本記事の目次
【東京都大田区】スレート屋根の天窓の雨漏りで、屋根点検の事例
屋根で損する人をゼロにしたい、みんなの屋根の相談所、石川弘樹です。
今回は、東京都大田区で、スレート屋根の天窓の雨漏りで、屋根点検をした事例を紹介します。
2、3年ほど前に、2つある天窓の片方からだけ雨漏りするように。
その後におこなった屋根と外壁の塗装をおこなった業者さんに、修理をしてもらって雨漏りは止まっていたのだけど、3月の集中豪雨のときに、また同じように雨漏りし、それ以降も雨の強いときだけは雨漏りするようになってしまったとのことです。
今回の屋根点検のポイントは、雨漏りの原因と以前の修理の確認と改善方法の模索
天窓の雨漏りの原因のほとんどは、ガラスシールの劣化による雨漏りか、天窓と屋根の接合部からの雨漏りのいずれかです。
ただ今回は、天窓のガラスシールはすでにしてある可能性があるので、考えられる原因は他にはないのか、どんな修理をしたか、そこから改善方法はあるのか、の見極めが肝心で、そこを重点的に確認します。
またお客さまには、あと何年この家に住んでいきたいか、どれくらい保たせたいかのイメージをあらためて確認し、屋根の現状と保たせたい年数に必要なメンテナンスの時期や方法を、現地確認しながら考えていきます。
点検の結果、ガラスシールの再施工+ ひび割れ補修、棟交換を提案
先に点検の結果をお伝えすると、雨漏りの原因はやはりガラスシールの劣化によるものと判断しました。
室内の天井の天窓開口部のまわりには、雨染みや余計な水分量はなく、天窓下部の床に水が直接垂れた形跡があったからです。
■ 含水率測定イメージ
■ ガラスシールの状態
ガラスシールは、以前の修理でやってもらったものの、外枠の継ぎ目の部分や、外枠を固定するビス部分には、シールがされていませんでした。
また、スレート屋根材のひび割れが、それなりにありました。
■ スレート屋根材のひび割れ
また、棟板金を固定する釘も、屋根塗装時に抜け止めでシールしてありましたが、部分的に釘が抜けてしまって、棟板金がカパカパしてしまっている部分がありました。
■ 棟板金 固定釘の抜け
なので、
- ● 天窓のガラスシールの再施工
- ● スレートのひび割れの接着剤注入
- ● 棟板金の交換
の3つの修理を提案し、それぞれを組み合わせた見積りを作成しました。
これらの判断をした、具体的な屋根の状態を確認していきます。
実際のスレート屋根の天窓の雨漏りの状況は?
今回の、瓦屋根の屋根点検の流れは、こんな感じです。
- 瓦屋根の屋根点検の流れ
- 手順① 室内から天窓の雨漏りの症状確認 【5〜10分】
- 手順② ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】
- 手順③ 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】
- 手順④ 屋根裏の確認 【10〜20分】
- 手順⑤ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜60分】
- 手順⑥ 点検完了 【合計1〜2時間】
- 手順⑦ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】
順番に屋根の点検の様子を、写真つきで解説します。
手順① 室内から天窓の雨漏りの症状確認 【5〜10分】
まずは室内から、天窓の状態を確認します。
ポイントは、どこに雨染みがあるかなどの雨漏りの症状の確認です。
■ 雨漏りしている天窓の状態 (室内側)
室内の天井の天窓開口部のまわりには、雨染みや余計な水分量はなく、天窓下部の床に水が直接垂れた形跡がありました。
この場合、ガラスシールの劣化が原因での雨漏りであることが、ほとんどです。
とはいえ、屋根上の状態も確認していきます。
手順② ドローンで、屋根の撮影 【5〜10分】
石川商店では、屋根にあがる前に、ドローンで屋根を撮影します。
ぼくらが屋根に上がる前の状態を、写真で保存するためです。
これは、屋根にあがって自分たちで壊すような悪徳業者ではないという証明のためと、ぼくらも注意してても屋根材を踏んで割ってしまうことがあるのと、正直、それを隠してやり過ごしたくなる気持ちを抑えるため、でもあります。
また、屋根全体が1枚の写真におさまるため、お客さまに屋根の状況説明をするときに、どの部分がどうなっているという解説がお互いにわかりやすくなるのも、もうひとつの理由です。
■ 全景
■ 南面
軒先 (のきさき) という、屋根の傾斜の先端近くに設置されている、雪止め金具 (ゆきどめかなぐ) の周辺や西面の屋根との境である隅棟 (すみむね) の付近に、ひび割れがあります。
