本記事の目次
瓦屋根のてっぺんの『棟』付け根に見える白い部分は漆喰
棟瓦は葺き土で絶妙角度に積まれている
屋根の三角てっぺん部分を『棟』と呼びます。
この棟部分に瓦を積むときには『葺き土』という土の接着を使い、瓦割りでもおなじみの半分にして使う熨斗瓦(のしがわら)を絶妙角度で積み上げ、蓋になる瓦を上にのせ雨水を下に流す構造になっています。
漆喰は横からの風雨から葺き土を守り美観の役目も
積まれたのし瓦と、屋根平面との境目には物理的な形状の違いから隙間ができてしまうんですが、このままだと見た目も土色だし、雨に直接あたったら土が流れていってしまうのでガードしなくてはいけませ。
そこで漆喰登場。
土色ではなく白で塗り固めれば見た目だって美しい!
漆喰が剥がれる原因は葺き土の経年劣化
20~30年以上経ってくると、葺き土の保湿性が弱まりぽそぽそになり棟全体がゆがんだり、漆喰にヒビや剥がれが生じることがあります。これは棟の劣化が進んでいる合図!
こうなった状態で上から漆喰を塗り固めてもまったく意味がありません。
それどころか雨水の逃げ道を塞いで雨漏りリスクを上げてしまいます!!
根本原因である棟を積みなおす作業が必要になります。
現在は漆喰と葺き土の両方を兼ね備えた『シルガード』を使用し耐久性UP!
葺き土と、サイドの目隠し&美観に漆喰と使分けていましたが、今石川商店では『シルガード』という南蛮漆喰を使用しています。
特殊なシリコン、防水剤配合、吸水率を低減、硬化遅延剤、など耐久性が各段に上がった新素材です。
色も白なのでそのまま横から見た美観もOK!!
漆喰の剥がれを“すぐ雨漏り”と思わないで大丈夫です
瓦屋根の上にパラパラっと白っぽい破片が散らばっていると、通りすがりの業者から指摘され
「早く工事しないと雨漏りしますよ!」と言われ慌ててしまったというお話しをききます。
1つ安心していただきたいのが、下に防水シートが全面貼られているので、漆喰が剥がれていてもすぐに雨漏りにならないので、その場で上塗りなど工事の契約はせず地元の屋根屋へご相談ください。
特に台風が通りすぎた後あたりから訪問が急増するらしいので!
築25~30年ほど経っていたら棟の積みなおしを
今は震度7クラスの地震でも崩れないというガイドライン工法があるため、棟をメンテナンスするときにはガイドライン工法で施工すれば屋根は安心です。瓦もビスで留めてあるのでテレビニュースなどで見る瓦が見事に剥がれ落ちるようなことは起こりません!
屋根に関する疑問・質問全国どこからでもお待ちしております。
2019年9月29日(日)には東京都瓦工事職能組合主催の無料セミナーも行いますので、ぜひお近くの方はお申込みお待ちしております。セミナー後に営業など一切しませんのでご安心を!!
それではまた
日々会社に舞い込むお困り事や作業内容を基に、
いつか立派な屋根屋スタッフになれる日を夢見て勉強中。
- 井上 利里子(イノウエ リサコ)
- 【ニックネーム】 Ri-chang
- 【目標】 道を覚える人になる
- 【最近】 ディズニーシーの新アトラクションに乗りに行って乗れなかった
屋根専門石川商店HP:riverstone-roofing.com
石川商店からのお願い
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日々屋根にお困りのお客様にとって必要な情報をお伝えするために、ご参考にさせて頂きます。