本記事の目次
雨漏りが起きた際の修理までに行うべき手順と対処法
雨漏りが起きたら、どのように対処したら良いかわからず焦ってしまいますよね。
まず初めに、雨漏りが起きた際に行うべき対処法と手順をご紹介します。
- 雨漏りが起きた際の対処法と手順
- 【1】バケツやタオル、吸水シートの用意
- 【2】雨漏りしている箇所の写真を撮影
- 【3】修理業者に連絡し、原因の特定と修理(賃貸の場合は貸主に連絡)
上記の手順を行うことで被害を最小限に抑えることが出来ます。
各手順についてこの後、個別にご紹介します。
バケツやタオル、吸水シートの用意
天井などから雨漏りが起きたら、まずは床が水浸しにならないようにタオルとバケツを用意しましょう。
床が濡れている場合は、タオルで拭き取り、落下地点にバケツを置いて、雨水を受け止めます。
続いて、スーパーなどで売っているペット用のおしっこ用シートなどでも良いので、吸水シートを用意します。
吸水シートが用意できたら、バケツの下に敷いておくことで、バケツから溢れた場合でも床が水浸しになることを防ぐことが出来ます。
雨漏りしている箇所の写真を撮影
次は、雨漏り箇所の撮影です。
なぜ撮影するかというと、台風などの災害の場合、火災保険の申請時に写真が必要になります。
その他にも、屋根の修理業者に説明する際も写真があると状況が伝わりやすくなります。
雨漏りが止まった場合は、現状把握が難しくなるのでなるべく雨漏りが起きている時に撮影をしておくことが大切です。
修理業者に連絡し、原因の特定と修理(賃貸の場合は貸主に連絡)
写真撮影ができたら、次は然るべき箇所への連絡です。
賃貸の場合は、大家さんまたは、賃貸管理部署へ連絡しましょう。
連絡すると、大家さん又は管理部署の方が必要な手続きを行ってくれて雨漏り修理を進めてくれます。
持ち家の場合は、修理業者へ連絡をします。
修理業者へ連絡して、原因箇所を特定してもううことで修理にどのくらいの費用がかかるかも知ることが出来ます。
この際、雨漏りが屋根から起きているか、壁から起きているかなど、正しい判断が必要になるので連絡する際は、雨漏りの経験豊富な修理業者にお願いするようにしましょう。
業者選びのポイントや修理にかかる日数は下記の記事にてご紹介しています。
雨漏りが起きた際の対処法の次は具体的な雨漏りの事例について見ていきましょう。
2階の天井に雨染み、電気からの雨漏りの場合
原因
・屋根からの雨漏り
・屋根裏の結露
この2つの可能性があります。
まずは屋根からの雨漏りについて。
雨漏りの原因のほとんどは、ルーフィングという防水シートの劣化です。
屋根は2つの防水層で、雨漏りを防いでいます。
https://riverstone-roofing.com/basic/20151014_roofing/
ひとつ目の屋根材などの表面をこえて裏にまわった水は、ルーフィングという防水シートの出番です。
ただ防水シートの劣化や、施工不良があるところに水がいけば、とうぜんながら雨漏りしてしまいます。
ルーフィングは30年前後での全交換が推奨されています。
今の家に長く住むのであれば、葺き替えという屋根を全交換する工事で行います。
価格は150万〜300万円になります。
古い瓦屋根の場合、薄い木の板を重ねた天然の防水シートを使っている場合もあります。
この場合も新しい防水シートを貼ることをおすすめします。
ただ引っ越しや売却や建て替えなどを検討しており、今の家にあまり長く住まない場合は、雨漏りだけ止めれば十分でしょう。
雨漏りの原因をつきとめて、部分修理することで修理費用をおさえることができます。
天窓近くのシミが雨漏りか結露なのか気になる方は下記の記事で見極め方法をご紹介しています。
【天井から雨漏りの修理費用①】瓦の割れ、差し替えや補修で15000円〜
割れた瓦を差し替えたり、ズレを直せば雨漏りは止まります。
下記の記事で、瓦屋根の雨漏り修理に関して、詳しい内容をご紹介しています。
【天井から雨漏りの修理費用②】屋根のはしっこや接合部の不具合、交換や取り直しで15万円〜
屋根の横(= ケラバ、妻側)や下の先端部分(= 軒先)や、屋根の山折り部分(= 棟)の雨漏りが多いです。
雨漏りしている箇所をはがして、部分的に屋根の木下地や防水シート(ルーフィング)を張り替えて、雨漏りを止めます。
スレート屋根の雨漏り修理について詳しく知りたい方は、下記の記事にて解説しています。
【天井から雨漏りの修理費用➂】屋根裏の結露、換気設置で3万円〜
特に屋根の傾斜なりに天井が斜めになっている家で多く発生しています。
屋根側に換気棟を設置して、屋根裏の湿気を排出してあげることで、結露を抑えます。
この記事の動画解説はこちらです。
https://youtu.be/oS_myLCkR2w
※話しをわかりやすくするため、2階建ての一軒家、建坪30坪、屋根100㎡、を想定しています。
アスファルトシングルの雨漏りの修理について詳しく知りたい方は下記の記事を参照ください。
壁に雨染み、窓のふちに水溜まりをみつけた場合は外壁から雨漏りしてる可能性あり
外壁には、タイルやモルタルやサイディングといった種類がありますが、よくある事例をご紹介します。
【外壁から雨漏りの修理費用①】モルタルのひび割れ 部分補修で5万円〜
幅6mm以上のひび割れやクラックの場合、雨漏りする可能性が高いとされています。
一度、わざと亀裂を広げて、充填材が奥まで浸透しやすくして補修します。
【外壁から雨漏りの修理費用②】サイディング目地のひび割れ 部分補修で3万円〜
シール材がひび割れたり切れたりすると、雨漏りする可能性が高くなります。
シールを打ち替えて補修します。
【外壁から雨漏りの修理費用➂】雨どいのつまり、割れ 部分補修で15000円〜