■ ひび割れ箇所
このあたりは、元々、踏み割れしやすい箇所なので、このあたりにひび割れが集中しています。
■ 西面
■ ひび割れ箇所
■ 北面
■ ひび割れ箇所
■ 棟
屋根塗装時に、屋根のてっぺんのフタである、棟板金 (むねばんきん) を固定する釘の釘頭をシールしたようです。
これは、釘が抜けてくることを防止するために、よく行われる処置ではあります。
ひび割れについて
築16年のスレート屋根材なので、アスベストが入っていないモノでしょう。
新築時の踏み割れと、屋根塗装時の高圧洗浄と踏み割れで、それなりにひび割れが入ってきている状態です。
もっとも、このせいで雨漏りするということではありませんが、ひび割れが進行して、完全に分離して割れた屋根材が落下したり、強風で飛散するという意味では、心配な要素ではあります。
ただ、ひび割れが全体の5%前後くらいであれば、ひび割れしている屋根材に、接着剤を注入する応急処置でも十分だと判断しています。
すでに割れている部分には、塗装屋さんが接着修理をしてあるので、大丈夫です。
つづいて屋根にあがった後の写真で、詳しく見ていきましょう。
手順③ 屋根にあがっての、点検調査 【15〜30分】
つづいて実際にハシゴをかけて、屋根に上がります。
■ 屋根材の状態
つづいて、棟の状態です。
■ 棟の状態
このあたりは、問題ないのですが、
こちら側は、シールを貫通して、釘が抜けてきています。
屋根塗装時に、棟板金の固定釘の抜け防止でおこなった、釘頭のシールの状況です。
それでも、部分的に釘が抜けてきているのと、1本は完全に抜け落ちてしまっている状態です。
立地からして、風が抜ける場所になっていて、その部分だけは指で軽く持ち上げてると、カパカパしてしまうくらいになっています。
(動画があるので、別途、そちらでご確認くださいませ)
なので災害予防としては、棟の交換も検討しても良い状態ではあります。
新築時なのか、屋根塗装時なのかは、わかりかねますが、踏み割れによるひび割れが発生しています。
■ ひび割れ
こちらも災害予防としては、ひび割れが進行しても、屋根材が落下、飛散しないように、接着剤を注入する応急処置を行うのが、より安心ではあります。
そして、屋根全体を確認したあと、本題の天窓の状態確認です。
■ 天窓
塗装屋さんは、ガラスと枠の接点だけにシールをおこなったようです。
実はこの部分からも、雨水が入ることがあるので、ここにもシールを打ってあげたいところです。
手順④ 屋根裏の確認 【10〜20分】
屋根裏の状態も、必要に応じて確認します。
手順⑤ 撮影写真による、口頭での屋根の説明 、質疑応答【30〜60分】
ドローンで撮影した写真や、屋根にあがってから撮影した写真などを、ご覧いただきながら、屋根の状況説明をいたします。
■ 口頭での説明のイメージ
わからないことや疑問があれば、ご納得いくまで、ご質問くださいませ。
手順⑥ 点検完了 【合計1〜2時間】
以上で、屋根点検の当日はおしまいです。
点検料は、後日の点検報告と、写真のお渡し時に、請求書をお付けすることになるので後払いです。
点検当日に、現金をご準備する必要はございません。
手順⑦ 後日、撮影写真と点検報告の送付 【当日〜1週間程度】
早ければ当日、遅くても1週間前後で、撮影した写真データと点検報告を、インターネット上での共有や、郵送、メールなどで、お送りします。
また点検の結果、修理が必要であれば、その修理の見積書もあわせてお送りいたします。
【参考】 天窓の雨漏りの修理方法の紹介
天窓の雨漏りの修理方法は、こちらの記事で確認できます。
■ 天窓のガラスシール工事の事例
■ 天窓の交換工事の事例
■ 石川商店の天窓の修理は、2段階で。
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- 創業75年、屋根専門石川商店の三代目。石川弘樹(いしかわひろき)です。
- 【継続は力なり】
- 禁煙2009年〜、ダイエット2010年〜、禁酒2017年1月〜、筋トレ2018年6月〜、禁チョコ爆食い2018年12月〜
- 【資格】
- 1級かわらぶき技能士、瓦屋根工事技士、全日本瓦工事業連盟認定 瓦屋根診断士、全日本瓦工事業連盟認定 耐震化講師、耐震プランナー、増改築相談員、古民家鑑定士、ホームインスペクター(住宅診断士)、ジュニアリフォームソムリエ、リフォームスタイリスト1級、リフォーム提案士、ライフスタイルプランナー
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屋根で損する人をゼロにしたい、屋根屋の三代目です。
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