷揚げ 【６０〜９０分】

水切板金 (みずきりばんきん) という、雨が屋根の下地や壁側に回らないようにするために、屋根材を設置する前につける必要のある、金属の板を設置します。

■ 防水板金の設置

ルーフィングという、屋根の防水シートを、屋根全体に貼ります。

カバー工法の場合は、裏面が接着する「 粘着ルーフィング 」を使用することで、密着力を高めて本来の防水性を発揮させます。

■ 防水シート貼り( 粘着タイプ )

そして、あらかたの防水シートが貼られると、新しい屋根材を屋根の上にあげる「 荷揚げ (にあげ) 」作業をしながら、ガルテクト本体の施工をはじめます。

手順③ ガルテクトの設置、工事完了 【３００〜４８０分】

■ 隅棟下地

■ 谷板金

■ 本体施工

■ 雪止め

■ 隅棟仕上げ

■ 谷仕上げ

■ 棟換気

■ 棟

■工事完了

ガルテクトでのカバー工法は、１～２日で完了します。

石川商店のカバー工法は、安心安全、メンテナンス費用節約、快適 【手順③詳細】

石川商店の屋根の標準仕様を、解説しながら、手順③の新しい屋根材の設置を、くわしく解説していきます。

石川商店の屋根は、安心安全、メンテナンス費用節約重視、快適

1. 防水シートは、裏面が粘着タイプで、防水性向上
2. 雪止め金具の全階全面設置で、安心安全
3. 下地木材を極力使わず、メンテナンス費節約
4. 屋根裏換気の設置で、結露対策

防水シートは、裏面が粘着タイプで、防水性向上

カバー工法の場合は、裏面が接着する「 粘着ルーフィング 」を使用することで、密着力を高めて本来の防水性を発揮させます。

なので石川商店では、田島ルーフィング株式会社の「 タディスカバー 」を使用します。

カバー工法に最適化された商品で、既存屋根材の段差への追従性が高くなるように、柔軟性の高い防水シートとなっています。

■ 防水シートは、粘着タイプ

雪止め金具の全階全面設置で、安心安全

大雪の影響で、雨どいが壊れたり、落雪でカーポートやクルマを壊したり、ご隣のお家や道路への落雪によるトラブル防止で、雪止め金具を全開全周設置します。

■ 雪止め金具の全階全面設置

下地木材を極力使わず、メンテナンス費節約

石川商店では、そもそも棟の下地木材が不要になる板金を、使用します。

■下地木材が、不要の棟

棟板金 (むねばんきん) という屋根のてっぺんのフタを、固定するために使う下地木材の劣化が原因で、棟板金を固定する釘が浮いたり、強風で棟板金がはがれることが多々あります。

なので、木材を使用しなければ、劣化することはなく、メンテナンス費も節約できるのです。

例えば、こういう３０坪の単純な屋根のカタチの家があったとします。

■屋根を真上から見た図　屋根伏図 (やねふせず)

この屋根で、棟板金を使用するのは、

この部分で、
全部の長さを足すと、２＋ ６.５５X ４＝ ２８.２m になります。
棟交換の金額は、１mあたり約１万円なので、メンテナンス費は２８.２万円です。

それに対して石川商店の仕様では、棟板金は、

この部分の、２m だけになり、メンテナンス費は２万円と、２６万円も節約できます。

最近では、樹脂製の下地材が腐らないから、と高耐久仕様として使われる場合も多いです。
ただ樹脂製のモノは製品強度がピンキリだし、熱による収縮が大きいため、すぐに硬化して、割れたり折れたりしてしまう弱いモノもあります。

■【参考】 使用後７年での、樹脂製下地の弱さが分かる動画

動画の最後に、この職人が、

「 たぶん、指１本で折れるとおもう 」

と、つぶやいてます。

なので、石川商店では、そもそも棟の下地木材が不要になる板金を使用しつつ、どうしてもの場合は防腐処理済み木材を使用します。

屋根裏換気の設置で、結露対策

結露で、湿気が高くジメジメするのは不快ですし、結露による木材の劣化は安心安全にも害なので、屋根裏の結露対策は重要です。

野地板 (のじいた) に換気用の穴をあけ、屋根裏と外気との換気口をあけて、

■屋根裏換気口の開口

防水処置をしたら、雨水の逆流、侵入防止のための、棟換気 (むねかんき) というモノを設置します。

■棟換気

スレート屋根のガルテクトでのカバー工法の金額は、１２０万円前後

スレート屋根のガルテクトでのカバー工法の金額は、１mあたり約１.２万円です。

１件あたり、１２０万円前後くらいになることが多いです。

【参考】 カバー工法？ 葺き替え？ あなたの屋根はどっち

みんなの屋根の相談所の石川商店には、

「 ウチのスレート屋根は、カバー工法と葺き替え、どっちがいいの？ 」

という相談が、たくさん来るので、もし同じような内容でお悩みであれば、以下の情報や記事が参考になるかもしれません。

屋根の葺き替え工事とカバー工法の違い

■スレート屋根でカバー工法が、むいてる家、むいてない家 | 石川商店

スレート屋根で、カバー工法がむいてない家、葺き替えや部分補修がよい家

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石川 弘樹

屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。