落ち葉などがたまると土が雨どいに堆積します。
掃除をして、つまりを解消します。
【外壁から雨漏りの修理費用④】窓のシーリングひび割れ 部分補修で3万円〜
シール材がひび割れたり切れたりすると、雨漏りする可能性が高くなります。
シールを打ち替えて補修します。
【外壁から雨漏りの修理費用⑤】結露 換気設置で5万円〜
外壁に通気用の換気穴をあけて通気します。フードをつけて防水します。
外壁の場合も屋根とおなじように雨漏り箇所を特定し、部分修理することで費用を抑えることはできます。
ただ外壁の場合、2階部分の雨漏りの場合にハシゴで作業ができないと、作業用の足場が必要になるので費用が別途かかります。
1階の天井や壁に雨染みをみつけた場合
1階に雨漏りしている場合、屋根ではなく、外壁や窓、特にベランダやバルコニーからの雨漏りが多いです。
バルコニーの排水詰まり 15000円〜
https://youtu.be/tqpeHo4doAE
排水口のごみを掃除してあげるだけで直ることもあります。
バルコニーの排水口の防水劣化 10万円〜
排水口まわりの防水処理が劣化して、雨漏りすることがあります。
その場合は、ベランダ自体の防水処理を直す必要があります。
雨戸の戸袋裏から雨漏り 部分補修で10万円〜
戸袋を解体する必要があるので、費用はそれなりに掛かります。
階段で水たまりをみつけた場合
階段の上によくあるものといえば天窓(トップライト)。ガラスから雨漏りして階段に水たまりができるのです。
天窓雨漏り 5万円〜
ガラスパッキンが劣化して、ガラスから家の中に直接水が入ってくる雨漏りと、屋根と天窓の境目から屋根裏に水がまわる雨漏りと2種類あります。
ガラスパッキンの劣化であれば軽症です。
詳しくはこちらの記事で確認できます。
https://riverstone-roofing.com/basic/20161031_toplight_maintenance/
自分でDIYにて雨漏り修理した場合は、一時しのぎなので要注意
雨漏りしている部分を自分で修理した方もいらっしゃいます。
しかし、時が経つとまた雨漏りするケースも少なくありません。
理由は、見える所だけの修理になってしまうからです。
屋根材の下には、防水シートが敷かれていて、家の中に雨水が入らないように最終防衛ラインの役割をしてくれています。
築年数が20年以上たっている場合は、防水シートが劣化している事が多くなり自分で修理するには難しい作業になります。
亀裂を塞いだけど、雨漏りする場合は、防水シートがダメになっていることも事も少なくありません。
自分で補修した場合は、一時しのぎと考え、被害が大きくなる前に早めに屋根屋に見てもらいましょう。
雨漏りの応急処置をお金がないからといって給水シートやブルーシートのままにしているとやばい
雨漏りが起きた時、給水シートで応急処置をして、お金がないからと放置している一軒家をたまに見かけます。
雨漏り修理は、部分的な修理であれば数万円で修理できます。
放置していると、給水シートやブルーシートでは防げない滴ってくる雨水が屋根や壁の内側に入っていき、木材を腐らせてしまいます。
木材が腐ってしまうと本来数万円で修理可能だったものが、下地となる木材の交換も必要になるため、修理費用が高くなってしまいます。
雨が止んだら、なるべく早めに屋根屋に相談して、現状を見てもらうことをおすすめします。
雨漏りは内側からコーキングなどの修理をしても直らない
雨漏りは、家の中だけコーキング材で修理すれば良いと思っている方が少なくありません。
しかし、部屋の中に雨水が入らないようにしただけだと、大切な家自体の劣化スピードが早くなってしまいます。
台風が来ている場合は、緊急で部屋を守るためには大切ですが、そのまま放置しておくのは危険です。
雨水が滴らないけど、クロスに雨シミができたり、カビが生えるなどのリスクもあります。
梅雨や台風のときだけの雨漏りでも、早めの修理で費用を抑えられる
ふだんの雨では雨漏りしないのに、たまたま梅雨や台風のときにだけ雨漏りすることもあります。
強風でたくさんの雨がふると、横なぐりの雨になったり、水がたまって逆流することがあるからです。
このような場合、屋根の構造的に防げないものもありますが、その一部の雨漏りを除いては、普段たまたま雨漏りしないだけなので、今回気づいたり、気になったのであれば、この機会になおすのがよいでしょう。
気づかないうちに被害が大きくなる前に修理することで、費用を抑えることができるからです。
もし、一度業者に修理をお願いしたのに雨漏りが再発した場合は下記の記事をチェックしてみてください。
わが家の雨漏りが心配なら、まずは屋根専門の修理業者「石川商店」にご相談を
石川商店に電話するともれなく石川弘樹の携帯に転送され、必ずぼくが電話に出ます。
屋根で損する人をゼロにしたい。だから、相談してほしい。
これからも気軽に相談できる屋根屋になれるようにできる限りをつくしたいと思います。
電話、メールはこちら。
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【肩書】
- 日本屋根ドローン協会代表理事、東京都瓦工事職能組合 震災対策委員長
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
- 【趣味】
- ワンピース(マンガ)
- 【目標】
- 瓦割り世界大会初代チャンピオン
- 【ブーム】
- 10年ぶりに1日3食に戻す
- 【困り事】
- 体重増加が止まらない
屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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