【横浜市都筑区】築２３年、アスベスト使用のスレート屋根の、災害予防パック基本プランの事例

【横浜市都筑区】築２３年、アスベスト使用のスレート屋根の、災害予防パック基本プランの事例

屋根で損する人をゼロにしたい、みんなの屋根の相談所、石川弘樹です。

横浜市都筑区で、築２３年のアスベスト使用のスレート屋根の、災害予防パック基本プランの事例を紹介します。

今回のご相談は、
「最近、住宅リフォーム会社の太陽光パネル点検時に、スレート屋根の多数のスレートひび割れ、欠けを指摘され、その後、その会社の屋根修理担当の方より、一旦太陽光パネルを外しての、塗装 or カバー工法（ガルバリウム鋼板）の提案がありました。

担当の方は、ウチに頼まなくても、他の業者さんでも良いので、なるべく早めに屋根の対応はしてくださいと言われました。

いまとのところ、雨漏りなどはありません。

ということでした。

ソーラー付きのスレート屋根で、築２５年前後で、塗装やカバー工法や葺き替えでソーラーをどうすべきか？ と屋根のメンテナンス方法に悩まれている人の参考になるかと思います。

スレート屋根の災害予防パックの流れ

今回の、アスベスト未使用のスレート屋根の、屋根点検の流れはこんな感じです。

スレート屋根の災害予防パックの流れ

1. 手順① ドローンでの屋根点検 【１０〜２０分】
   手順② 屋根にあがって詳細な点検 【３０〜６０分】
   手順③ 点検の結果報告、災害予防パックの各プラン見積もり 【１日〜１週間程度】
   ↓
   ↓　後日
   ↓
   手順④ 簡易的な災害予防メンテナンス 【６０〜１８０分】
   手順⑤ メンテナンスの写真報告書

と、災害予防ができて、その後のメンテナンスの目安がわかります。

手順① ドローンでの屋根の事前点検 【１０〜２０分】

災害予防パックでは、メンテナンス作業前に、ドローンによる事前点検を行っています。

想定以上の劣化や、すでに被災が発生している場合にも、メンテナンス時に対応できるようにするためです。

もちろん屋根の傾斜など、足場がないと作業できないなどの事前調査も兼ねています。

■ 全景

ドローンで見た感じだと、屋根材１枚が割れているのが確認できました。
その他にも、大小のひび割れがあるかを、実際に屋根に上がって確認します。

1. 手順② 屋根にあがって詳細な点検 【３０〜６０分】

実際にハシゴをかけて屋根にあがり、詳細な点検をしていきます。

使用している屋根材は、無石綿スレートの「 コロニアル 」という商品で、アスベストが入っているモノです。

■ 石綿スレート「 コロニアル 」

石綿スレートは強度はあるので、１３年前に塗装はされているものの、細かいひび割れあまりありませんでした。

ただ１０年前に設置したソーラーの工事の影響か、ソーラー周辺にひび割れが１５枚ほど確認できました。

■ ひび割れ

またスレート屋根の被災の８割が、屋根のてっぺんのフタ部分である「 棟( むね ) 」で起こりますが、その原因は棟下地木材の劣化による固定釘の緩みです。

■ 棟の状態

棟も、多少の釘の浮きは見られるモノの、全体の浮きなどはありません。

ただ塗装後の、上下の屋根材の重ね目のくっつき防止の部材が規定量より少ないため、屋根材の多くの部分が塗料でくっついてしまっていました。

■ 目地切り不足

これは雨漏りにつながる可能性もあるので「 目地切り 」という、上下の屋根材を剥がしていく作業をおすすめする状態でした。

詳しい点検の様子は、こちらの記事で確認できます。

■ 【東京都品川区】業者指摘の不安解消で、ガルバリウムの金属屋根のドローン点検の事例 | 石川商店

【横浜市都筑区】ソーラーの点検で発覚したスレートのひび割れ。塗装すべきかカバーすべきか？

手順③ 点検の結果報告、災害予防パックの各プラン見積もり 【１日〜１週間程度】

これらの点検報告と、災害予防パックの各プラン見積もりを提出します。

災害予防パックには、簡易的なメンテナンスを行う基本プランの他に、より安心を実現するためのオプションプランが、

の３段階で、用意されています。

基本的には、標準１つ、用心で屋根材ごとに４つ 、重点で工事方法ごとに３つの、８つのオプション工事の参考見積もりをお渡ししています。

今後のメンテナンスの目安として、役立てていただけます。

手順④ 簡易的な災害予防メンテナンス 【６０〜１８０分】

結果的に、災害予防パックに基本プランを実施することになりましたので、簡易メンテナンスを行います。

棟の釘の増し打ち

まず棟の下地木材の強度を確認します。

■ 棟の下地木材の強度確認

新品で６０前後くらいになることが多いので、１ヶ所１２ですが、他は５７，２７、３２、強度はだいたい元の半分くらいはあることがわかります。

棟の釘の増し打ちをすると、釘の本数は元の約２倍になるので、下地の木材の強度が半分以上あれば、少なくとも新築時の強度は取れるようになるという計算です。

新築時→　下地強度６０ X 釘の本数１ ＝ ６０

釘の増し打ち→　下地強度３０ X 釘の本数２ ＝ ６０

ということで、棟の釘の増し打ちをしていきます。

■ 棟の釘の増し打ち

黒い釘頭が、今回、増し打ちした釘です。

ひび割れ補修

ひびや割れたスレートを、接着剤で補修します。

ひびの左右の裏側に、接着剤を注入して、完全に割れてしまったとしても落下しないようにします。

適宜、表側も補修します。

■ ひび　接着補修

割れたスレートは、破片をパズルのように接着します。

■ 割れ　接着補修

屋根材１枚１枚の補強接着

ひび割れのしていない箇所のスレートも、強風対策とひび割れの促進予防で、接着補強していきます。

屋根材１枚の左右の裏側に、接着材を注入します。

■ 屋根材の補強接着

点検で確認していた、塗装後の目地切り不足に関しても、屋根材１枚１枚の補強接着をする過程で、バールで屋根材を持ち上げて接着剤を注入するときに、いっしょに塗膜が剥がれるので、目地切りも兼ねることになります。

災害予防パックは、基本的には下屋( １階の屋根 ) は、作業しません。

なので下屋部分は、別途、目地切り作業のみを実施しました。

■ 下屋の屋根塗装後の目地切り

以上で、工事完了です。

手順⑤ 点検とメンテナンスの写真報告書

上記の手順④の通りです。

報告は、郵送もしくは、メールなどの電子での報告、どちらでも可能です。

お客様の声

とのことです。

お役に立てたのであれば、なによりです。

スレートの災害予防パックは、４９,８００円 (税抜) 

スレート屋根の災害予防パックは、４９,８００円 (税抜) となります。

風化の金属カバーは、風化１０枚につき、プラス４万円です。

災害予防パックのくわしい内容は、こちらの記事で確認できます。

■ 屋根の「 災害予防パック 」３９,８００円で安心メンテナンス、はじめました | 石川商店

屋根の「 災害予防パック 」３９,８００円で安心メンテナンス、はじめました

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石川 弘樹

屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。